茶色や金髪の髭が生えてくる原因・対処法!身体からのSOSってほんと?
黒かったはずの髭が、茶色や金髪になって生えてくることがあります。急に髭の色が変わり、『病気のサイン?』と驚いてしまう人もいますよね。今回は、茶色や金髪の髭が生えてくる原因を解説。とるべき対処法や、やってはいけないこと、おすすめの髭脱毛法についてまで解説します。
目次
髭が茶色や金髪になるのはなぜ?対策も紹介
もともと黒かったはずの髭が、もし突然茶色や金髪になってしまったら、驚いてしまってどう対処すべきか悩んでしまうことが多いのではないでしょうか。
「何か病気のサインなのでは?」と心配になってしまうこともあるでしょう。
そのような悩みや心配を抱える男性のために、ここではまず茶色や金髪の髭が生える原因について探ったうえで、自分で行えるさまざまな対処法についてと髭の脱毛について、詳しく解説していきます。
茶色・金髪の髭が生えてくる原因
原因1.メラニン色素の不足
生まれつきでない限り、本来黒い髭だったものが茶色や金色になってしまう理由のひとつとして、メラニン色素の不足が考えられます。
メラニンとは、肌や髪の毛の色を作る色素であり、このメラニン色素が不足するほど、髭の色は黒→茶色→金色→白となっていきます。
メラニン色素が濃いほど毛は黒くなる
メラニン色素が濃いほど毛は黒くなり、薄いほど毛は茶色や金色になり、メラニン色素が全くない状態が白髪となります。
メラニン色素には二種類ある
メラニンには「ユーメラニン」と「フェオメラニン」の二つの色素があります。この二つの配合バランスにより、肌や髪の色が作られます。
「ユーメラニン」の毛は黒〜褐色系、「フェオメラニン」がの毛は黄色〜赤系になります。
そのため、「ユーメラニン」が多いほど毛が黒く、「フェオメラニン」が多いほど明るい茶色や赤系の毛色になり、どちらのメラニン色素も少ないと、金色になります。
最終的には白髪になる
メラニン色素の量が多く、またメラニン色素の種類である「ユーメラニン」の配合が多いほどに髪や髭の色は黒くなりますが、こられのメラニン色素が少なくなればなるほど毛色は薄くなり、最終的に全くメラニン色素がない状態になると、白髪になります。
原因2.栄養不足
髭の色が薄くなってしまう原因として、毛に栄養が行き渡っていない、つまりは「栄養不足」も理由のひとつです。
黒い毛色を作る重要な栄養素は「ミネラル」です。このミネラルの中でも毛の色素に関わる重要な栄養は「鉄・亜鉛・銅」です。これらは体内で生成することができないため、不足を補うためには食べ物で摂取する必要があります。
鉄・亜鉛・銅を多く含む食べ物は、「大豆、海藻類(わかめ・ひじき・海苔など)、レバー、ごま、ナッツ類(アーモンドなど)」などです。
これらを積極的に摂取することが大事です。
原因3.紫外線で日焼けしている
紫外線による「日焼け」は、これから生えてくる髭に影響はありませんが、今現在生えている髭が茶色や金色になってしまう原因のひとつです。
紫外線のダメージは肌にとっては黒くなったり炎症を起こしたり、シミ(色素沈着)になってしまう作用がありますが、毛にとっては黒くする作用は働きません。むしろ紫外線を過剰に浴びることで毛の色素細胞がダメージを受け、髭の色が薄くなってしまいます。
原因4.プールの塩素の影響
塩素は殺菌効果の他にも漂白作用があるため、プールの塩素が影響して髪や髭の色素が抜けてしまうことも理由のひとつです。
個人差はありますが、たった一度プールに入っただけでは塩素による毛の脱色を実感することはないでしょう。ジム通いや趣味で日常的にプールに入ることが多い人ほど、日に日に毛は塩素により脱色されて明るくなってしまいます。
原因5.老化現象
老化で自然と白髪が増えてしまうことも理由です。
