カミソリ負けの7つの原因と治し方は?正しい髭剃り方法も紹介!
今回はカミソリ負けが起きる原因と治し方を解説します。予防法やおすすめの市販薬なども紹介しますので参考にしてください。カミソリ負けの原因や治し方が知りたい人は必見です。正しい対処法を理解して、カミソリ負けが無縁の生活を送れるようにしましょう。
目次
カミソリ負けの原因は?治し方や防止策も紹介
カミソリ負けしやすく、毎日のヒゲ剃りやムダ毛処理がとてもおっくうな人は必見です。この記事では、カミソリ負けをしてしまう原因や部位別の改善方法を解説します。
また、カミソリ負けの予防法や正しいカミソリの使い方なども紹介しますので、ぜひ参考にして、カミソリ負けとは無縁の生活を手に入れましょう。
この記事は以下の人におすすめです。
- カミソリ負けの原因が知りたい
- カミソリ負けの治し方が知りたい
- 部位別のカミソリ負けの注意点が知りたい
- カミソリ負けを防ぐ方法が知りたい
カミソリ負けの原因7つ
①肌が乾燥している
カミソリ負けの原因としてまず挙げられるのが、肌が乾燥している状態でのムダ毛処理です。肌が乾燥していると、皮膚がカサカサでむけたりするのでカミソリの刃が引っ掛かり、肌に大きなダメージを与えてしまいます。
また、肌が乾燥している状態でのカミソリの使用は赤みやかゆみ、ヒリヒリ感の原因となりやすいです。
年齢を重ねていくごとに肌の水分量が減って乾燥した状態になりがちです。乾燥によるカミソリ負けをしないためにもシェービングフォームを使い、カミソリの滑りをよくした状態で毛を剃りましょう。
②剃るときに力を入れ過ぎている
肌を傷つけてしまうので、力の入れ過ぎは禁物です。カミソリの刃をなめらかに滑らせるようにしてください。
無理に深く剃ろうとして力を入れすぎると、カミソリの刃が肌を削ってしまい、痛い思いをしてしまいます。角質が削ぎ落とされて皮膚が傷つき、出血する可能性もあるので力加減には十分に注意しましょう。
③カラ剃りしている
シェービング剤を何もつけない状態で毛を剃ることをカラ剃りといいます。カラ剃りをすると、高確率でカミソリ負けしてしまい、赤みとヒリヒリ感を発生させてしまうので注意してください。
丈夫な肌を持っている人でもカラ剃りをすると肌が傷ついてしまいます。カミソリの刃を滑りやすくするためにも必ずシェービング剤を使用し、肌を保護しながら毛を剃るようにしましょう。
④過剰な逆剃り
逆剃りは肌の角質や毛穴を傷つけて、肌荒れやカミソリ負けが起きやすくなる原因になります。
逆剃りとは、毛の生えている方向に逆らってカミソリの刃を滑らせる剃り方です。この逆剃りをするとカミソリが毛を引っ張ってしまい、肌や毛穴に大きなダメージを与えてしまいます。
基本的には順剃りで毛を剃り、剃り残しが気になる部分だけ逆剃りで仕上げましょう。
⑤カミソリの刃の切れ味が悪い
カミソリの刃が劣化して切れ味が落ちると、カミソリ負けを起こす場合があります。思うように毛を剃れないので、無駄に力を入れたり、何度も同じところを剃ったりして肌へのダメージが重なります。結果としてカミソリ負けを起こしてしまい、ヒリヒリして痛い思いをするだけです。
カミソリの刃が悪くなったら必ず刃を交換するようにしましょう。カミソリを洗面台やお風呂場などに置いておくと、湿気で刃が錆びやすくなるので乾燥した場所で保管してください。
⑥カミソリが汚れている
カミソリの刃が汚れているとカミソリ負けや肌トラブルの原因になります。カミソリのお手入れを怠っていると、刃で雑菌が繁殖してしまい不衛生です。そのまま剃ると毛穴に雑菌が侵入して毛のう炎などの肌トラブルを引き起こしてしまう危険性があります。
ムダ毛を処理するアイテムは、カミソリに限らず必ず定期的に手入れをして清潔な状態を保っておくことが大切です。
⑦シェービング後に肌をケアしていない
シェービングの後の肌ケアはとても重要です。ムダ毛をカミソリで剃ると肌の保水機能を持った角質層に少なからずダメージを与えてしまい、水分を失ってしまいます。
