硬毛化・増毛化の原因は脱毛?気になる症状や8つの対処法・予防法まとめ
脱毛を受けたはずなのになぜか毛が濃くなった、あるいは毛が多くなった、と感じる場合は硬毛化・増毛化の可能性があります。硬毛化・増毛化してしまったら、適切な対処が必要です。症状と原因、対処法、処置に対応しているクリニックまで解説します。
目次
これって硬毛化・増毛化なの?詳細が知りたい!
クリニックやサロンで脱毛を受けたはずなのに、なぜか毛が濃くなっている、あるいは毛が多くなったように感じる、という場合は硬毛化・増毛化の可能性があります。
めったに起こることはありませんが、硬毛化・増毛化が疑われる場合は適切な対処が必要です。
硬毛化・増毛化の原因から対処法、硬毛化・増毛化に対応しているクリニックまで一挙に解説します。
「これって硬毛化・増毛化?」と不安になっている方は、まずは硬毛化・増毛化についての正しい知識を身につけ、次に取るべき対処を理解しましょう。
硬毛化・増毛化の原因と症状
まずは硬毛化・増毛化の原因と症状について解説します。硬毛化・増毛化が起こるタイミングやなりやすい人の特徴についても紹介するので、参考にしてください。
硬毛化・増毛化の原因とメカニズム
硬毛化とは、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛を行った部位の毛が脱毛前よりも太くなってしまう現象です。脱毛により毛の本数は少なくなりますが、脱毛されずに残った毛が太くなってしまうのが特徴です。
一方で増毛化は、脱毛前よりも毛が増えてしまう現象です。人の毛穴の数には限りがありますが、脱毛後に普段は発毛していない毛穴からも毛が伸びてきてしまい、毛が増えたように感じます。
硬毛化や増毛化の原因は、はっきりとはわかっていません。しかしこれらの原因としては、レーザーや光の照射エネルギー不足が考えられています。
レーザー脱毛や光脱毛では、毛のメラニン色素に反応して毛根周囲の細胞を破壊、あるいは減弱化させて徐々に毛を生えにくくさせていきます。
しかしこのとき照射させるエネルギーが不十分だと、かえって毛根の細胞が活性化してしまい、毛が太くなったり毛が増えたりすることが硬毛化・増毛化の原因ではないかと考えられています。
硬毛化・増毛化の症状が良く見られる部位
硬毛化・増毛化の症状がよく見られるのは、産毛や細い毛が多い部位です。うなじ、背中、肩、二の腕、お腹周り、ヒップなどが挙げられます。
特に全身脱毛を希望する場合、硬毛化や増毛化が起こる可能性もあると考えておきましょう。
顔周りやヒゲなど、もともと毛が濃い部分では起こりにくいです。ただし、顔周りでも産毛に近い場所や細いヒゲなどでは、硬毛化や増毛化が起こる可能性もあります。
また原因がはっきりとはわかっていないため、ヒゲなどの濃い毛では硬毛化や増毛化が絶対に起こらない、とは言い切れません。
硬毛化・増毛化が発症するタイミング
硬毛化・増毛化は、脱毛直後にわかるものではありません。硬毛化や増毛化は徐々に進行するため、変化に気づくのは脱毛を受けてから1~3か月が経過した頃と言われています。
脱毛してから数か月経って、毛が太くなった、あるいは毛が増えたと感じる場合は、硬毛化や増毛化の可能性があります。
硬毛化・増毛化の症状が出やすい人の特徴
ホルモンバランスが乱れている人は、硬毛化や増毛化になりやすいと言われています。これはホルモンバランスの乱れにより毛の濃さがバラつき、硬毛化や増毛化が起こりやすい条件に近づくためです。