そのメカニズムのひとつとして、遺伝的要因があります。生まれ持った遺伝子による先天的な構造で、老化によって色素形成能力が衰えることなどにより、年齢を重ねると徐々に白髪が増えて最終的には毛が全て白髪になってしまう人もいます。
茶色・金髪になった髭の対処法
①食生活を改善する
茶色・金髪になってしまった髭を黒くする方法として、生活習慣の乱れが気になる人はまず食生活を見直すと良いでしょう。正しく栄養バランスの取れた食生活を意識することが最良ですが、髭を黒くするために効果的な食べ物を積極的に摂取することが大事です。
髭を黒くする食べ物
髭を黒くするための効果的な栄養素は「ミネラル」です。このミネラルの中でも、「鉄・亜鉛・銅」を含む食べ物が良いとされています。
それぞれの栄養素についてと、多く含む食品を以下に記載します。
(1)鉄・・・大豆(国産がベスト)、ひじき、鶏レバー、ほうれん草、切り干し大根
ビタミンCを含む食品と一緒に摂取すると、鉄分の吸収が促進されます。逆に緑茶やコーヒーに含まれるタンニンは鉄の吸収の妨げになりますので、同時摂取は避け、鉄を多く含む食品を食べた後しばらくは控えましょう。
(2)亜鉛・・・牡蠣、豚レバー、牛肉、卵、チーズ、高野豆腐、アーモンド、落花生
亜鉛は細胞の新陳代謝を促すのに重要な栄養素です。健康的な髪や髭、肌を作ることはもちろん不足すると免疫機能や生殖機能の低下にも影響を及ぼします。また、アルコールや食品添加物を含む加工食品は亜鉛の吸収を阻害しますので注意しましょう。
(3)銅・・・ココア、ごま、きな粉、牛レバー、しゃこ、ほたるいか
銅はメラニン色素の生成を促します。不足するとメラニン色素が減少するため、毛髪の色素脱失に繋がります。また、ストレスによって銅が体外に排出される量が増えるため、ストレスを多く感じている人は積極的に摂取しましょう。
②ストレスを減らす
ストレスを感じると、活性酸素が増えることはご存知でしょうか。
呼吸で酸素を体内に取り込んだ際に一部が活性酸素となります。ストレスを感じると一時的に血流が悪くなり、正常に戻すときに活性酸素が発生するため、ストレスを感じる場面が多いほどにその繰り返しで活性酸素は増えていきます。
活性酸素は他の物質を酸化させる働きがあり、正常な量であれば細菌やウイルスを殺菌してくれますが、量が増えると細胞や遺伝子を酸化させ、傷つけます。
その結果、がんや心筋梗塞、動脈硬化などの重篤な生活習慣病を引き起こす要因となる他にも、毛髪や肌の老化現象にも大きな影響を及ぼします。
老化による髭の脱色を避けるためにも、ストレスを減らすことはとても大切です。
③切る・抜く
茶色や金色になってしまった髭を、もっとも手っ取り早く取り除くには「切る・抜く」の方法があります。思い立ったら自分ですぐに、比較的簡単に行える点ではメリットとなりますが、その分さまざまなデメリットもあります。
ハサミでカット
気になる部分をハサミでカットすることは、とても素早く簡単に取り除ける方法です。カミソリで剃ったり抜いたりするよりも肌へのダメージがないのもメリットです。しかし、ただカットするだけなのですぐにまた伸びてくる可能性が高く、あくまで一時的な対処法となるでしょう。
毛抜きで抜く
毛抜きで抜くことはハサミでカットすることに比べると、またすぐに伸びてきてしまうことはないでしょう。しかし一度抜いたからといって永久に生えてこなくなるわけではありません。
そして、大きなデメリットとしては肌へのダメージが非常に大きいことです。痛みを伴うことや出血する恐れがありますし、ニキビなどの炎症や色素沈着、乾燥肌を引き起こす恐れもあります。
また、抜いた毛穴の中で髭がちぎれ、毛穴が閉じて埋没毛になってしまうリスクも高いです。
