カミソリは何ゴミ?捨て方・分別方法や捨てるタイミングを徹底紹介!
カミソリの正しい捨て方を知らない人が多いですが、刃を露出させたままゴミ箱に捨てると非常に危険で、誰かが怪我をする恐れがあります。カミソリが何のゴミにあたるかを知ることが大切です。環境にもゴミ回収業者にもやさしい捨て方を身につけましょう。
目次
カミソリは何ゴミ?捨て方を徹底調査
カミソリは、何ゴミかをきちんと考えて捨てるべきです。カミソリにもさまざまなタイプがあり、捨て方は同じではありません。適当にゴミに出している方は、カミソリの処理方法を間違えている可能性があります。
住んでいる地域のゴミ分別のルールによって、捨て方が異なる場合もあります。カミソリの正しいゴミ分別方法を知り、安全に廃棄しましょう。
何ゴミが正解?カミソリの捨て方・分別方法
カミソリの種類 | 一体式 | 一体式ではない | 替刃 | 電気シェーバー |
---|---|---|---|---|
分類方法 | 不燃ゴミ | 刃は不燃ゴミ 本体は素材に応じたゴミ分別方法 | 不燃ゴミ | 不燃ゴミ 小型家電リサイクル |
カミソリは何ゴミで出すのが正しいのか、カミソリの種類ごとの処分方法を解説します。これまで深く考えずに可燃物のゴミ箱に捨てていた人は、これを機に捨て方を見直しましょう。
一体式のカミソリ
カミソリの刃と本体が取り外せない一体型のカミソリは、一般的に不燃ゴミとして出す必要があります。ただし、自治体によって違いがあるので、指定された方法で捨てるのが正解です。
一体式ではないカミソリ
カミソリの刃と本体を別々に分けられるタイプなら、それぞれの正しいゴミ分別をしましょう。本体は素材によって異なりますが、プラスチックならプラスチックゴミや燃えるゴミなど自治体によって分別方法が異なります。刃の部分は不燃物として扱われるのが一般的です。
居住地のゴミ分別ルールを確認してから捨てることが大切です。
替刃
カミソリの替刃は、自治体によって違う場合がありますが、主に不燃物として扱われます。捨てるときには刃を紙で包み、ゴミの回収・処分の際に危険がないよう配慮しましょう。
電気シェーバー
電気シェーバーは、不燃ゴミとして出せる場合と小型家電リサイクル法指定の場合があります。電気シェーバーのパッケージや、取り扱い説明書の表示をきちんと確認してから処分しましょう。
小型家電リサイクルの表示がなければ、不燃ゴミとして扱うのが一般的です。ただし、自治体によっては違う分別方法がある可能性もあるので、捨てる前に確認すると安心です。
小型リサイクル法指定の場合
小型家電リサイクル法とは、電気シェーバーのほかデジカメやゲーム機など、小型の家電製品に使用されている有用金属を再利用するために制定された法律です。手持ちの電気シェーバーが小型家電リサイクル法での処分対象だった場合、きちんと法律に従って再利用されなければなりません。
では、どのようにして小型家電リサイクルをするかというと、購入した店舗に持って行って処分してもらう、もしくは買い替えるときに購入する店舗に持ち込む方法があります。
また、家電量販店なら回収ボックスが設置されているところが多いので、ボックスに入れてもOKです。小型家電リサイクル業者に持ち込みor収集を依頼する、という方法で処分してもよいでしょう。
分からない場合は市役所に相談
今住んでいる場所ではまだカミソリを捨てたことがない、これまで適当に捨てていた等の理由で、居住地でのカミソリの捨て方がわからない方もいるでしょう。
カミソリの種類や商品に応じた正しい処分方法は、自治体によって異なります。捨てる前に市役所や区役所、町役場で確認すると間違いがありません。
捨て方の前に確認!カミソリを捨てるタイミングを調査
カミソリの捨て時がわからず、いつまでも使い続けている方がたくさんいます。カミソリは捨てるタイミングを見計らい、その都度処分しましょう。
カミソリを捨てるタイミング
カミソリの種類や使用頻度によって差はありますが、使い捨てカミソリの場合、毎日カミソリを使っているなら1週間から2週間程度で交換しましょう。
なぜ交換が必要なのか、カミソリの替え時について解説します。
切れ味が悪くなる
カミソリが新しいときは刃が鋭くよく切れますが、使い続けるとだんだん傷んできます。傷んだカミソリを使用すると、切れ味が悪くなるため深剃りがしにくくなり、剃り残しも増えます。