偏った食生活や睡眠不足、ストレスなどはホルモンの分泌を崩し硬毛化や増毛化を引き起こす可能性があります。心当たりのある人は、まず生活習慣の見直しを行いましょう。
硬毛化・増毛化が脱毛処理で発症する確率
スペインの脱毛施設が調査した結果では、脱毛を受けた人の約10%で硬毛化が見られたという報告があります。
しかし外国人とは毛質や肌質が異なるため、日本人を対象にした調査では硬毛化や増毛化が起こる可能性はもっと低いようです。日本国内の各サロンでは、硬毛化に関する相談はほとんど寄せられていません。
このように、レーザー脱毛や光脱毛の後に硬毛化や増毛化が起こるのは非常にまれなことだと言えるでしょう。
硬毛化と増毛化(多毛化)の違い
硬毛化は、脱毛した部位の毛が脱毛前よりも太くなってしまう現象です。脱毛されずに残った毛が太くなってしまいます。
一方で増毛化は、脱毛後に普段は発毛していない毛穴からも毛が伸びてきて、毛が増えたように感じれらる現象をさします。
端的に言えば、硬毛化は脱毛後に毛が太くなること、増毛化は毛が増えることです。
放置はNG!硬毛化・増毛化の8つの対処法
硬毛化・増毛化が疑われる場合、放置するのはよくありません。硬毛化、あるいは増毛化かな?と思った場合の8つの対処法を紹介します。
硬毛化・増毛化かな?と思った時の3ステップ
硬毛化・増毛化が疑われる場合、まずは正確に判断するための3つのステップを紹介します。
硬毛化・増毛化かな?と思った場合でも、慌てず順を追って対処していきましょう。
Step1:自己診断で硬毛化しているか見分ける
硬毛化・増毛化しているか自身で見分けるポイントは、「脱毛後の期間」および「毛の生え方」です。
硬毛化・増毛化は、脱毛を受けてから1~3か月後にわかるケースが多いです。脱毛直後でまだ毛が抜け落ちていない状態では硬毛化や増毛化はしません。
また、毛の生え方も特徴的で、もともと薄い毛しか生えていない部分に突然太い毛が生え始めます。
これらに当てはまる場合は、硬毛化の可能性があります。次のステップへ進みましょう。
Step2:自己処理せず脱毛クリニックの予約
硬毛化・増毛化の可能性がある場合は、クリニックでの確認が必要です。硬毛化や増毛化の証拠をしっかり残しておくためにも、決して自己処理はしないでください。
自己処理してしまうと、医師が硬毛化や増毛化を正確に判断できなくなってしまいます。
硬毛化・増毛化が疑われる場合は、自己処理はせずそのままの状態で脱毛を受けているクリニックを予約しましょう。サロンで脱毛を受けている場合は、クリニックを紹介されるケースもあります。
Step3:硬毛化・増毛化が確認でき次第「治療開始」
脱毛クリニックの医師に、硬毛化や増毛化が起こっているかどうか診察してもらいます。医師による診察で硬毛化・増毛化が確認でき次第、いよいよ治療に入ります。
治療法について次から紹介しますが、医師の指示にしたがって治療を受けてください。
硬毛化・増毛化が確定したその後は?具体的な対処法8つ
続いて、硬毛化・増毛化が確定した後の具体的な対処法を8つ解説します。
①脱毛を継続する
意外かもしれませんが、そのまま脱毛を継続するという手段があります。
レーザー脱毛や光脱毛は、毛根のメラニン色素をターゲットにしており、硬毛化や増毛化は、照射エネルギー不足が原因だと考えられています。
硬毛化や増毛化によって太くなったり増えたりした毛は、よりレーザーや光に反応しやすくなり、脱毛を継続すればやがて抜ける可能性が高いのです。
一番よくないのは、「効果がない」「逆に毛が濃くなった」と自己判断で脱毛をやめてしまうことです。
