シェービングの正しいやり方は?肌トラブル・カミソリ負けを防ごう!
正しいシェービングのやり方を手順別に説明します。T字カミソリと電気シェーバーのそれぞれのメリット・デメリットについても解説します。シェービングのやり方を正確に理解している人は意外と少ないため、正しい方法を覚えて快適な髭剃りを実践しましょう。
目次
人には聞けない!正しいシェービングのやり方とは?
髭剃りの正しいやり方を理解している人は意外と少ないものです。正しい方法で髭剃りをしていないと肌への負担が大きくなり、肌荒れやトラブルを引き起こしやすくなります。
そこでこの記事では、正しいシェービングのやり方からT字カミソリ、電気シェーバーのそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
改めて正しいシェービング方法を把握して、快適な髭剃りを実践できるようにしましょう。
T字カミソリでの正しいシェービングのやり方
それでは早速、正しいシェービングのやり方を手順を追って解説していきます。まずはT字カミソリでの処理手順です。
シェービングの手順|準備をする
- 髭を蒸らす
- シェービング剤を塗る
まずは、シェービングをする前に準備をするのが大切です。準備をおろそかにしてしまうと、カミソリ負けが起きやすくなります。
①髭を蒸らす
髭の濃い人は、蒸しタオルを使ってしっかりと蒸らしてからシェービングに入りましょう。髭が柔らかくなって剃りやすくなるため、肌への負担が減ります。
蒸しタオルを作る方法は簡単です。タオルを水に濡らし、軽く絞って電子レンジで40秒~1分ほど温めれば完成です。蒸らす時間は、30秒~1分程度で十分でしょう。
②シェービング剤を塗る
シェービング剤は肌が弱い人は特におすすめです。髭を柔らかくして肌への負担を減らしつつ、カミソリがなめらかに滑るようになります。
洗顔フォームをシェービング剤代わりに使う人がいますが、代用するのはNGです。洗顔フォームには界面活性剤が含まれているため、顔の油分を落とし過ぎてしまい、シェービング後に肌が乾燥しやすくなってしまいます。
シェービングの手順|髭を剃る
- 順剃りを行う
- カミソリをこまめに洗う
- 逆剃りを行う
次はシェービングです。雑に剃ると肌を傷つけてしまうので、落ち着いて慎重に剃っていきましょう。
①順剃りを行う
髭が生えている流れに沿って剃るのを順剃りと呼びます。深剃りはできませんが、肌への負担は小さくなります。
この剃り方を基本として全体を剃りましょう。力を入れずにゆっくりと剃っていくのがコツです。
②カミソリをこまめに洗う
刃と刃の間に毛が詰まると切れ味が悪くなります。これを防ぐためにこまめに洗って、詰まった毛を取り除きましょう。毛が詰まったまま剃り続けていると切れ味が落ち、カミソリを何往復もさせる必要があるため、肌への負担は大きくなります。
③逆剃りを行う
最後に、剃り残しの部分を逆剃りで剃っていきましょう。逆剃りとは、毛の生えている流れとは逆方向に刃を滑らせる剃り方のことです。逆剃りは肌を手で引っ張り、皮膚が突っ張った状態にすることでより深く剃りやすくなります。
逆剃りは肌への負担が大きい剃り方です。やりすぎると肌を傷つけてしまうので、剃り残しの部分だけを逆剃りするようにしましょう。
シェービングの手順|アフターケア
- 洗顔を行う
- 冷水で顔を洗う
- 肌ケアを行う
最後にアフターケアの方法です。肌トラブルを減らすためにも確実に行いましょう。
①洗顔を行う
シェービング剤が残っている場合があるので、髭を剃った後は洗顔して泡を洗い流しましょう。
温かいお湯を使うと、肌を保護するのに必要な皮脂を流しすぎてしまい、乾燥や肌荒れを招く原因になります。洗いすぎにならないよう、温かいお湯を使うのは避けましょう。
触ると「少し冷たい」と感じる25度くらいのぬるま湯が、洗顔には適温とされています。
②冷水で顔を洗う
洗顔後に、さらに冷水を使って顔を洗うことで、毛穴が引き締まる効果があります。洗顔料が付着したままにならないようしっかりと洗い流しましょう。
③肌ケアを行う
仕上げに化粧水等で保湿をしてアフターケアを行いましょう。シェービング後は肌が見えないレベルでボロボロに傷ついた状態なので、しっかりと保湿を行うのが大切です。
T字カミソリでのシェービング やり方の注意点
T字カミソリでシェービングする場合の注意点について解説していきます。
逆剃りのし過ぎはNG
逆剃りは、肌に大きな負担がかかります。基本的には順剃りで処理をして、剃り残しがあった箇所だけを逆剃りしていきましょう。
