シェービングブラシが丸わかり!選び方やお手入れ法まとめ
シェービングブラシの選び方から、使い方やお手入れ方法を解説します。主に理髪店などで使われるシェービングブラシですが、自宅での髭剃りに使用する人が密かに増えつつあります。シェービングブラシを使った髭剃りを試してみたい人はぜひ参考にして下さい。
目次
シェービングブラシを徹底調査!選び方から手入れ法まで
シェービングブラシとは、床屋などで使われるシェービング剤を泡立てるブラシです。現在はほとんどの人がチューブやスプレー缶に入ったフォームやジェルを使っていますが、シェービングブラシを使ったシェービングには様々なメリットや魅力が詰まっています。
そこで今回は、シェービングブラシについて選び方や使い方、お手入れの方法まで徹底的に解説します。
シェービングブラシを使ったひと味違うシェービングに興味がある人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
シェービングブラシとは
ではまず、シェービングブラシとはどんなものなのか、というところから解説していきます。
シェービングブラシの特徴や効果
シェービングブラシとは、シェービング用の石鹸をきめ細かく泡立て、それを顔に塗り込むためのものです。市販のフォームよりもさらに細かい泡が作れるので、刃の滑りがなめらかになります。そのため肌を保護する働きやシェービングの効果を高めることができ、肌荒れの予防にも有効です。
また、ブラシによって顔をマッサージすることで、毛穴の汚れをかきだし、さらに髭の幹を立たせることで深剃りもしやすくなります。
クラシックシェービングの必需品
クラシックシェービングとは、両刃カミソリを使ったシェービングのことです。シェービング剤を泡立てて髭へ塗布する道具として、シェービングブラシが使用されていました。
現在ではカミソリといえばカートリッジ式が主に使用されていますが、1970年以前は両刃カミソリが広く使われていました。
その後、手早くシェービングできる3枚刃、4枚刃の安全カミソリが普及したことで廃れてしまいましたが、仕上がりの良さから、再びクラシックシェービングに注目が集まっています。また、シェービングブラシを使ったシェービングは、クラシックシェービングだけに限らず、通常の3~4枚刃でのシェービングにも利用できます。
シェービングブラシがおすすめの人
- 肌荒れを起こしやすい人
- カミソリ負けしてしまう人
- 毛穴の奥を洗浄したい人
- 仕上がりにこだわりたい人
- 髭剃りの雰囲気を楽しみたい人
シェービングブラシを使ったシェービングは時間と手間がかかる反面、髭を立ちあげて、両刃のカミソリを使って剃っていくため、非常に仕上がりが良いです。また、道具の美しさも特徴的で、髭剃り自体を楽しんで行いたいという人には特におすすめです。
ブラシで泡を塗布していく際に毛穴の奥までブラシが入ることで、高い洗浄効果も期待できます。
シェービングブラシの失敗しない選び方
シェービングブラシに興味があっても選び方がわからない人も多いでしょう。ここでは、シェービングブラシに使われる毛の種類や材質について解説します。
それぞれの特徴を知り、自分にはどのブラシが合うか検討する際の参考にしてください。
自分に合った毛の材質を選ぶ
自分の肌や毛質に合ったものを選びましょう。初心者はお手頃な価格のものから試して、シェービングブラシの使用感を確認するのもよいでしょう。
アナグマのお腹の毛
アナグマのお腹の毛はシルバーチップと呼ばれ、シェービングブラシに使われる材質の中でも最も高級なものです。アナグマの毛は脂分を含んでいるため水をはじく特徴があり、シェービングブラシとしては非常に高性能となっています。
毛先は細く、毛穴の汚れをかき出すのに適しており、髭を立ちあげるのにも効果的です。石鹸の泡立ちも良く、細かい泡が作れます。
アナグマのお腹以外の毛
お腹の毛に比べると品質は若干劣りますが、それでもアナグマの毛は細く、水をはじく特徴があるため、十分に高い品質のシェービングブラシです。
馬や豚や山羊の毛
馬や豚、山羊の毛は脂分が少ないことからアナグマの毛に比べると柔らかく、品質は劣ります。しかし、加工によって、硬めに調整されており、アナグマの毛を使ったブラシに比べると安く手に入るため、初心者が初めて使うものとしては十分といえるでしょう。
人工毛
人工毛は、アナグマの毛に似せて作られた物で、硬さや毛の細さを本物に近く再現しています。しかし、本物と比べると硬さがやや足りず、水分を維持することが難しいです。
好みの毛の質感のものを選ぶ
毛の長さや柔らかさで、肌のマッサージ効果や毛穴の奥を洗浄する力が変わります。使い慣れてきたら、どんな質感が自分に合っているかを比べて見ましょう。
毛が長いものは敏感肌向け
ブラシの毛が長いと、毛先がよくしなって柔らかくなるため、敏感肌の人にとっては使いやすくなります。適度なマッサージ効果が期待できるのが特徴です。
毛が短いものは脂性肌向け
ブラシの毛が短いと逆にしなりづらくなるため、感触が硬くなります。毛穴をしっかりと洗浄できるため、脂性肌の人に向いているでしょう。
使いやすさで選ぶ
高価で品質の良い物は適度な重量感があるのが特徴です。長く使い続けることを重視するのであれば、使いやすさで選びましょう。
ハンドルが滑りにくいもの
持ち手の部分にグリップがある方が持ちやすくなり、長く使う上でおすすめです。職人のハンドメイドで作られているものはどれも人間工学を元に作られているものが多く、使いやすいものが揃っています。