硬毛化や増毛化が起こった場合でも、脱毛を継続するというのは一つの選択肢として覚えておきましょう。
②レーザーの出力度(熱量)を上げる
照射エネルギーの不足が原因で硬毛化や増毛化が起こったのなら、出力を上げてより強いエネルギーを当てるというのも有効な手段です。
例えば痛みなどに配慮して出力を下げて脱毛していた場合は、より強い出力での照射が可能です。
また光脱毛はレーザー脱毛よりも出力が弱いため、より強いエネルギーで照射したいということであれば、医療脱毛に切り替えるという選択肢もあります。
③レーザーの出力度(熱量)を下げる
逆に、出力を下げるという方法もあります。
硬毛化や増毛化する恐れがあるのなら、中途半端に照射して硬毛化や増毛化を招くより、出力を下げて毛根の細胞が活性化するのを抑えるという考え方です。
一方で、硬毛化あるいは増毛化してしまった毛は、レーザーや光への反応性が向上しています。これらの毛は出力を下げたとしても脱毛できる可能性があるので、これ以上の硬毛化や増毛化を防ぐためには、出力を下げるのも有効な手段と言えます。
④脱毛を休止し自然体に戻す
毛根への刺激により硬毛化や増毛化が起こっているなら、いったん脱毛を休止するという方法もあります。脱毛を休止することで、活性化していた毛根の細胞の働きが落ち着き、自然な状態に戻ります。
一部の脱毛機を除き、一般的にレーザー脱毛や光脱毛は、毛の生え変わるサイクルに合わせて2か月に1回の頻度で脱毛します。これを1回お休みして、4か月後に再度脱毛を受ければ、硬毛化や増毛化が起こるリスクを軽減させることができます。
また脱毛を再開するときには、出力を調整したり脱毛機を変えたりすることで、再び硬毛化や増毛化が起こるのを防ぐことができます。
⑤レーザー波長の長い「熱破壊式」脱毛機器に変更する
機械名 | アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー |
---|---|---|---|
波長 | 750nm | 810nm | 1064nm |
硬毛化リスク | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
医療レーザー脱毛の場合、波長の異なる脱毛機に変更するのも効果的です。
医療レーザー脱毛でよく使われるレーザーには、「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3つが挙げられます。これらは「熱破壊式脱毛機」と呼ばれ、照射したエネルギーを熱に変換し、毛根の細胞を破壊して発毛を抑制する仕組みです。
レーザーの波長は、肌内部に到達する深さと関係しています。波長の長い脱毛機ほど、より肌の奥にある毛根までダメージを与えることができます。
最も波長が長いのはヤグレーザーで、肌の奥までエネルギーを伝えることができます。
アレキサンドライトレーザーはこの3つの中で最も波長が短く、肌の表面近くにある毛根の細胞を破壊するのに適しています。
一方で、アレキサンドライトレーザーは肌の奥深くまではエネルギーが伝達しにくいため、中途半端にエネルギーがかかって硬毛化になるリスクが高いとも言えます。
肌の奥深くにある毛根の細胞にも効率よくエネルギーを与えて硬毛化を予防するためには、より波長の長い熱破壊式脱毛機に変更するとよいでしょう。
⑥脱毛機を熱破壊式→蓄熱式に変更する
熱破壊式の脱毛機のほかにも、近年新しいメカニズムの脱毛機として「蓄熱式脱毛機」が注目されています。