水分がなくなると乾燥肌になり、肌のバリア機能が低下してしまいます。すると赤み、ヒリヒリ感、かゆみなどの肌トラブルが起きやすくなってしまうので、必ずシェービング後は保水と保湿を行い肌を保護しておきましょう。
カミソリ負けの治し方と部位別対処法
ヒリヒリする部位を冷やす
カミソリ負けをして肌がヒリヒリするときは、まず冷やすことが大切です。ヒリヒリしている状態は肌が熱を持って炎症を起こしているサインです。冷やして熱を取ってあげることで、カミソリ負けの症状を和らげることができます。
熱を持った肌は乾燥しやすくなり、水分が失われると肌のバリア機能が低下します。乾燥した状態が進行すると少しの刺激にも過敏に反応する敏感肌になって、ヒリヒリ感がますます強くなってしまいます。
炎症や乾燥によるヒリヒリや痛みを和らげるには、水で濡らしたタオルや保冷剤を当てて冷やすとよいでしょう。ポイントは「優しく冷やす」ことです。濡れタオルをカミソリ負けした部分にそっと当てて、失われた水分を補いながら熱を冷ましていくことが大切です。
カミソリ負けに備えて、冷蔵庫に濡れタオルや保冷剤を用意しておくのも良いでしょう。
保湿をする
冷やしただけでは、カミソリ負けは改善されません。必ず保湿をして肌のバリア機能を高めましょう。
カミソリ負けを起こした肌は、水分を失って乾燥した状態です。そのまま放置すると、さらなる肌トラブルを招いてしまう危険性があります。
保湿には乳液やワセリンなどを使用すると良いでしょう。次からはカミソリ負けのケアに適した保湿剤を紹介します。
ワセリンHG
メーカー | 大洋製薬 |
---|---|
価格(アマゾン) | 705円 |
内容量 | 100g |
成分 | 白色ワセリン |
使用できる部位 | 全身に使用可能 |
大洋製薬のワセリンHGは紫外線の影響を受けにくく、敏感肌でも使用できる優れものです。
ワセリンを塗ることにより、肌表面の水分の蒸発を防いでくれます。それにより肌の乾燥を防ぎ肌トラブルの防止につながります。
市販薬を塗る
カミソリ負けには、市販されている軟膏などを塗ることで改善が期待できます。以下でおすすめの市販薬を紹介します。
オロナインH軟膏
メーカー | 大塚製薬 |
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価格(アマゾン) | 598円 |
内容量 | 100g |
成分 | クロルヘキシジングルコン塩酸液 |
使用できる部位 | 全身に使用可能 ただし湿疹・化粧下・虫さされの部位には使用不可能 |
オロナインH軟膏はしもやけ・あかぎれ・ひびなどの乾燥した肌や、きりきず・すりきずなどにも効果が見込める市販薬です。カミソリ負けなどにも効果的が期待でき、回復を早くしてくれます。
低刺激ですが使用できない場合もあるので、用法や用量、注意点などを事前に確認し、不安がある人は医師や薬剤師に相談しましょう。
ヒゲ剃り方法を変える
カミソリ負けになってしまったときは、カミソリの使用を一旦中止し、肌の状態が良くなるまで電動シェーバーに切り替えましょう。
カミソリ負けが起きた肌はとても弱い状態です。カミソリ負けの状態でさらにカミソリを使用すると、肌にダメージが蓄積してしまいます。
電動シェーバーは刃が直接肌に当たらない設計になっているため、カミソリほどの負担がかかりません。肌にあまり刺激を与えずにムダ毛を処理できるため、カミソリ負けが回復するまでは電動シェーバーを使うようにしましょう。
腕や足のカミソリ負けの治し方
腕や足のムダ毛をカミソリで処理している人は多いです。処理する頻度が高い部位であることと、夏は日焼け、冬は湿度の低下により一年を通して乾燥しやすくカミソリ負けが起きやすい部位です。
