髭脱毛後は髭が濃くなる?原因と対策を解説【どろぼう髭/硬毛化】
髭脱毛をすると髭が濃くなる、泥棒髭になった、硬毛化したなどの声を聞くことがありますが一体なぜでしょうか?この記事では髭脱毛後に髭が濃くなったり泥棒髭になる仕組みと原因を解説し、対処法を紹介します。
目次
髭脱毛後に逆に髭が濃くなった!?
せっかく高いお金を払って、しかも人によってはひどく痛い思いまでして髭脱毛を行ったのに、かえって髭が濃くなるとショックは大きいでしょう。
髭脱毛後にどろぼう髭になった、髭が濃くなった、硬くなった、このような話は時々耳にすることがあります。実は脱毛後に髭が濃くなる人は意外と多いって知っていますか?
そこで今回の記事では脱毛後に髭が濃くなる原因を解説し、対策を紹介します。
これから髭脱毛を行おうと思っている人や、髭脱毛をした後に濃くなったという人は必ずチェックしておきましょう。
髭脱毛後に髭が濃くなる二つの症状
髭脱毛後に髭が濃くなる症状には大きく分けて、
- どろぼう髭
- 硬毛化
以上の2つがあります。
まずはどのような症状なのか、1つずつ解説しましょう。
どろぼうヒゲ
どろぼう髭とは、 漫画などに出てくる泥棒のように口の周りを囲むようにはやした髭のことを言います。
どろぼう髭は光脱毛より医療脱毛で起こる傾向が高い症状で、脱毛体験者の口コミなどでもレーザー脱毛後にどろぼう髭が目立ってきたという書き込みが多く上がっています
「脱毛したらかえって髭が目立ってきてめちゃくちゃカッコ悪くなりました。1週間ぐらいで治るって言われたけど、これって失敗?」
「髭の永久脱毛をしてから3日ほどたったけど、どろぼう髭みたいな髭が目立ってきて恥ずかしくて出かけられない。本当に治まってくれるんだろうか」
「レーザー脱毛直後はきれいになったのに、今は青髭みたいな髭がブツブツ出てる。すごく気になるんだけど、これって剃っていいの?」
など、やはりショックを受けている人が多いようです。
どろぼう髭の症状が見られ始めるのは施術を受けてからおおよそ1~2週間です。特に脱毛を始めて最初の頃はどろぼう髭が目立ち、回数を重ねるごとにどろぼう髭は少なく目立たなくなっていきます。
硬毛化
脱毛の施術を受けた部分の髭が太く濃くなる症状を硬毛化と言います。
硬毛化は、どろぼう髭とは反対に医療脱毛の場合よりも光脱毛の場合によく見受けられる症状です。
髭の増毛化、多毛化などと呼ぶ人もいますが、毛穴の数は遺伝子によって生まれつき決まっているので、毛が多くなるということは通常考えられません。
毛が多くなる可能性としては、毛穴が刺激を受けて普段毛が生えていない所から無駄毛が生える場合も無いとは言い切れませんが、実際は硬毛化によって髭が増えたように見えている場合がほとんどです。
髭の硬毛化はあるクリニックの調査によると、髭脱毛を受けた16歳~52歳の男性のうち約10%に見られた症状です
ただしほとんどの場合、硬毛化が現れた場合でも心配する必要はありません
脱毛を繰り返すうちにやがて抜け落ちていきます
髭脱毛後に髭が濃くなる仕組み
髭脱毛後に髭が濃くなってしまうことがよくあります。一体どのような仕組みで髭が濃くなるのでしょうか?ここでは髭が濃くなる2つの仕組みについて解説します。
「皮膚の中に残った髭」が濃く見えてしまうから
髭脱毛後に髭が濃くなる現象の一つに「どろぼう髭のように髭が濃く見える」ということがありますが、これは抜けずに皮膚の下に留まってしまった髭がどろぼう髭のように見えるものです。
では一体なぜ髭が抜けきれずに皮膚の下に留まってしまうのでしょうか?