毛根のメラニン色素をターゲットにしている熱破壊式脱毛機とは異なり、蓄熱式脱毛機は毛根より浅い部分にある「バルジ領域」にアプローチします。
バルジ領域には発毛の指示を出す発毛因子があり、これにじっくりと熱を加えてエネルギーを与えることで、徐々に毛を生えてこなくさせる仕組みです。
熱破壊式脱毛機はメラニン色素の黒さに反応するため、産毛や細い毛では脱毛の効果を実感しにくく、なおかつ硬毛化や増毛化が起こる可能性もあります。
一方で蓄熱式脱毛機はメラニン色素の影響を受けにくいので、産毛や細い毛でもしっかり脱毛でき、硬毛化や増毛化が起こるリスクも軽減させることができます。
蓄熱式脱毛機を導入しているクリニックやサロンはまだ限られていますが、蓄熱式脱毛機を導入している施設であれば、熱破壊式脱毛機から蓄熱式脱毛機への変更も可能です。
⑦複数の脱毛機器を使い分ける
毛穴の位置はバラバラです。単一の脱毛機で脱毛していると、どうしてもエネルギーが与えられる深度に限界があります。その結果、十分なエネルギーが毛根に伝わらずに、硬毛化や増毛化が引き起こされる可能性があるのです。
複数の脱毛機を使い分けると、毛の濃さや毛根の深さに合わせて効率よくエネルギーを伝えることができ、硬毛化や増毛化の予防につながります。
⑧脱毛方法をニードル(美容電気)へ変更する
脱毛機を変えたり、出力を変えたり、あらゆる手段を試しても硬毛化や増毛化が改善しないという場合には、ニードル脱毛へ変更するという手段があります。
ニードル脱毛は毛穴に針を刺して、その針先にだけ電流を流して毛根の細胞を破壊する脱毛方式です。毛穴にピンポイントで電気のエネルギーを与えられるため、硬毛化していても脱毛できます。
ただしニードル脱毛は痛みが強く、他の脱毛法と比較しても高額です。どうしても硬毛化が改善しない場合の最終手段ととらえておきましょう。
今すぐできる!硬毛化・増毛化ができたときの対処法【生活編】
露出しないように隠す
太くなってしまった、あるいは多くなってしまった毛を取り急ぎ目立たなくさせるなら、露出せずに隠すという方法が挙げられます。
ヒゲであればマスクで隠すのが手軽ですが、ヒゲ脱毛後は肌が乾燥しているので、マスクの摩擦で肌を傷めないように注意が必要です。化粧水やクリームでの保湿も忘れずに行いましょう。
顔周りなどの狭い部分であれば、メイクで隠す方法もあります。今はメンズのメイクの需要も高く、メンズコンシーラーやメンズファンデーションなども販売されています。
しかし、メイクに慣れていない場合はメイク用品を選ぶのも一苦労です。肌に合わないものを使っていると肌荒れすることもあるので、不安な場合はメイクに詳しい人やよくメイクをする女性に確認するのがよいでしょう。
メイクをしたら、クレンジングと洗顔でしっかりメイクを落としてください。汚れが残っていると、雑菌が繁殖しやすく肌荒れの原因になってしまいます。
カミソリで丁寧に処理
医師による診察を受けるまでは自己処理はNGですが、硬毛化や増毛化であることが確定したら、目立たなくするための処理は自分でしても問題ありません。
ただし、自分で処理するときは優しく丁寧にすることを心がけてください。ある程度伸びていれば電気シェーバーでも可能ですが、脱毛後などで長さが足りない場合は、カミソリがおすすめです。
カミソリで剃る場合は温水やホットタオルでシェービングする部分を温める、シェービングクリームを使う、ジェルが搭載されたカミソリを使うなどして、肌への負担を減らしましょう。
予定に合わせて脱毛日を調節