腕や足がカミソリ負けになったときは、湯船につかるのはやめましょう。理由は湯船には多くの雑菌が潜んでいて、それが傷口やバリア機能の低下した毛穴に侵入して症状の悪化を引き起こしてしまうからです。また、ボディソープの使用も強い刺激を与えるので控えた方がよいでしょう。
熱を持っているとかゆみが生じることがありますが、保冷剤で冷やすと治まります。化膿してしまった場合はひどくなる前に皮膚科医に相談しましょう。
脇のカミソリ負けの治し方
脇は皮膚がデリケートでカミソリ負けが起きやすい部位です。カミソリ負けが起きたときは制汗剤などの使用をやめて、乳液や肌に優しい保湿剤で保湿することをおすすめします。
熱を持っているとかゆみが発生してしまうので、濡れたタオルなどで冷やすと治まります。また、痛みなどがある場合は市販薬や軟膏などを使用して様子を見てください。
それでもなかなか治らず、ニキビのようなできものがある場合や、赤く腫れあがっているなどの症状があるときは皮膚科医に相談した方がよいでしょう。
陰部のカミソリ負けの治し方
陰部はとても皮膚が薄くさらに毛が濃く太いため、カミソリ負けを起こしやすい場所として知られています。カミソリ負けが起きたときは、あまり刺激を与えないことを念頭に置きましょう。
陰部は下着との摩擦も多い部分で、処理後は毛先がチクチクしてかゆみなどを発生させやすいです。かゆみが治まらない場合は冷やしたタオルなどで患部を冷やし、市販されている陰部専用の軟膏などを塗りましょう。
また、極力摩擦が少ないゆったりとした下着を選ぶようにしてください。皮膚の状態が良くならない場合や化膿してしまったら必ず皮膚科医に相談しましょう。
治らない場合は皮膚科へ
カミソリ負けの状態は適切な処理をしていれば、2日~3日ほどで治まってきます。ただし肌質によっては治るまでに個人差があり、肌が弱い人は1週間程度かかる場合もあります。
それ以上カミソリ負けの状態が続くか、赤く腫れあがって強い痛みを伴うようであれば化膿している可能性があります。その場合は必ず皮膚科医に相談しましょう。
カミソリ負けでやってはいけない治し方
カミソリ負け部位を掻く
カミソリ負けした部位は、かゆみを生じることがよくあります。これは肌の角質層を傷つけ乾燥し、炎症を起こしているからです。
炎症を起こしている状態なのにさらに爪を立てて掻くと、症状が悪化したり出血したりと肌に追加のダメージを与えてしまうことになります。
そのため、かゆみがあっても掻いてはいけません。冷やしたタオルや保冷剤を使用して患部の熱を取ると、かゆみが抑えられるので試してみてください。
つまようじで刺す
かゆみが治まらないときに、つまようじで患部を刺してかゆみを止めるという方法がありますが、これはおすすめできません。患部がさらに傷ついて雑菌の侵入を招いてしまいます。
かゆみを抑えたい場合は清潔なタオルを冷やして優しくあてるか、保冷剤をタオルで巻いて冷やすといった方法がおすすめです。
何回も剃り続ける
カミソリ負けが起きているときは、肌の角質層が傷ついてバリア機能が低下している状態です。そのまま何回もカミソリを使うと肌をさらに傷つけて出血することもあります。
肌がバリア機能を失ったままになるので、毛のう炎などの肌トラブルも引き起こしやすい状態です。よって、カミソリ負けをしたまま何回も剃り続けるのは避けましょう。
カミソリ負けが治るまでは、肌にダメージの少ない電動シェーバーに切り替えると回復の妨げになりません。
間違った薬を使う
カミソリ負けの際に、間違った薬を肌に塗らないようにしてください。間違った薬を使用すると症状が悪化してしまう危険性があります。以下で使用を控えた方がよい薬を紹介しますので、参考にしてください。
ステロイド軟膏
副腎皮質から分泌するホルモンを成分とするステロイド軟膏は、薬で炎症を抑える事が期待できます。皮膚科医が炎症を抑えるためにステロイド軟膏を処方することがありますが、自己判断で使用すると悪化してしまう場合があります。