これだけの肌へのダメージを考えると、毛抜きで抜くことはあまりオススメできる方法ではないでしょう。
④サプリメントで栄養を補う
髭を黒くするために、食品で必要な栄養素を摂取することが難しい場合、サプリメントで栄養を補う方法もおすすめです。
ビタミン・ミネラル
ビオチン・・・肌や毛髪を作るのに必須なタンパク質の代謝を活性化させる作用があります。髭の成長を促し、太く濃い毛を生やすことに効果的です。
亜鉛・・・細胞を活性化させて健康的な肌や毛髪を作るのに必須ですが、食品添加物やアルコールにより吸収が阻害されるため、忙しい現代人には不足しがちなミネラルです。そのため、サプリメントで効率よく摂取することがおすすめです。
白髪サプリ
黒ゴマや海藻エキスの配合されたサプリメントが効果的です。
黒ゴマはビタミンEやセサミンを始めとした複数もの抗酸化物質を豊富に含み、老化の原因となる活性酸素を抑制させる働きがあるので、白髪だけでなく薄毛や抜け毛にも効果があります。
また、海藻類は毛を黒くする効果のある亜鉛などのミネラルを多く含みます。
⑤ヘアマスカラを塗る
薄くなってしまった髭に、ヘアマスカラを塗ることによって濃く見せてカモフラージュすることもできます。
ヘアマスカラのメリット
髭を切ったり抜いたりすると手間がかかるうえに痛みや肌へのダメージを伴うほか、何より除去した分髭が少なくなってしまいます。
髭を減らさずにボリュームのある見栄えを保ったまま、手早く髭を黒くできるのがヘアマスカラの最大のメリットです。
⑥髭脱毛する
髭脱毛のメリット
薄くなってしまった髭を自己処理する手間を省ける点が、メリットでしょう。また、プロの手で脱毛処理を行うことで、自己処理よりも肌へのダメージが大幅に軽減できることも利点です。
クリニックや脱毛サロンに定期的に足を運ぶことと、この先ずっと自分で処理をすることを一生を通して考えると時間の節約にもなります。
レーザー脱毛
効果 | レーザーにより毛根から除去するため、脱毛後の肌が荒れにくくなめらかになる |
受けられる場所 | 医療機関 (クリニックや美容外科など) |
費用相場 | やや高い(3万〜20万) |
痛み | ややあり・弱い |
期間・回数 | やや長い(5回〜) 約1年 |
ニードル(美容電気)脱毛
効果 | 即効性があり、施術した部分の脱毛効果を一回で実感できることがある。レーザーや光では不可能な細い毛の施術が可能 |
受けられる場所 | 医療機関 (クリニックや美容外科など) |
費用相場 | 高い(7万〜40万) |
痛み | 強い |
期間・回数 | 短い(1回〜) すぐに効果が出る |
光脱毛
効果 | 通い続けることにより効果が出る・痛みがほぼなく肌への負担が最も少ない。 |
受けられる場所 | 美容サロン、メンズエステサロンなど |
費用相場 | 安い(数千円〜15万) |
痛み | 弱い・ほぼない |
期間・回数 | 長い(5回〜) 1年から2年半 |
茶色や金髪の髭にやってはいけない2つの対処法
1.白髪染めで染める
市販の白髪染めを買ってきて髭を染めることは、やってはいけない対処法のひとつです。
なぜなら、そもそも頭髪以外での使用をしてはいけないと注意書きにあり、もし髭を染めるために使用してしまうと肌が荒れてしまう恐れがあるからです。また髭は口に近いため、万が一にでも薬液が口に入ってしまうと大変危険です。唇に薬液が触れる危険性もあります。
頭皮に比べると肌は薄く敏感なので、ひどい場合には肌がただれるような重篤な症状を引き起こす可能性もあります。頭髪用の白髪染めを髭に使用することは絶対にやめましょう。
2.毛抜きで抜く
毛抜きで髭を抜くことには、さまざまなデメリットがあります。
痛みが強くて肌へのダメージが非常に大きく、髭を抜いた時に出血したりニキビなどの炎症を引き起こしたりするリスクがあります。