硬毛化や増毛化は脱毛を継続すればやがて解消されていくものです。ただし脱毛後に再び硬毛化や脱毛後の不安がある場合は、脱毛スケジュールを調整して、大切なイベントのときにかぶらないようにするのも一つの方法です。
硬毛化や増毛化は脱毛後1~3か月で起こる可能性が高いため的確にスケジュールを調節するのは少し難しいかもしれませんが、「この時期に起こるかもしれない」と知っておくだけでも、不測の事態を回避できるかもしれません。
また長期休みがあればタイミングを合わせるなど、予定に合わせて脱毛する日を調節するとよいでしょう。
気にし過ぎない
気にし過ぎないというのも、不要なストレスを避けるうえでは重要です。
自分の顔や体は毎日見ているので些細な変化でも敏感になりがちですが、周囲はその変化に気付いていないことも多くあります。
硬毛化や増毛化は適切な対処を取ることで解消されていくので、長期目線で考えて必要以上に気にしないようにしましょう。
硬毛化・増毛化の予防方法
対処法があるとはわかっていても、避けられるなら硬毛化や増毛化は防ぎたいものです。
ここからは硬毛化・増毛化の予防方法を解説します。
条件に合ったクリニックを選ぶ
硬毛化・増毛化を予防するためのクリニックの選び方のポイントを解説します。
条件①保証制度が充実している
クリニックやサロンによっては、硬毛化・増毛化が発覚した場合の追加照射が無料で受けられるところもあります。
硬毛化・増毛化が不安な方は、このような追加照射のサービスがあるかチェックしておくとよいでしょう。
またこのような無料の追加照射に対応している施設は、硬毛化・増毛化に対する知識や対応策が豊富な場合が多いため安心です。
条件②脱毛経験と技術が優れている
硬毛化・増毛化の予防のためには、脱毛経験豊富で技術が優れているところを選びましょう。症例数が多いところほど、さまざまな毛質や肌質に合わせた照射ができていると言えます。
硬毛化や増毛化が起こるかどうかは個人の毛質や肌質によるところが大きいです。脱毛経験が多く技術が優れている施設の方が、個人に合わせた脱毛プランを提案してくれるため、硬毛化・増毛化が起こるリスクを軽減できます。
条件③対策可能な脱毛機が備わっている
硬毛化や増毛化が不安なら、照射パワーが高いクリニックでのレーザー脱毛を選ぶのも一つの方法です。
中でも、波長が長く照射不足を起こしにくいヤグレーザーを導入しているクリニックなら、硬毛化や増毛化のリスクを軽減できます。
また産毛や細い毛にも効果があり、硬毛化や増毛化になりにくい蓄熱式の脱毛機を取り扱っているクリニックやサロンを選ぶという手もあるでしょう。
硬毛化しにくい「蓄熱式」脱毛機の利用
硬毛化しにくい蓄熱式脱毛機について、機種ごとの特徴を解説します。
機械名 | 痛み | 回数 | 日焼け肌 色黒肌 | 出力変更 |
---|---|---|---|---|
ソプラノ | 弱 | 10~20回 | 〇 | 可 |
ソプラノアイス | 弱 | 10~20回 | 〇 | 可 |
ソプラノアイス・プラチナム | 弱 | 8~15回 | 〇 | 可 |
メディオスター NeXT | 弱 | 8~15回 | 〇 | 可 |
メディオスター NeXT PRO | 弱 | 8~15回 | 〇 | 可 |
NIR Plus | 弱 | 8~15回 | 〇 | 可 |
ソプラノ
イスラエルに本社を構えるAlma Lasers社の蓄熱式脱毛機です。2006年に初登場して以来、「痛みの少ない次世代の脱毛機」として多くのクリニックに導入され実績を挙げています。
知名度が高いので、それだけ安心感がある脱毛機とも言えるでしょう。
ソプラノアイス