ステロイド軟膏は、様々な炎症を抑える事に期待できる薬ではありますが、使用方法がとても難しく、間違った方法で使用すると重い副作用が生じる危険性を持っているのです。
医師の指導のもと用法・用量を守って使用してください。自己判断での使用は避けるようにしましょう。
ニキビ治療薬
カミソリ負けした肌はバリア機能が低下し、肌トラブルを起こしやすい状態です。炎症が進んでしまうと、毛穴の感染症である毛のう炎ができてしまうこともあります。
毛のう炎は見た目がニキビととてもよく似ているものの、ニキビとは根本的に違うものです。ニキビはアクネ菌によるものですが、毛のう炎は肌の常在菌であるブドウ球菌が毛穴に感染することで起こるものです。
そのため、毛嚢炎をニキビと勘違いしてしまいニキビ治療薬を塗っても効果はありません。ニキビ薬はニキビを治すもので、カミソリ負けで起きるかゆみや毛のう炎を改善する効果はないので注意してください。
カミソリ負けでニキビのような吹き出物ができたら、医師の診断を受けた方が間違いありません。
原因・治し方とセットで実行!カミソリ負け防止策
清潔なカミソリを使用する
カミソリ負けを防ぐためにも、必ず清潔で切れ味の良いカミソリを使用するようにしましょう。
カミソリ負けの原因として、錆びて切れ味が悪くなっているカミソリを使うことや、カミソリの刃が汚れて不衛生の2つが挙げられます。
使用が好ましくないカミソリを使うと、肌を傷つけるだけでなく雑菌が侵入しやすくなって様々な肌トラブルを引き起こしてしまいます。
清潔で切れ味の良いカミソリであれば肌への余計なダメージを防ぐだけでなく、雑菌の侵入も防げます。カミソリを使い終わったら、綺麗に洗いお風呂場などの湿気が多いところは避けて風通しのよい場所で保管しましょう。
石鹸やボディソープで剃らない
カミソリでムダ毛を処理するときに、刃の滑りをよくしようとして石鹸やボディソープを泡立てて剃る人がいます。実は、これは間違ったカミソリの使い方です。
石鹸やボディソープは皮膚の表面を柔らかくする効果があります。この状態でカミソリを使用するとふやけた皮膚の表面をカミソリが削ってしまい、肌に大きなダメージを与えてしまうのです。
カミソリでムダ毛を処理する場合は、必ずシェービング剤を使用するようにしましょう。
同じ場所を何度も剃らない
ツルツルにしようとして同じ場所で刃を何往復もさせると、肌に大きなダメージを与えてしまいます。カミソリ負けが起きるリスクが高まるので避けましょう。
切れ味の悪いカミソリを使用すると、思ったようにきれいに剃れず何回も刃を滑らせることになりがちです。できるだけ切れ味の良いカミソリを使用して、古くなった刃は交換するようにしてください。
切れ味の悪さを感じたら刃を変える
切れ味が落ちてきたかなと感じたら、刃を交換するようにしましょう。切れ味が悪いとムダ毛が刃に引っ掛かるだけでなく、何回も同じ場所を剃って肌に大きなダメージを与えてしまいます。
欠けた刃は切れ味が落ちるだけでなく、雑菌が繁殖することもあるので、すぐに交換した方が良いでしょう。
一般的なカミソリの刃は、およそ2週間程度が交換時期の目安とされています。毛質や使用状況によって前後することもあるため、切れ味が悪くなったと感じたら交換するのもよいでしょう。
シェービング後は保湿をする
シェービングをした後は必ず保水と保湿を行うことが大切です。正しくシェービングしても、肌は少なからずダメージを受けて乾燥しやすい状態になり、バリア機能も低下しています。
毛のう炎などの肌トラブルを防ぐためにも、保水と保湿は忘れずに行うようにしてください。
保湿剤には保湿をするだけでなく、美容成分が入っていることが多いので、肌を守りつつきれいにできて一石二鳥と言えるでしょう。
カミソリは水気を取り湿気のない場所で保管
カミソリは湿気が少なく、風通しの良い場所で保管しておくことが大切です。保管する前にカミソリについた水気は取っておきましょう。
