カミソリ負けとは?原因やカミソリ負けしない方法を徹底解説!
カミソリ負けは痛みやかゆみなどを伴う不快なものであり、予防する方法や対処方法を知っておくことが重要です。どんな症状が起きるのか、効果的なカミソり負けしない方法を詳しく説明していきます。肌を傷つけないシェービングのポイントを身につけましょう。
目次
カミソリ負けの原因と対策方法を知りたい
シェービングに付き物であるカミソリ負けは、かゆみや痛みの症状が不快であることに加え、見た目もよくありません。
この記事では日常的にカミソリ負けに悩まされている人のために、カミソリ負けが起こる原因、対策方法を紹介します。
カミソリ負けの頻度を減らし、症状を悪化させない方法を詳しく解説してきます。
カミソリ負けとは?症状を解説
【軽度】肌の赤み・ヒリヒリ
軽度のカミソリ負けの症状は、肌に赤みが出ること、患部がヒリヒリすることがあります。これらの症状は、カミソリの刃により皮膚の角質層が傷つき、その傷から細菌が入り込んだ結果として肌に起こる炎症です。
【中度】かゆみ・湿疹
カミソリ負けによる炎症が悪化すると、湿疹やじんましんといった中度の症状が起こることがあります。これらの症状は単なる炎症よりも治りが遅く、またかゆみ成分であるヒスタミンの分泌によりかゆみを伴います。
【重度】化膿・毛嚢炎(もうのうえん)
更に肌の状態が悪化していくと、患部が化膿することがあります。
傷口が膿んだ状態は不快感が強い上に、治るまでに時間がかかることから、かなりの重症であると言えます。
また、カミソリ負けした患部には毛嚢炎と呼ばれるできものができる可能性もあり、こちらも完治が遅く、痛みが発生します。
カミソリ負けとはどんな状態?5つの原因
カミソリ負けの原因は主に5つあるとされています。
その5つとは、
- カラ剃りをする
- ボディーソープや石鹸を塗ってから剃る
- 問題のあるカミソリを使っている
- 力を入れすぎている
- 髭剃り後のケアをしない
というものです。ここからは、5つそれぞれの原因について詳しく説明してきます。
①何もつけずにカラ剃りしている
カミソリで毛を剃る際、肌に触れることで少なからず肌へのダメージを与えてしまいます。特に、シェービングクリームなどを使わず、乾燥した肌にそのままカミソリを当てると、ダメージを軽減するものがないため、カミソリ負けが起きやすくなります。
②ボディーソープや石鹸で剃っている
カミソリでムダ毛を剃る際、シェービングクリームの代わりに泡立てたボディーソープや石鹸を塗ることもカミソリ負けにつながる原因です。ボディーソープや石鹸を使うことで、カラ剃りよりは肌への負担をへらすことができますが、やはり専用のシェービング剤を使った場合と比べると肌へのダメージは大きくなります。
そのため、カミソリ負けが多い人や肌が弱い人などはボディーソープや石鹸を使ってのカミソリは控えるのがおすすめです。
③カミソリに問題がある
カミソリ負けが起こる原因は、カミソリにあることも多いです。刃が錆びていたり、刃こぼれしていたりすれば肌を傷つけやすいのは当然ですが、状態に問題なくても、カミソリのタイプ自体に問題があることがあります。
使い捨てカミソリや2枚刃など、刃の枚数が少ないタイプのカミソリは一枚ごとの刃が肌へ当たるダメージが大きいため、カミソリ負けを引き起こしやすいです。そのため、カミソリ負けを避けたい場合は刃の枚数が多いカミソリを購入しましょう。
④力を入れすぎている
ムダ毛を剃る際、力を入れて剃りすぎるとカミソリ負けにつながります。肌へと刃を押し付けすぎると肌への負担が大きくなり、傷もできやすくなるため、ムダ毛を剃る際は刃を滑らせるようにします。
⑤髭剃り後のケアをしていない
髭剃り後の肌へのケアの有無に、カミソリ負けが起きるかどうかは大きく影響されます。ムダ毛を剃った後はしっかりと保湿をし、肌の調子が悪いと感じたら濡れタオルで冷やすなどすることで、カミソリ負けの悪化を防げます。
カミソリ負けしないシェービング方法
STEP1.髭を濡らす
髭を剃る前には、顔を洗ったり、濡れタオルを用いたりして毛と肌を湿らせておくことでカミソリによる肌への傷やダメージを減らせます。また、毛は水分を含むことで柔らかくなるため、カミソリの滑りも良くなり、よりスムーズに髭を剃れるようになります。
温めるとさらに効果的
髭は濡らすのと同時に、温めることでも柔らかくなり、よりスムーズにシェービングを進められるようになります。髭を温める際には、ホットタオルを使う、シャワー後に髭を剃るなどといった方法を取ると、髭を濡らしながら温めることができるため一石二鳥です。