ソプラノアイスはソプラノの上位機種で、基本的なスペックは同じです。
照射口の広さが従来の2倍になり、より短時間で施術できるようになりました。
ソプラノアイス・プラチナム
ソプラノシリーズの最新機種です。痛みが少ない、産毛や白髪でも脱毛できるといった従来の特徴に加え、ソプラノアイス・プラチナムでは3種類の波長を持つレーザーを同時に照射できることがポイントです。
異なる波長のレーザーを同時に照射することで、さまざまな深度の毛穴に対応できます。どんな毛に対しても効率よくレーザーを照射できるので、効果は抜群です。
メディオスターNeXT
メディオスターNeXTを手掛けるAsclepion社は、皮膚科、美容医療、外科用レーザーを数多く輩出している、いわばレーザー機器のトップメーカーです。
そんなAsclepion社の蓄熱式脱毛機は痛みが少なく、なおかつ日本人の毛質に合う2種類の波長のレーザーを使っています。
米国FDA(日本の厚生労働省にあたる)から「永久脱毛に該当する」というお墨付きを得た機種です。
メディオスター NeXT PRO
メディオスターNeXTの上位機種です。照射できるスポットサイズが3種類になり、より早い時間で脱毛を終えることができます。
メディオスターNeXT PROも、FDAの永久脱毛の規定を満たしています。
NIR Plus
日本では導入されているクリニックは少ないですが、NIR Plusという蓄熱式脱毛機もあります。
NIR Plusはアジア人の肌に合うので、韓国をはじめとしてアジア諸国では一般的に使われています。
他の蓄熱式脱毛機と異なるのが、ラジオ波とIPL(インテンスパルスライト)をミックスしたマイルドな近赤外線レーザーを用いている点です。
痛みややけどのリスクが少なく、アジア人の肌になじむ蓄熱式脱毛機です。
日焼け対策を怠らない
硬毛化・増毛化を予防するためには、普段から日焼け対策を万全にしましょう。
熱破壊式の脱毛機の場合、日焼けしているとやけどのリスクが高くなるため、強く照射することができません。出力を低くすると中途半端に毛根の細胞が活性化され、硬毛化や増毛化の原因になります。
なお日焼け肌でも照射できる蓄熱式脱毛機であっても、日焼け直後の肌は脱毛に適していないケースがあります。
硬毛化・増毛化に対応したクリニック
硬毛化・増毛化に対応しているクリニックを5つ紹介します。
なるべく硬毛化・増毛化になるリスクを抑えて脱毛したいという方は、参考にしてください。
クリニック名 | 脱毛方法 | 脱毛機器の種類 | 脱毛機器の保有数 |
---|---|---|---|
医療レーザー脱毛 | 熱破壊式・蓄熱式 | 3種類 | |
医療レーザー脱毛 | 熱破壊式・蓄熱式 | 3種類 | |
医療レーザー脱毛 | 熱破壊式・蓄熱式 | 5種類 | |
医療レーザー脱毛 | 熱破壊式・蓄熱式 | 2種類 | |
医療レーザー脱毛 | 熱破壊式 | 1種類 |
メンズリゼ
住所(新宿) |
(新宿三丁目駅より徒歩2分 ) | 電話番号 | 0120-562-535 |
営業時間(新宿) | 14:00~23:00 | 定休日 | 不定休 |
予約方法 | web、電話 | 脱毛方法 | 熱破壊式・蓄熱式 |
カウンセリング | 無料 | 保証制度 | 硬毛化には1年間の再照射期間あり |
メンズリゼでは熱破壊式・蓄熱式の脱毛機を3種類使い分けています。
硬毛化・増毛化が発生した場合、メンズリゼでは1年間無料で再照射できるサポートがついています。