朝ヒゲを剃っても夕方にはちらほら伸びて青ヒゲになる、という場合はカミソリを捨てる時期かもしれません。切れ味が悪くなったと感じたら、カミソリの交換のタイミングです。
なお、替刃を使用するカミソリの場合、本体は傷みがわかりにくいです。しかし、見た目ではわかりづらくても劣化が進んでいます。替刃がはめづらくなったり、替刃の入り具合が歪んでしまったりすることもあります。すると、毛の処理もきれいにできなくなるのです。本体も半年~1年を目安に交換するのがベストです。
カミソリ負けを起こす
カミソリを替えずに長期間使い続けていると、刃こぼれが起きる可能性もあります。刃が欠けると上手く剃れないため、欠けた状態でムダ毛を処理していると、皮膚を傷つけてカミソリ負けを起こしやすくなります。カミソリの刃が傷んできたら、肌のためにもきちんと交換しましょう。
カミソリ負けをあなどってはいけません。悪化すると、かゆみやブツブツ、掻いたことによる出血などで痛々しい状態になります。さらに、症状が落ち着いても皮膚が色素沈着を起こし、跡が残る場合もあるのです。
古いカミソリを使わないことはもちろん、普段からカミソリでムダ毛を処理する際はシェービングクリームを使用し、剃った後はクリームで保湿するとカミソリ負けが起こりにくくなります。
毛嚢炎が多くなる
切れ味が悪くなったり刃こぼれが起きたりしたカミソリを使い続けると、皮膚のダメージやトラブルの危険性も高まります。なぜなら、傷んだカミソリには雑菌が増殖している可能性が高いためです。
傷んだカミソリを使うと肌が傷つき、傷ついた部分から菌が入って、化膿したり毛嚢炎を引き起こしたりしやすくなるのです。毛嚢炎とは、毛根を包んでいる「毛包」に細菌が感染して炎症を起こした状態のことを指します。ひどいと腫れや痛みが強く、治療が必要になることもあります。
電気シェーバーを捨てるタイミング
電気シェーバーは、通常1年~2年は使用可能です。丁寧に使えばもっと長持ちする場合もあります。
しかし、使用頻度や使い方によって短期間で使用できなくなります。電気シェーバーのパワーが低下したり不具合を感じたりしたら、交換したほうがよいでしょう。
電気シェーバーの捨て時について解説します。
変な音がする
電気シェーバーを使っているときに、それまでとは違う変わった音がしたら要注意です。カタカタという音やキーンという甲高い異音などは、故障のサインかもしれません。
修理して直るようなら使い続けても大丈夫ですが、直らない場合や使用できる目安期間を過ぎている時は、思い切って捨てる良いタイミングでしょう。
充電が持たない
電気シェーバーは充電器で充電して使います。普通の電気機器と同様、充電が持たなくなったら使用できないのと同じなので、替え時です。思い切りよく処分しましょう。
交換部品などがもうない
電気シェーバーを大切に使って長持ちしていても、ある日故障して店に修理に持ち込んだら「部品がない」と言われることもあります。物持ちがいいのは良いことですが、部品がないほど古くなると、日々のメンテナンスも不可能になります。
メンテナンスや修理ができなくなった時は、電気シェーバーを捨てるタイミングの1つでしょう。
そのままゴミに出すのは危険!正しいカミソリの捨て方
カミソリをそのままゴミ箱やゴミ袋にポイ捨てしている方は、処分方法を見直しましょう。カミソリの刃が露出したまま捨てると、処理する人がけがをする可能性があり危険です。
カミソリの正しい捨て方の手順は、次の通りです。
①紙で包む
カミソリの刃が露出したまま捨てると、ゴミ袋が破れたりゴミを処理する人が誤ってけがをしたりする恐れがあります。カミソリを捨てる際は、刃の部分を新聞紙やチラシなどの紙で厚めに包みましょう。
②ガムテープで巻く
カミソリや替刃をガムテープで巻いて捨てる方法もあります。紙で包んだ後にガムテープで巻いてもかまいません。刃の部分が露出しないように保護できればOKです。
③刃物と書く
カミソリを紙やガムテープで巻いただけでは、中に何が入っているかわかりません。外側に「刃物」や「危険」と書いておくと、処理する人の心構えができて安全です。
細いペンでは見えづらいので、太めの油性マーカーを使うと親切です。包んだ紙の色に応じて、見えやすい色のペンを使うとなお良いです。
④リサイクルで出す方法も
カミソリの種類によっては、リサイクルできるものがあります。捨てることはゴミを増やす行為です。再利用できるなら、リサイクルに出してエコに務めるのも大切です。
刃物の回収に出す