STEP2.シェービング剤を塗る
シェービング剤は、まず手のひらに出して泡立ててから毛の部分へと塗っていきます。シェービング剤の泡はカミソリの肌への刺激を減らし、カミソリ負けを起こりにくくします。
STEP3.カミソリの切れ具合をチェック
実際に毛を剃る前には、カミソリの刃をチェックしておきます。刃の切れ味が悪くなっていると、その分どうしても力を入れて剃るようになり、肌を刃で傷つける可能性が高くなります。
STEP4.軽く滑らせるように剃る
カミソリで毛を剃る際には、毛の方向に沿って軽く滑らせるようにして剃っていきます。なるべく力を入れず、刃を肌に押し付けないように意識しましょう。
STEP5.刃はこまめにすすぐ
毛を剃っている間は、刃をこまめにすすいで付着した毛や汚れなどを落とすようにするべきです。刃をすすがず、毛が詰まったままの状態では切れ味が悪くなります。そのため、何度も同じところを剃り直すことになり、その分肌にダメージを与えることになってしまいます。
STEP6.部分的に逆剃りする
カミソリでは基本的には毛の方向に沿った順剃りで剃っていくのが良いですが、順剃りでは上手く剃れないという部分や残ってしまった部位などは逆剃りで処理します。
STEP7.顔を洗い保湿して完了
シェービングが終わった後は、顔に付着したシェービング剤と毛をしっかりと洗い流します。また、洗顔後、顔を乾かした後には化粧水等で保湿をおこなうことで、カミソリ負けの発生を防ぐことができます。
カミソリ負けしないシェービングのポイント
1.肌を清潔にする
シェービングをおこなう際には、肌を清潔にしておくとカミソリ負けが起こりにくくなります。肌の汚れは、シェービング時にカミソリが滑りにくくなる原因になり、肌へのダメージにつながる可能性があるためです。
また、肌に付着した雑菌がカミソリの傷から肌に入り込むことで、肌の炎症などにつながることもあります。そのため、シェービング前、そしてシェービングの後にも肌を清潔に保っておくと良いです。
2.シェービングクリームを利用する
シェービングクリームを利用することで、肌への刃のダメージを減らすことができます。シェービング剤にはタイプごとにさまざまな種類があるため、それらについて簡単に紹介します。
シェービング剤の種類
シェービング剤は、大きく分けるとジェルタイプ、フォームタイプ、クリームタイプ、オイルタイプ、ローションタイプ、ソープタイプの6種類に分かれています。
ジェルタイプは透明なジェル状になっており、泡立てずにそのまま塗って使います。フォームタイプは最初から泡状になっているため、手にとってすぐ肌に塗ることができます。クリームタイプはジェルタイプよりも若干硬く、肌に留まってくれるため髭が剃りやすいのが特長です。
オイルタイプはその名の通りオイル状で、肌になじませるように塗って使います。ローションタイプはオイルタイプに似ているものの、若干肌に浸透するのが早く、乾燥しやすくなっています。ソープタイプはいわゆる石鹸状で、自分で好きなように泡立ててから肌に塗るタイプです。
3.逆剃りしすぎない
毛の方向に剃る順剃りよりも逆剃りの方がよく剃れると言われていますが、逆剃りは肌や毛穴へのダメージが大きく、蓄積したダメージで敏感肌になったり、肌の乾燥を引き起こす可能性があります。
そのため、シェービングは基本的に順剃りで行い、逆剃りはあくまで部分的な処理だけに使うのが良いです。
4.何度も同じところを剃らない
同じ部位に何度も刃を当ててしまうと、その部位に刃によるダメージが蓄積していってしまいます。そのため、繰り返し同じ場所を剃るのは避けましょう。
上手く剃れているかわからず、同じ場所を何度も剃ってしまうという人は、毛の残り具合を視認しやすくするためジェルタイプなどの透明なシェービング剤を使うのも効果的です。
5.カミソリの交換時期を守る
使い捨てタイプ、替刃タイプともにカミソリには使用期限が定められており、それを過ぎたらカミソリ自体、あるいは刃を交換する必要があります。使用期限を過ぎたカミソリの刃は切れ味が落ち、何度も同じ箇所を剃る、力を入れて剃るなどしないと毛が剃れなくなることから、肌へ与えるダメージが増えてしまうためです。
また、刃こぼれや錆などが起きた場合、肌に傷を付ける可能性も高くなるため、カミソリの交換時期はしっかりと守る必要があります。
カミソリ刃の交換時期
カミソリ刃を交換する時期は、カミソリにもよりますがおよそ2週間ごとが平均です。交換時期は製品のパッケージ等に書いてあることも多いため、確認してみることをおすすめします。