カミソリを湿気が多い場所で保管しておくと、刃にサビがついてしまいます。切れ味が悪くなるだけでなく、雑菌が繁殖するリスクも高まります。そのまま使用するとカミソリ負けが起きやすくなるので、保管場所は湿気のない場所を選びましょう。
食事で免疫力を高める
肌が荒れやすい人は、免疫力を食事で高める習慣を作ることをおすすめします。免疫力が高くなればシェービング後の肌荒れを防ぐことにもつながるでしょう。
以下に免疫力が高くなる栄養素と食品を紹介しますので、参考にしてください。
取り入れたい栄養素と食品
免疫力を高めるためには、バランスの良い食事を摂ることが大事です。極端に一つの栄養素を減らしたり増やしたりするのはよくありません。バランスの良い食事を心がけましょう。
おすすめの栄養素は肌のコンディションをキープするビタミン類やミネラルです。レンコンやブロッコリーなどの根菜類には抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれています。また、肌そのものを作るたんぱく質を摂取することも忘れないようにしましょう。
おすすめの食材は海藻類で、ミネラルを豊富に含んでいるため腸内環境を整え免疫力を高めてくれます。意識的に海藻類を摂取してみてください。
カミソリ負けの原因をなくす!正しいヒゲ剃り法
ヒゲ剃りでカミソリ負けをしやすい人は、間違った剃り方をしている可能性があります。
ここでは、カミソリを使った正しいヒゲ剃りの方法を紹介しますので、自分の剃り方を改善したい人は参考にしてください。
1.ヒゲを温める
ヒゲを剃る前にヒゲを温めておくことが重要です。温めることによって毛が水分を含んで膨張し、柔らかくなるからです。柔らかくなったヒゲはカミソリで剃りやすくなるでしょう。
水でタオルを濡らし、電子レンジで適度に温めて蒸しタオルを作りましょう。温めすぎるとやけどの原因になってしまうため注意してください。
2.シェービングクリーム・ジェルを塗る
シェービング剤を使用せずに剃ることをカラ剃りといいます。カラ剃りは肌を傷つけやすく、カミソリ負けする危険性が高いです。ヒゲを剃る際はクリームやジェルのようなシェービング剤を使用してください。
シェービング剤を塗ると、ヒゲが柔らかくなって剃りやすくなるだけでなく、カミソリが滑りやすくなるため、肌へのダメージを抑えられます。
シェービング剤を使用するだけで、カミソリ負けの危険性がグッと減るのでおすすめです。
3.カミソリを優しく滑らせて剃る
カミソリは優しく肌の上を滑らせるようにしましょう。深剃りをしようと力を入れて肌の上を滑らせると、角質層を削り取ってカミソリ負けの原因になります。剃りすぎを防ぐためにも優しく滑らせるように心がけてください。
また、カミソリの刃が古くなっていると優しく滑らせても剃り切れず、つい力を入れたくなってしまいます。ヒゲを剃るときは、刃が交換時期を迎えていないか切れ味をチェックしましょう。
4.逆剃りはなるべくしない
カミソリでのヒゲ剃りは順剃りを基本としましょう。逆剃りは肌を傷つけてカミソリ負けの原因になります。
順剃りとは、毛が生えている向きに沿って剃ることです。一方、毛の生えている向きに逆らう剃り方が逆剃りです。逆剃りは毛を引っ張ってしまう剃り方で、毛穴や肌へのダメージが大きくなります。
うまく剃るためには肌を引っ張りながら順剃りをし、剃り残しが気になるポイントだけ逆剃りで仕上げていきましょう。
5.最後は保湿でケア
シェービング後の保水と保湿ケアを怠る人が多いですが、肌荒れと乾燥防ぐために重要なポイントです。シェービングは正しい剃り方をしたとしてもダメージがゼロではなく、肌のバリア機能が低下している状態になるからです。
バリア機能が低下してしまうと、乾燥が進んで炎症が起きたり、毛のう炎などの肌トラブルを引き起こしたりします。そうならないためにも保水と保湿はしっかり行いましょう。
カミソリ負けの治し方などについてのQ&A
- カミソリ負けはニベアでも治る?