硬毛化・増毛化した部位にレーザー脱毛を継続した結果、脱毛効果があったという事例もあり、経験豊富なクリニックならではの手厚い保証制度です。
湘南美容クリニック
住所(新宿本院) |
(西新宿駅より徒歩1分) | 電話番号 (新宿本院) | 0120-5489-40 |
営業時間(新宿本院) | 10:00~19:00 | 定休日 | 無休 |
予約方法 | web、電話 | 脱毛方法 | 熱破壊式・蓄熱式 |
カウンセリング | 無料 | 保証制度 | 2週間の照射漏れ保証期間あり |
湘南美容クリニックは、メンズ医療レーザー脱毛の中でも全国に67院をかまえるトップクラスの脱毛クリニックです。
熱破壊式脱毛機のほか、メンズのヒゲ用として蓄熱式脱毛機を導入しています。
硬毛化や増毛化に対する特別な保証はついていませんが、メンズのヒゲ脱毛には硬毛化を起こしにくい蓄熱式脱毛機を使用しています。
ゴリラクリニック
住所(新宿本院) | 東京都新宿区新宿4-2-16 (新宿三丁目駅より徒歩1分) | 電話番号 | 0120-987-118 |
営業時間(新宿本院) | 11:00~20:00 | 定休日 | 無休 |
予約方法 | 脱毛方法 | 熱破壊式・蓄熱式 | |
カウンセリング | 無料 | 保証制度 | あり |
メンズのヒゲ脱毛、全身脱毛ともに多くの実績を誇るのがゴリラクリニックです。
ゴリラクリニックでは、なんと5種類の脱毛機を使い施術を行います。ここまで多種多様な脱毛機を使いこなせるのがゴリラクリニックの魅力です。
脱毛機の種類が多いからこそ、万が一硬毛化や増毛化が見られた場合でも、脱毛機を変えて対応できます。
マンチェスタークリニック
住所 |
(新宿駅南口より徒歩3分 ) | 電話番号 | 0120-916-457 |
営業時間 | 11:00~20:00 | 定休日 | 無休 |
予約方法 | web、電話 | 脱毛方法 | 熱破壊式・蓄熱式 |
カウンセリング | 無料 | 保証制度 | トラブル時の診察費・薬代は無料 |
「メンズ脱毛を常識に」というコンセプトのもと、ヒゲのピンポイント脱毛にも対応しているクリニックです。
マンチェスタークリニックで使用している脱毛機は熱破壊式・蓄熱式の2種類があります。
硬毛化に対する特別な保証はありませんが、クリニックのため、万が一のトラブルが起こった場合でも迅速に診察・対処してもらえるので安心です。
エースクリニック
住所 |
(名古屋駅より徒歩4分) | 電話番号 | 予約用フリーダイヤル:0120-764-912 (医院直通:052-589-1001) |
営業時間 | 10:00~19:00 | 定休日 | 日・祝日 |
予約方法 | web、電話 | 脱毛方法 | 熱破壊式 |
カウンセリング | 無料 | 保証制度 | トラブル時のアフターフォローあり |
エースクリニックは名古屋市にある美容クリニックです。メンズ脱毛も取り扱っており、丁寧な問診と医療スタッフによる高い技術力に定評があります。
エースクリニックで使用している脱毛機は「ジェントル・マックス」という機種で、2波長のレーザーを照射できます。さまざまな毛に対応でき、毛穴の深度の違いやエネルギー不足による硬毛化が起こりにくのがメリットです。
万が一トラブルがあった場合でも、医療機関でサポートが受けられるので安心です。
硬毛化・増毛化に関する疑問
ここからは、硬毛化・増毛化に関してよくある疑問を紹介します。
クリニックやサロンでの脱毛に興味がある人は、硬毛化や増毛化に関する不安を解決して、脱毛を申し込みましょう。
追加費用はいくら発生する?