肌を引っ張りながらの逆剃りは、毛を深く剃れるという長所があるものの肌の負担がより大きくなります。多用すると血が出ることもあるため注意が必要です。
肌が乾いた状態で絶対に剃らない
乾いた状態の肌にT字カミソリを当てると肌がボロボロになり、出血することもあります。水やシェービング剤を使うなどして、なにもつけずにシェービングを行うのはやめましょう。
シェービング後は綺麗に洗って乾かす
T字カミソリを使ってそのまま浴室に放置しておくと雑菌が繁殖し、衛生的にも良くありません。使用後はよく洗い、なるべく湿気の少ない場所で保管しましょう。
カミソリはこまめに替える
カミソリの刃を交換せずに使い続けると、切れ味が悪くなり、刃を往復させる回数が増えて肌へのダメージが大きくなります。交換の目安は2週間です。替え刃はなるべく余分にストックしておきましょう。
電気シェーバーでの正しいシェービングのやり方
ここからは、電気シェーバーの正しい手順について解説していきます。
シェービングの手順|準備をする
- 髭を蒸らす
- シェービング剤を塗る
①髭を蒸らす
T字カミソリの場合と同様に、髭を蒸しタオルで蒸らすことで柔らかくなり、スムーズに剃ることができます。
ウェットシェービングが可能な電気シェーバーで剃る場合は、ぬるま湯で軽く濡らす程度でも問題ありません。
②シェービング剤を塗る
電気シェーバーを使う前に、使用機種に対応したシェービング剤を塗る必要があります。シェービング剤の使用が不可能な電気シェーバーもありますので、使用する前に確認しておきましょう。
シェービングの手順|髭を剃る
- 逆剃りを行う
- 皮膚を引っ張りながら剃る
①逆剃りを行う
電気シェーバーの場合、全面的に逆剃りを利用して剃っていきます。構造上、順剃りでは髭がほとんど剃れません。
②皮膚を引っ張りながら剃る
電気シェーバーの場合もT字カミソリの場合と同様に、肌を突っ張った状態にするとより深剃りができます。電気シェーバーはT次カミソリと比べて肌にかかる負担も小さいので、片手で肌を引っ張りながら剃っていきましょう。
シェービングの手順|アフターケア
- 洗顔を行う
- 肌ケアを行う
①洗顔を行う
シェービング剤が残ったままにならないよう、髭剃り後に洗顔します。洗顔料を使う場合は、保湿成分が豊富なものを選ぶとよいでしょう。
②肌ケアを行う
最後に化粧水や保湿クリームを使ってたっぷりと保湿します。電気シェーバーはT字カミソリよりも負担が軽いとはいえ、肌は見えないレベルで傷ついており、放っておくとすぐに乾燥が進んでしまいます。
深剃りタイプの電気シェーバーの場合は、特に入念に保湿しておきましょう。
電気シェーバーでのシェービング やり方の注意点
電気シェーバーを使ったシェービングの注意点を紹介していきます。
電気シェーバーの刃は垂直に当てる
電気シェーバーで毛を最も効率的にカットできるのは、肌に対して垂直に当てた時です。斜めに当てると刃の一部しか使うことができず、何度もシェーバーを往復させることになって肌が傷んでしまうので注意しましょう。
ただし、垂直に押し当てるときでも力を入れすぎてはいけません。垂直に軽く押し当てるのが正しい使い方です。強く押し当てすぎると、刃によって肌が削れてしまいます。
お手入れはこまめに
電気シェーバーの場合、刃の間に毛が詰まって切れ味が落ちるということはあまりないですが、衛生面に配慮してこまめに手入れするのがよいでしょう。
最低でも2日に1回はブラシで内側の掃除をしましょう。水洗いや丸洗いが可能なシェーバーであれば、手入れも簡単です。中には水洗いができないタイプもあるので、事前にチェックしておきましょう。
専用のシェービング剤を使用すること
刃の劣化や故障を防ぐために、専用のシェービング剤を使用するとよいでしょう。
電気シェーバーの中には、シェービング剤が使用できないものもあります。事前に、自分の電気シェーバーに使用できるか確認しておきましょう。
シェービングのメリット・デメリット!やり方別に紹介
T字カミソリと電気シェーバー、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。どちらが自分に合った方法なのかを把握して、上手く使い分けましょう。
T字カミソリのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・深剃りができる ・旅行先でもすぐに手に入る ・安いものであれば、100円程度でも購入ができる | ・肌にかかる負担が大きい ・深剃りをするためには準備と時間がかかる |