ニベアは乾燥した肌にうるおいを与える保湿剤です。傷を治す力はなく、傷ついた肌に上から蓋をして水分を保つようなイメージになります。
ニベアはカミソリ負けの乾燥を防ぐという意味では効果がありますが、傷を治すのであれば傷に作用する消毒系軟膏の方がよいでしょう。カミソリ負けを治すには、オロナインH軟膏がおすすめです。
- カミソリ負けの赤みを消すのにヒルドイドは有効?
結論を先に述べると、カミソリ負けをした肌にヒルドイドは有効です。理由はヒルドイドは抗炎症結構促進剤で皮膚の保湿もできるからです。痛みやヒリヒリ感、かゆみなどを抑えてくれるでしょう。
ヒルドイドは「クリームタイプ」「ソフト軟膏タイプ」「ローションタイプ」の3種類があり、軟膏タイプは油分が多く、ローションとクリームタイプは油分が少なめです。お好みで選ぶと良いですが、乾燥しやすい冬場などは油分の多いソフト軟膏タイプがおすすめです。
- カミソリ負けが悪化するとどうなる?
埋没毛や色素沈着などの肌トラブルを引き起こし、見た目が悪くなってしまいます。
埋没毛とは、傷ついた毛穴の上にかさぶたのような膜ができ、新しく生えた毛が皮膚の外へ出られずにそのまま成長してしまったものです。埋没毛を無理に引き抜くと、肌がさらにダメージを受けて荒れていくので、肌のターンオーバーで自然に外へ出てくるまで待ちましょう。
色素沈着とは肌に刺激を与え続けることで起こり、メラニンが多く生成され肌が黒ずんでしまうことを言います。色素沈着になってしまうと治すのに時間がかかり見た目も悪くなるのでとても厄介です。
カミソリ負けとサヨナラしたいなら脱毛しよう
カミソリ負けを根本的に解決したいのであれば、脱毛でムダ毛をなくしてしまうことです。脱毛すればムダ毛処理の必要がなくなるため、カミソリ負けの心配は不要になります。
以下で医療クリニックで受けられる医療レーザー脱毛と、脱毛サロンで受けられる光(フラッシュ)脱毛の特徴や違いをまとめるので是非参考にしてください。
光(フラッシュ)脱毛 | 医療レーザー脱毛 | |
---|---|---|
効果 | 減毛効果 | 永久脱毛 |
使用脱毛機 | IPL式フラッシュ脱毛機が主流 | ・アレキサンドライトレーザー脱毛機 ・ダイオードレーザー脱毛機 ・YAGレーザー脱毛機 この3つが日本では主流の脱毛機 |
痛み | 医療レーザー脱毛機より 痛みが少ない。 | 痛みが強く、ゴムで弾かれたような痛みを感じる しかし、脱毛機によって痛みの程度は違う |
回数 | ある程度の脱毛効果を感じるまで 5回~8回程度 ツルツルになるまでは15回~20回程度必要。 ただし個人差はある | ある程度脱毛効果を感じるまで 3回~5回程度 ツルツルになるまで10回~12回程度必要。 ただし個人差はある |
期間 | 脱毛完了まで2年程度必要 | 脱毛完了まで1年程度必要 |
費用 | 脱毛完了まで 15万円~25万円必要 | 脱毛完了まで 20万円~30万円必要 |
受けられる場所 | 脱毛サロン エステ | 医療クリニック |
光(フラッシュ)脱毛の特徴
- IPLフラッシュ方式は黒い毛に反応しやすい
- 美肌効果もある
- 出力は抑えてある
- 緩やかに効果を発揮するためムラが少ない
- 麻酔は使用できないが、冷却装置がついている
サロンやエステのメンズ脱毛の光(フラッシュ)脱毛は、IPL方式を採用している場合が多いです。IPL方式は黒い毛に反応しやすく、男性のヒゲなどに効果を発揮しやすいとされています。もともとシミ取りに使われていた技術を応用しているため、美肌効果も期待できます。
光(フラッシュ)脱毛は医療クリニックのレーザー脱毛より照射レベルを抑えてあるため、緩やかに効果を発揮し、ムラの少ない脱毛が可能です。
出力が低いため痛みも少ないですが、まったく痛みがないわけではありません。サロンは医療機関でないため医療行為である麻酔を使った処置はできませんが、脱毛機自体に冷却機能がついていて、痛みを軽減できます。