また、ホテルなどに置いてある使い捨てのカミソリの場合は更に交換時期が短いため、使ったらその場で捨てるものと考えた方が良いでしょう。
6.使うカミソリやタオルを清潔にする
シェービングではどうしても肌に小さな傷ができるため、カミソリやタオルに雑菌が付着していると、その傷から菌が入り込み肌トラブルの原因になってしまう可能性があります。必ず清潔なタオル、カミソリを準備しましょう。
7.髭剃りは朝おこなう
髭を剃る時間帯としては、朝がもっとも適しています。これは、眠っている間に肌の疲れが回復することから、朝は肌が張りのある良い状態になっているためです。そのため、朝に髭を剃ることで肌を傷つけにくく、カミソリ負けを減らすことができます。
夜の髭剃りはNG
入浴時など、夜に髭を剃る人も多いです。しかし、ヒゲは朝の6時から10時ごろまでがもっとも伸びやすくなっています。そのため、夜にヒゲを剃っても翌日の昼辺りには若干伸びてきてしまいます。このことから、夜はあまり髭剃りに適した時間帯とは言えません。
8.刃の枚数の多いカミソリを使う
カミソリは刃の枚数が多いほど一枚の刃ごとにかかる力が小さくなるため、肌や毛に与えるダメージが少なくなります。そのため、カミソリ負けを防ぎたい人は4枚刃や5枚刃など刃の多いカミソリを使った方が良いでしょう。
安全ガード付きだと安心
市販のカミソリには、刃が横滑りするのを防ぐ安全ガードの付いたタイプのものがあります。特に、刃の横滑りで肌を傷つけることが多い人や、カミソリを扱うのが苦手な人などは、安全ガードの付いたカミソリを使うことでより安全にシェービングをすることができます。
カミソリ負けの対処法とは?シェービング後の肌ケア
カミソリ負けを冷やす
カミソリ負けが起きてしまった場合は、まずはその部位を冷やすことが大切です。カミソリ負けの多くは肌の炎症を伴うため、冷やすことにより炎症が収まり、症状が良くなることが多くあります。
患部を冷やす際には、冷水や濡らしたタオルなどを使用するのが良いでしょう。
保湿をする
カミソリ負けの対処法としては、保湿も重要なものの一つです。肌が乾燥しているとカミソリ負けは悪化してしまうため、それを防ぐために十分に保湿をする必要があります。
保湿の方法としては保湿剤を付けるのがもっとも簡単で効果的です。そのため、カミソリ負けにどんな保湿剤が適しているかを簡単に説明していきます。
保湿剤の選び方
化粧水やローション、クリームなど、保湿剤にはさまざまなタイプがありますが、カミソリ負けには基本的にはどのタイプを使っても問題ありません。
ただし、注意点として、アルコールやメントールなどを含んでいる保湿剤はカミソリ負けの症状をより悪化させてしまう可能性があるため、使うのはおすすめしません。
市販薬を塗る
市販薬の中にも、カミソリ負けへの効果が期待できるものはあります。しかし、当然ですがどんな薬でも使っていいというわけではありません。
どのような薬がカミソリ負けに効果的なのか判断するのは難しいため、カミソリ負けの薬の選び方について簡単に説明していきます。
カミソリ負けの薬の選び方
効能の欄にカミソリ負けと記載されている市販薬を使用するのがもっとも確実です。また、カミソリ負けの多くは炎症を伴うため、殺菌作用のある塗り薬であれば炎症を改善する効果が期待できます。
ただし、成分にステロイドが含まれる薬は注意が必要です。ステロイドには免疫をおさえる効能があるため、使用するとカミソリ負けした部位の免疫力が落ちることで細菌が増え、かえって症状が悪化する可能性があるためです。
ステロイドが含まれている薬は絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、使用する判断が難しいため、市販薬として使うことは避けた方が良いでしょう。
症状が長引くなら皮膚科を受診
カミソリ負けの症状が長引く場合は、皮膚科を受診するべきです。期間の目安は大体1週間ほどですが、早く治すためにも、症状が確認された時点で皮膚科へ行っておくと安心です。
カミソリ負けしない方法で快適に髭剃りしよう
シェービングは日常的な行為ですが、その分カミソリ負けも頻繁に起こりやすいものです。しかし、普段から適切な方法でシェービングやその準備、ケアをおこなうことで、カミソリ負けの発生頻度は大きく異なってきます。
特に、普段からカミソリ負けに悩まされている人などは、カミソリ負けのない快適な髭剃りのため、この記事の内容を参考に適切なシェービングをおこなってみることをおすすめします。