髭は人間の毛の中でも最も毛根が太くて強く、抜けにくいとされています。そのため、髭脱毛には非常にパワーの強い医療レーザーが使用されます。
強いパワーを髭の毛根に照射することで毛根を焼き切って脱毛するのがレーザー脱毛の原理ですが、かなり強いレーザーであるため、熱によって口周りの皮膚がむくんで、本来抜け落ちるはずであった髭が皮膚の中に残ってしまいます。
これがどろぼう髭の正体です。まるで青髭のようにブツブツと見えますが、青髭は毛根がある状態なのに対して、レーザー脱毛の施術を受けた場合は髭の毛根がダメージを受けている状態なので、実際は抜けているものです。
どろぼう髭はレーザー脱毛照射後の肌のむくみが収まると共に、個人差はありますが、大体1~2週間でポロポロと抜け落ちるでしょう。
毛根が刺激されて髭が「硬毛化」してしまうから
髭脱毛後に髭が硬くなったり太くなるということがあります。
これは髭の光脱毛によって起きやすい症状で、比較的に弱いパワーで照射されることにより細い髭の毛根が刺激を受け、毛根の働きが活発化します。
毛根の働きが活発になることで髭が成長して太く硬くなるため、施術後に髭が硬毛化するといった症状が起きるのです。
しかし、逆効果になったわけではありません。
髭が少しずつダメージを与えられることで一時的に太くなりますが、毛が濃ければ濃いほど脱毛の光は反応しやすくなるため、繰り返し施術することで抜け落ちていきます。
どんな人が硬毛化を起こしやすいかについては科学的には証明されていませんが、一説には「肌ストレス」の多い人が硬毛化を起こしやすいと言われています。
肌ストレスとは以下のような状態を指します。
- 施術中の痛みによる精神的ストレスが大きい人
- 肌が敏感で、髭脱毛後に肌の赤みやかゆみが長引く人
このような状態の人は硬毛化に注意が必要だと言えるでしょう。
どろぼう髭で脱毛後に髭が濃くなった時の対処法!
どろぼう髭は、一見は髭が濃くなったように思えてしまいますが、
口周りの皮膚のむくみが改善されると共に髭は抜け落ち、綺麗な状態になります。
むくみが取れるまでの平均的な期間は1週間ですので、とりあえず1週間は放置すれば良いでしょう。
髭が濃くなるとカミソリで深剃りしたくなったり、毛抜きで抜こうと思う人もいるかもしれませんが、それはおすすめできません。
脱毛後の敏感になっている肌に雑菌が入り、トラブルの元となる危険性があるからです。
できるだけ早くどろぼう髭を解消するには、肌のむくみを取ることが効果的です。
肌のむくみを取るには、以下の3点を心がけましょう。
- 化粧水やフェイスマスクによる保湿
- 日焼けからの保護
- 飲酒はNG
これら3つの方法について説明していきます
化粧水やフェイスマスクによる保湿
肌の乾燥は肌の弾力を低下させ、むくみを押し戻す力が無くなってしまいます。
脱毛後の肌は乾燥しやすい状態であるため、普段よりも丁寧な乾燥対策が必要になります。化粧水や保湿力の高いマスクで肌の潤いを補いましょう。
日焼けからの保護
脱毛中はただでさえ肌が敏感な状態なので、日焼けはNGとされています。
日焼けは炎症やむくみの原因になります。日焼けによって炎症やむくみが起きると、どろぼう髭の解消も遅れてしまうので、日焼け止めやマスクなどで対策してください。
飲酒はNG
飲酒は体の水分を奪って血管を拡張し、むくみやすい状態を作り出します。どろぼう髭が抜け落ちるまでの1~2週間は飲酒は控えたほうが良いです
硬毛化で脱毛後に髭が濃くなった時の対処法!
エステで行われる光脱毛では髭が一時的に硬毛化する場合があります。しかし、髭脱毛による髭の硬毛化は、脱毛の回数を重ねれば抜けていきます。
髭脱毛によって髭が硬毛化し、やがて抜け落ちて硬毛化が解消するまでの流れは、以下の4段階になります。
- 細い髭の毛根に微弱な光が当たって活性化する
- 髭の毛根が刺激され髭が太くなる
- 太くなった髭は光に反応しやすくなる
- 毛根へのダメージが強くなって髭が抜ける
このように、一度は毛が硬く太くなってしまっても髭は照射を続けることで抜けていくので、髭が硬毛化したからといってすぐに脱毛をやめるのはおすすめできません。
一般に髭脱毛に必要な回数は以下のようになっています。
クリニック (レーザー脱毛) | サロン (光脱毛) | |
毛量が半減するまで | 6回 (約9ヶ月) | 9回 |
ツルツルな状態になるまで | 12回 (約1年半) | 18回 (約2年3ヶ月) |
髭脱毛では髭の硬毛化が起きる場合がありますが、回数を重ねるごとに硬毛化した毛は抜け落ちていくので、少なくとも上の表に書かれた回数は脱毛を行う必要があります。
恥ずかしい!脱毛後に髭が濃くなった時の対策
髭脱毛後に髭が濃くなってしまったら、やはり恥ずかしいものです。ここではそんな時の対策をいくつか紹介します。
マスクで髭を隠す
最も簡単で手軽なのはマスクで隠すという方法です。さすがに仕事などでマスクを外さなくてはならない場面もありますが、とりあえず隠したいといった時にマスクは便利です。