光(フラッシュ)脱毛のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
痛みが少ない | 効果が出るまで機関と回数がかかる |
費用が安い | 永久脱毛ではないため、 また生えてくる可能性がある |
全国に展開している店舗が多い | 予約が取りにくい店舗がある |
メンズ専門店が多い |
光(フラッシュ)脱毛のメリットとしてまず挙げられるのが、クリニックに比べると費用が安く痛みも少ないことです。また、サロンは価格競争が激しいため、キャンペーンや保証などを多く取り扱っています。
「無制限で永久に脱毛に通える」「コース終了後は1回の脱毛が80%オフになる」などのキャンペーンや保証もあるため、できるだけ安く脱毛したい人におすすめです。全国に展開している店舗が多く、メンズ専門店が多いのも特徴です。
デメリットは脱毛完了までの回数が多く、期間も伸びてしまうことと、永久脱毛ではないため、毛がまた生えてくる可能性があるということです。無制限コースが人気のためか、予約が集中して取りにくい店舗もあります。
医療レーザー脱毛の特徴
- 脱毛機の種類が豊富にある
- 永久脱毛の効果が認められている
- 麻酔を使用したいたみ対策が可能
- 医療機関のため、万が一の肌トラブル時は即対応ができる
- アレキサンドライトレーザーは美肌効果も期待できる
医療クリニックで行う医療レーザー脱毛は脱毛機の種類が豊富にあります。日本で使用される脱毛機は、黒く太い毛の脱毛を得意とする「アレキサンドライトレーザー脱毛機」、痛みが少なく産毛の脱毛もできる「ダイオードレーザー脱毛機」、波長が長く根深い毛に対して高い効果を発揮する「YAGレーザー脱毛機」の3種類です。
これらの脱毛機により肌質や毛質に合わせた脱毛が可能で、高い効果が期待できます。
レーザー脱毛機はサロンの光(フラッシュ)脱毛機より痛みが強いですが、医療機関のため麻酔を使った処置が可能です。痛みに耐えられない場合は医師に相談して麻酔を使用しましょう。
また、万が一の肌トラブル時は医療機関であるためそのまま診察を受けられるので安心です。
医療レーザー脱毛のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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出力が高いため1回の脱毛効果が高い | 痛みが強い |
医療機関のため麻酔が使用できる | 費用が高い |
永久脱毛が可能 | 肌トラブルが起きやすい |
蓄熱式レーザーであれば地黒肌でも脱毛が可能 |
医療レーザー脱毛のメリットは脱毛効果が高く、永久脱毛が可能なことです。医療機関であるため、痛みが気になる人は麻酔を利用することもできます。蓄熱式ダイオードレーザーであれば日焼け肌や地肌が黒い人でも脱毛が可能です。
永久脱毛についてはFDA(アメリカの政府機関)が規定しており、「レーザーを3回照射した後、6ヶ月経過した時点で67%以上の毛が減っている」状態にすることとしています。日本においても一般的にこの定義が使われており、永久に毛髪がなくなるわけではないことを理解しておく必要があります。
しかし、1回の効果が高い分費用も高く、痛みも強いです。麻酔を使用することができますが、追加料金がかかることに注意が必要です。また、クリニックはサロンに比べると店舗数が少なく、営業時間も短い場合が多いので通いにくいというデメリットもあります。
カミソリ負けの原因を把握して肌トラブルを治そう!
カミソリ負けで悩んでいる人は多いですが、あきらめてはいけません。カミソリ負けをしてしまう原因がどこかにあり、それを解消すれば症状は改善できます。
大事なことは、いかに肌にダメージを与えないように剃るかという点です。自分の使っているカミソリが古くないか、保管場所は大丈夫か、剃り方は間違っていないかもう一度見直してみることが大切です。
カミソリ負けの原因を解消して、きれいで健やかな肌を手に入れましょう。