住んでいる地域によっては、刃物の回収を行っているところがあります。使用済みのカミソリが刃物回収の対象なら、回収してもらいましょう。回収されたカミソリは、新たに加工されて別の製品として生まれ変わります。
リサイクルショップに出す
カミソリをリサイクルショップに持って行く方法もあります。ただし、買い取りが可能なのは未使用のカミソリのみです。
ネットに出す
カミソリの種類によっては、インターネット販売できます。カミソリを捨てるのではなく、有効活用する方法です。
ただし、一度でも使用したカミソリは衛生面から販売できません。また、販売する媒体によっては、カミソリを売ることができない場合があります。
カミソリはどの種類でも捨て方は同じ
カミソリの種類は様々ですが、捨てる方法は同じです。カミソリにはどのような種類があるのか解説します。
T字カミソリ
T字カミソリは、刃の部分と持ち手の部分がT字型にくっついたカミソリです。ヒゲや体毛を剃る際に活躍します。カミソリの中でもメジャーな形状で、日々の剃毛に愛用している方が多いタイプです。
一体式の場合は主に不燃ゴミ、本体と刃が分離できる時は、それぞれの分別方法で捨てます。
安全カミソリ
刃の先端のみが肌に触れる構造になっているカミソリです。皮膚を傷つけないよう、安全に配慮しています。
安全カミソリを捨てる際は、自治体の分別方法に応じた捨て方で処分します。
I字カミソリ
刃と持ち手が真っすぐつながった形状のカミソリです。手先で動きを調節しやすく、細かい部分の体毛を剃る際に活躍します。
刃と本体が同じ素材で一体になっている場合が多いので、一般的に不燃ゴミとして扱われます。
日本カミソリ
刃と持ち手の部分が金属で出来ている一体型カミソリです。持ち手の部分のみ持ちやすい素材を使用しているものもあります。立派な箱に収納されているものが多く、職人の技が光る伝統的な製法のカミソリです。
素材に応じた処分方法で廃棄しましょう。
西洋カミソリ
折りたたみ式のカミソリです。伸ばせば刃と持ち手がI字状になり、たためばコンパクトにまとまって、刃が露出せず持ち運びに便利なカミソリの種類です。
持ち手の部分は、金属だったりプラスチックや木製だったりとさまざまです。しかし、刃と持ち手が一体型になっているので、刃の部分の処分方法に応じて捨てましょう。
ゴミを減らす!カミソリを長持ちさせる方法
カミソリを長く使えれば無駄なゴミを出さずに済みます。環境のことを考え、カミソリを長持ちさせるにはどうしたらいいのかも学びましょう。
使用した後は綺麗に洗う
使用後のカミソリは、シェービングクリームや石鹸や皮脂、剃った毛が付着しています。そのままにしておくとカミソリが傷みやすくなります。
刃や持ち手についた汚れをきれいに洗い落とせば、カミソリを長持ちさせることができます。洗う際は表面ばかりでなく、裏側も丁寧に汚れを落としましょう。カミソリの専用クリーナーを使えば、さらに長持ちしやすくなります。
しっかり乾燥させる
使用後や洗った後のカミソリは、濡れたままにしておくと酸化したり錆びたりしやすく、劣化が早まってしまいます。水気を振り落としたりドライヤーを使用したりしてきちんと乾かし、濡れない場所で保管しましょう。
布でこすらない
カミソリを乾かすために布やタオルで拭こうとする人がいますが、布で強くこすってしまうと、コーティングが取れたり刃を傷めたりする恐れがあります。タオルでカミソリの持ち手をやさしく包んで水気を吸い取るのは良いですが、ゴシゴシ拭くのは控えましょう。
なお、刃の部分には布を当てないのがベターです。布の繊維が刃の間に入り込むのを防ぐのに加え、刃の部分は繊細なので、布の刺激によって角度が変わり、剃り味が悪くなってしまうこともありえるからです。
湿気の多い場所に放置しない
カミソリを浴室や濡れやすい場所に置きっぱなしの人が多数いますが、カミソリを湿度の高い場所に置いておくと、劣化が早くなります。カミソリを保管するときは、風通しが良く湿気の少ない場所に置いておきましょう。
カミソリは正しい捨て方で安全に処理
カミソリの捨て方や種類、ゴミを減らすための長持ちテクニックについて伝えてきました。今まで間違った分別や処分方法をしていた方も、今回の内容をきっかけに、捨てる前に一考してみましょう。
正しくカミソリのゴミを処分して、新しいカミソリを大切に使用すれば、エコの小さな一歩を踏み出したことにつながります。積もり積もれば地球環境にも大きな影響を与えるので、捨てる際の意識を見直すことは大切です。