メリット
T字カミソリは、電気シェーバーと比べても深剃りに向いており、切れ味が良い物を正しい方法で使えば毛の根本から剃ることに適しています。そのため、髭が濃い人や青髭が気になる人はT字カミソリでの処理がおすすめです。
コンビニやスーパーなどで100円程度で買える商品もあるため、旅行先で急に必要になった場合でもすぐに手に入れることができるのもメリットです。
デメリット
T字カミソリのデメリットは、肌に大きな負担がかかりやすい点にあります。特に保護ワイヤーのないタイプで逆剃りをすると、顎から血が出てしまうこともあります。そのため、逆剃りは順剃りの剃り残し部分のみで行うことと、アフターケアをきちんとする必要があります。
また、髭を蒸らしてシェービング剤を塗り、丁寧に剃っていくのは電気シェーバーに比べると時間がかかります。手早く済ませたいのであれば、電気シェーバーの方が適していると言えるでしょう。
電気シェーバーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・時間がかかりにくい ・肌への負担が小さい | ・深剃りに向いていない ・T字カミソリに比べると高価 ・手入れが必要 |
メリット
電気シェーバーは、T字カミソリに比べて処理の時間がかかりにくく、肌への負担が小さいことが特徴です。軽くローションで濡らしてから、スイッチを入れて押し当てるだけなので、忙しい朝でも簡単に処理が終わります。
デメリット
電気シェーバーは髭の深剃りには適していません。最近は深剃りができるタイプも販売されていますが、ほとんどの機種は髭の根本からのカットは難しいでしょう。
また、本体の価格は高い物であれば8,000円近くするため、T字カミソリに比べると高価になります。水洗いができないタイプだと手入れの際は手間がかかるので、購入時によく確認しましょう。
髭剃りを楽に!シェービング剤の種類と特徴
シェービング剤には大きく分けて3種類があります。ここではそれらについて解説していきます。
プレシェーブ剤
シェービング剤を総称してプレシェーブ剤と呼びます。シェービングジェル、シェービングフォーム、プレシェーブローションの3種類があります。
シェービングジェル
シェービングジェルは透明のジェルタイプのため、剃っている最中に剃り残しの確認がしやすいのが特徴です。フォームよりも洗い流しにくいですが、処理後の保湿力が高くなっています。
髭を柔らかくする効果と肌をカミソリから守る効果、そしてカミソリの滑りをよくする効果があります。
シェービングフォーム
シェービングフォームは高密度の泡状になっているため、髭にしっかりと浸透し、カミソリ負けを防ぎます。白い泡が広がるので、ジェルタイプのものに比べると、剃り残しがあるかわかりづらいのがデメリットでもあります。
その反面、処理後の洗い落としが簡単でさっぱりしたものが多いです。効果はジェルと同様で、髭を柔らかくし、肌を守る効果があります。
プレシェーブローション
プレシェーブローションは、電気シェーバーを使う前に塗るローションで、さらさらした液体状なのが特徴です。電気シェーバーの滑りを良くすると同時に、肌を保護する効果があります。手早く処理を済ませたい場合に適したシェービング剤です。
電気シェーバー専用なので、T字カミソリの処理に使ってもカミソリ負けを防ぐことはできず、肌を傷める可能性が高くなります。
アフターシェーブローション
アフターシェーブローションは、文字通り処理後にアフターケアとして保湿を行うためのローションです。髭剃り後に使われることに特化して作られているので、肌荒れや痒みを抑えるための成分が多く含まれています。
敏感肌の場合には刺激少な目を
アフターシェーブローションに含まれる抗炎症成分は、敏感肌の人の場合はしみる場合があります。そういった場合は肌への刺激や負担が少ない化粧水に変えるのがおすすめです。
シェービングは正しいやり方で肌に優しく
今回は、T字カミソリ、電気シェーバーそれぞれの正しい処理方法をまとめて紹介し、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきました。
それぞれの特性を理解して、自分にあった方法でシェービングすることで肌への負担は減らせるはずです。シェービングは毎日する必要があるものなので、正しいやり方を覚えて肌への負担を減らしましょう。