追加料金が要らないケース
硬毛化に対する保証がついているクリニックやサロンであれば、万が一硬毛化して追加での照射が必要になった場合でも、追加料金は発生しません。
ただし、照射回数や追加照射できる期間は決まっているので、事前に確認しておきましょう。
追加料金が必要なケース
硬毛化に対する特別な保証をつけているクリニックやサロンは多くありません。保証のない施設であれば、対処のひとつである照射も追加料金が発生してしまいます。
また「万が一のトラブルが起こった場合には迅速に対応する」という旨が記載されている場合でも、対象となるのはやけどなどがメインです。
クリニックやサロンにもよりますが、硬毛化や増毛化は症例が少ないということもあり、硬毛化専用の保証が付いているところでない限り、無料での追加照射は受けられない可能性があります。
ただ硬毛化や増毛化が起こる範囲は限られているので、広範囲の照射が必要になるケースはほとんどないでしょう。ただし部位が点在していると、その部位ごとに追加料金が発生してしまいます。
また1回の追加照射で硬毛化・増毛化が改善すればよいですが、1回では不十分な場合はさらに追加料金が上乗せされていきます。
追加料金の出費を抑える方法
硬毛化・増毛化による追加料金の出費を抑えるためには、「部位ごとの追加照射ではなく、ショット照射にする」「回数無制限プランを契約する」という方法があります。
万が一硬毛化してしまった場合、それがごく限られた箇所であれば、1部位まるごと追加照射するよりも、ショットの回数で料金が決まるショット照射にすると費用が抑えられます。
クリニックによってはショット照射1,080円~とかなりリーズナブルな価格で提供しているところもあるので、契約するコースとは別に、柔軟な対応が可能かチェックしておくことをおすすめします。
またクリニックやサロンによっては、回数無制限プランを用意しているところもあります。回数無制限であれば、もし硬毛化や増毛化が起こっても追加照射の料金を気にすることなく、納得いくまで照射を続けることができます。
ただし、使用する脱毛機の種類が少ない施設の場合、回数無制限プランがあっても、硬毛化が起こった箇所に対しては出力や脱毛期間などの調節でしか対応できません。
万が一のときに備えてさまざまな選択肢があるところを選びたいなら、各クリニックやサロンで使っている脱毛機は事前に確認しておくとよいでしょう。
脱毛していないのに濃くなるのは何故?
年齢&ホルモンバランスの変化
脱毛による硬毛化ではないのに、男性はライフステージに応じて毛が濃くなることがあります。
男性は思春期になると、男性ホルモンの一つであるテストステロンの分泌量が増え、20代でピークを迎えます。思春期を過ぎると男性の体毛が濃くなるのはこのためです。
また40~50代になってヒゲが濃くなるという人もいますが、これはホルモンバランスの変化によるものだと考えられます。
テストステロンは一般的に20代で分泌のピークを迎え、徐々に減少していきます。しかしテストステロンの分泌量は個人差が大きく、また喫煙やストレスなどによってもホルモンバランスは影響を受けます。
その結果、40~50代を迎えてヒゲが濃くなることがあるのです。
毛周期による変化
毛は一定のサイクルで発毛、脱毛を繰り返しており、これを毛周期と呼びます。
毛周期は毛が毛根から栄養を吸収して成長する「成長期」、毛が毛根から離れる「退行期」、毛が完全に抜け落ち、次の発毛の準備をする「休止期」の3段階に分けられます。
成長期の毛は長く、太く、濃いので、毛周期のタイミングによっては毛が濃くなったように感じることがあります。
繰り返し毛を剃ると濃くなるって本当?
「剃毛を続けていると体毛が濃くなる」という話を耳にしたことがある方も多いでしょう。結論から言うと、濃くなるのではなく「濃く見える」ようになります。
毛は毛先に向かうほど細くなっていきますが、毛を剃るとその断面が毛根近くの太い部分になります。その毛がまた伸びてくると、毛が濃くなったように感じられるというわけです。
またシェービングは、肌の表面にある角質を少なからず傷をつけてしまいます。シェービング前後のケアが正しくできていないと毛穴が黒ずんでしまい、これが毛を濃く見せているケースもあります。
硬毛化・脱毛化は放置せずに対処しよう!
起こる可能性は低いですが、クリニックやサロンでの脱毛のリスクに硬毛化・増毛化が挙げられます。
もし硬毛化・増毛化になってしまったら、放置せずに適切に対処しましょう。しっかりケアすれば、ずっと毛が太くなったままにはなりません。
クリニックやサロンによっては、硬毛化や増毛化に対する保証をつけているところや、硬毛化が起こりにくい蓄熱式脱毛機を導入しているところもあります。
それぞれの特徴やメリットを考え、クリニックやサロン選びのポイントにするとよいでしょう。