ただ、マスクの使用には注意点があります。それは髭脱毛後は肌が乾燥して弱っているということです。
マスクを使う場合もなるべく刺激の少ない、肌触りの良いものを選びましょう。マスクとの摩擦で肌が傷まないように化粧水などで保湿することも大切です。
保湿を怠るとわずかな雑菌でも炎症を起こしたりするので、注意が必要です。
丁寧に髭を剃る
脱毛後のどろぼう髭がどうしても気になる場合は、T字カミソリでできるだけ丁寧に剃るという方法もあります。
どろぼう髭は肌の奥に埋没しているため、表面の髭を丁寧に剃りましょう。
普段は電気シェーバーを使う人が多いかも知れませんが、脱毛後の髭は電気シェーバーの刃にかかりにくいため、T字カミソリがおすすめです。
どろぼう髭を剃る際の注意点は、
- どろぼう髭は肌の奥に埋もれているため、剃りすぎない
- T字カミソリは刃の本数が多いものを選ぶと肌へのダメージが少ない
- シェービング剤を塗って髭を柔らかくしてから剃る
以上の3点です
スケジュールを考えてからヒゲ脱毛を行う
脱毛後にはどろぼう髭になる可能性があるため、大事な用件がある日にかからないよう、スケジュールを調整しましょう。
どろぼう髭になるのは通常は脱毛後1週間程度ですが、大事な用件のある前に脱毛の予定を入れる場合は余裕を持って、2週間以上前に予約を入れるようにしましょう。
理想は、大事な用件がある前には髭脱毛を避けることです。用件が終わってからのタイミングで髭脱毛の予約を入れるのが良いでしょう。また、学生なら夏休みや冬休みの長期休暇を利用して予約を入れるなど、髭脱毛にはスケジュールをうまく調整することが必要です。
日焼けに気を付ける
レーザー脱毛や光脱毛のメカニズムは、髭の黒い色にレーザーや光が反応して毛根にダメージを与える仕組みです。
肌が日焼けしていると、レーザーや光が肌に反応して火傷を負わせる危険性が出てくるため、パワーを抑えて脱毛することとなります。
パワーの弱いレーザーや光は髭を硬毛化させる原因となってしまいます。髭脱毛中は日焼け対策を怠らないことが大切です。
メイクで隠す
どろぼう髭を、ファンデーションやコンシーラーで隠すといった方法もあります。ただし、男性はメイクに慣れていないため、化粧品を選ぶのは大変でしょう。自分の肌にあった色でないと却って目立ってしまったり、肌質に合わないと肌荒れになるといったデメリットもあります。
メイクで隠すという方法は化粧品をよく知っている人でないと、難しい方法であると言えます。
気にしない
「気にしない」これが一番良いのかも知れません。
どろぼう髭や髭の硬毛化は、自分で思っているほどに周りは気づいていない場合が多いと言えます。
また、どろぼう髭や髭の硬毛化は長期間に及ぶものではありません。どろぼう髭は1~2週間で収まりますし、硬毛化は太くなった髭がレーザーや光脱毛によって抜け落ちることで解消します。
脱毛中にはよくあることだと割り切って、あまり気にせずにポジティブでいた方が良いでしょう
気を付けて!ヒゲ脱毛後は髭が濃くなる以外のトラブルも…
髭脱毛後のトラブルは、髭が濃くなることだけではありません。ここでは髭が濃くなる以外のトラブルについて解説します。
髭脱毛ではリスクを伴うことは避けられません。髭脱毛によって起こりうるトラブルをしっかりと把握しておきましょう。
脱毛後にヒリヒリ・むくみ・赤みが出る
髭脱毛レーザーの照射後、皮膚がヒリヒリしたり、むくみや赤みが出ることがあります。これは「炎症性浮腫」と呼ばれる肌の炎症反応で、大抵は脱毛後の時間の経過とともに治まってきますが、肌の弱い人や敏感肌タイプの人は数日間ヒリヒリする可能性もあります。
ニキビのようなぷつぷつが出来る
レーザーや光の熱によって毛穴が傷つき、そこから細菌や雑菌に感染することで炎症が起きる場合があります。脱毛した箇所には白や赤の、一見ニキビのようなブツブツが出てきます。
そのような炎症を毛嚢炎と呼びます。
打ち漏れが出来る
医療レーザーの照射ミスで、部分的に髭が残ってしまった状態を「打ち漏れ」と呼びます。
脱毛後にすぐにすべての髭が抜けるわけではありません。一か所に集中して髭が残ってしまっていたり、列のようにまとまった髭が残っている場合は打ち漏れであると考えられます。
髭脱毛で濃くなることは「脱毛効果がある証」
濃い髭をツルツルにしたかったり、デザイン髭でおしゃれにきめたくて行った髭脱毛なのに、逆に髭が濃くなっていたら誰でもびっくりすることでしょう。
しかし、髭脱毛後にどろぼう髭になったり硬毛化するのはある意味「脱毛効果がある証」だとも考えられます。
どろぼう髭は一時的な現象なので、1~2週間程度で収まります。髭の硬毛化で太くなった髭は却って光を受けやすくなるため、いずれ抜けていきます。
髭脱毛は様々なリスクを伴いますが、今回紹介したような硬毛化保証のあるクリニックを選ぶという方法もおすすめです。ぜひ信頼のおけるクリニックやサロンで、あなたにぴったりの髭脱毛を行ってください。