また、抜いた部分が埋没毛になってしまう恐れもあり、膨らんでポツポツした毛穴が目立つので見栄えも良くありません。
ブラジリアンワックスで強引に抜いてしまう方法も毛抜きで抜くことと同じリスクがあります。肌への大きなリスク考えるとこれらの対処法はおすすめできないでしょう。
髭が茶色や金髪のうちに脱毛したほうがいい理由
脱毛機はメラニン色素に反応
レーザー脱毛や光脱毛の多くは、毛のメラニン色素に反応して脱毛を行うため、白髪になるとこれらの方法では脱毛することが難しくなります。
以下に、レーザー脱毛と光脱毛でよく利用されてる脱毛方式別にその仕組みを解説します。
アレキサンドライトレーザー(医療レーザー脱毛)
脱毛の仕組み | 宝石の「アレキサンドライト」を使用したもので、厚生労働省が認める高い安全性と効果を誇っています。 照射すると毛のメラニン色素に反応して熱を発生させ、毛根の細胞を破壊することにより脱毛が行われます。 |
髭への脱毛効果 | メラニン色素への吸収力に優れているため、太く濃い髭の脱毛に大きな効果を発揮します。 |
IPL方式(光脱毛)
脱毛の仕組み | IPL(インテンス・パルス・ライト)という特殊な光が照射され、メラニン色素に反応して毛にダメージを与えることで脱毛を行います。痛みが少なく広範囲の施術に向いています。 |
髭への脱毛効果 | 5分程度で素早く施術を終えることができ、毛周期に合わせて施術を繰り返すことで脱毛効果を実感できます。うぶ毛のような細い髭や色素の薄い髭には反応しづらいことがあります。 |
白髪OKの脱毛機の効果
SHR方式の光脱毛やダイオードレーザー脱毛は、メラニン色素ではなく毛の細胞を含めた毛包全体に熱を加えて蓄熱させることにより、毛の再生を阻む効果がある脱毛方式です。
そのため、IPL方式では難しいとされていた色素の薄い毛でも脱毛効果を実感することが可能であり、白髪にも対応できます。
ただ、これらの蓄熱式の脱毛機は、痛みが少なく肌に優しい分効果の即効性に欠けるため、毛の太い部分である髭の脱毛には時間がかかり、効果をすぐに実感することが難しいこともあります。
ニードル脱毛は白髪OK
ニードル脱毛(針脱毛)は、毛穴に針を刺して電気を流すことで1本1本脱毛を行う方式であり、メラニン色素に関係なく脱毛を行えるので白髪にも対応しています。
ただ、強い痛みを伴ううえに他の脱毛方法よりも費用が高いことが大きなデメリットとなります。
茶色・金髪の髭は病気のサイン?
今まで黒かった髭が、部分的にでも急に茶色や金髪の髭になると「何かの病気のサインでは?」と、身体からの危険信号かと思って不安になることもあるでしょう。
しかし、髭が茶色や金髪になったからといってそれが何らかの病気に直結しているサインであることは少なく、主な原因は栄養不足やストレス、紫外線や老化現象の影響によるものがほとんどです。
必要以上に心配して気に病んでしまうと、それがストレスとなって症状を悪化させる恐れもありますので、まずは生活習慣の見直しや、これまでに紹介したさまざまな対処法を試すと良いでしょう。
茶色や金髪の髭は早めに脱毛するほうが安心
髪も体毛も、全ての毛が同じ色だと健康的に見えますが、髭だけが茶色や金髪になっていくのは、ちぐはぐで不健康なイメージを与えることになりかねません。
自己処理ではあくまで一時的な対処に過ぎず、肌荒れを引き起こすなどのさまざまなリスクもあります。また手間もかかるうえに根気強く継続した処理が必要となり、それがストレスとなってしまうこともあるでしょう。
初期費用はかかりますが、できるだけ早めにサロンやクリニックで脱毛したほうが、長い目で見ると経済的でリスクも少なく、確実な方法だと言えるので安心です。