適度に重みがあるもの
重みがあることで、シェービング剤を泡立てる際に均等な大きさの泡が作りやすくなり、回す動作の安定感も増します。安価な製品では重さが足りない場合が多いので、最低でも1,000円以上の物がおすすめです。
お手入れのしやすさで選ぶ
シェービングブラシは、お手入れを続ければ長期間の使用が可能です。丈夫さという観点でも、アナグマの毛を使った物がおすすめです。
乾きやすくて丈夫なもの
アナグマの毛は乾きやすく、豚の毛は乾きづらい特徴があります。毛が乾きやすいと毛の痛む速度が変わってくるため、長く使う上では重要な要素となってきます。
消臭抗菌加工されているもの
動物の毛を使ったシェービングブラシの中には、使っている内に独特の臭いが気になるものが多くあります。
臭いが苦手で使うのをためらうことがないように、消臭抗菌加工がされているものを選びましょう。抗菌加工されていない物だと手入れをしてもカビてしまうことがあるので注意が必要です。
その他のあると嬉しい性能や付属品
付属品が付いていると、石鹸さえ用意すればすぐにでもシェービングブラシを使うことができます。また、色味や質感がブラシとマッチしているためインテリアとしてもおすすめです。
ブラシ交換ができるもの
高品質のシェービングブラシはブラシ部分の交換が可能です。シェービングブラシは、良い物であれば5年近く持つと言われています。
愛着が湧いたグリップや使い慣れたグリップを継続して使用するためにも、ブラシ交換の可否は選ぶ上で大切なポイントといえるでしょう。
スタンドがあるもの
シェービングブラシを保管するのに、スタンドは必須です。ブラシの仕様上、毛が下向きになるように保管しておかなければならないためです。
そうしなければブラシと持ち手の接着面に水が溜まり、カビや毛の抜け、痛みに繋がってしまいます。スタンドを単品で買うぐらいならスタンドがセットでついてくるものがおすすめです。
シェービングブラシのお手入れ方法と寿命
では次に、シェービングブラシのお手入れの方法と寿命について解説していきます。高価な物も多いので、お手入れの方法はきちんと覚えておきましょう。
シェービングブラシのお手入れのやり方
ここではお手入れの方法について解説します。
シェービングブラシをしっかり洗う
シェービングブラシの使用後は、石鹸が落ちるように入念に洗いましょう。石鹸カスが残っているとカビが生えてしまうので、しっかりと洗い流すことが大切です。
その後軽く手で絞り、3~4回振って水気を切った後、清潔なタオルで毛先の水分をふき取ります。
ブラシを下向きにして乾燥させる
ブラシを洗って水気を取った後は、スタンドを使ってブラシを下向きにして乾燥させます。ブラシを下向きにしないと持ち手とブラシの間に水が溜まってしまい、カビや抜け毛の原因となります。
浴室では湿気が多いので、なるべく湿気が少ない場所で保管しましょう。
シェービングブラシの寿命
シェービングブラシの寿命は、品質と使用頻度によって大きく異なります。
数百円程度の製品だと数回使っただけで抜け毛がひどくなる場合もあるようですが、最高品質のものであれば5年以上持つこともあります。中間クラスの5000~10000円の物は、1~3年程度が寿命の目安です。
髭剃りに最適なシェービングブラシ5選
シェービング用ブラシメンズ 100% アナグマ毛
メーカー | Melo |
---|---|
商品名 | |
毛の種類 | アナグマ |
長さ | 全長10センチ、ブラシの長さ65ミリ |
セット品 | なし |
100%アナグマの毛を使用した、吸水性、撥水性に長けたシェービングブラシです。高級なアナグマの毛を使用しているのに1,680円と安価な値段で購入できるのが最大の特徴で、初めてのシェービングブラシとしてもおすすめです。
Anbbas シェービングブラシセット
メーカーの種類 | Anbbas |
---|---|
商品名 | |
毛の種類 | アナグマ |
長さ | 全長10センチ、ブラシ部分5センチ |
セット品 | ボウル、スタンド |
高級なアナグマの毛を使っていて、さらにブラシと接着面の強度が強いため、抜け毛が防止されています。2,000円代でボウルとスタンドがセットで付いているので非常にお得です。メタリックな見た目は人気が高くプレゼントにも適しています。
Barsado アナグマ 毛シェービング ブラシ
メーカーの種類 | Barsado |
---|---|
商品名 | |
毛の種類 | アナグマ |
長さ | 全長10センチ、ブラシ部分5センチ |
セット品 | スタンド |
アナグマの毛が使われており、スタンドもセットで付いて2,480円とコスパの良いシェービングブラシです。毛先が細く、女性の洗顔ブラシとしても使うことができます。
ミューレ KOSMO シェービングブラシ
メーカーの種類 | ミューレ |
---|---|
商品名 | |
毛の種類 | アナグマ |
長さ | 全長11センチ |
セット品 | なし |
シェービングブラシの中でもワンランク上の高品質なブラシです。適度な重量があって泡立ちが良く毛が適度に柔らかいため、髭をよく立たせて深剃りがしやすくなります。
ブラシの毛が取り外し可能になっていてお手入れも簡単です。少々値は張りますが、数年は使えるでしょう。
GRUTTI ひげブラシ シェービング ブラシ
メーカーの種類 | GRUTTI |
---|---|
商品名 | |
毛の種類 | アナグマ |
長さ | 全長12センチ、ブラシ部分6センチ |
セット品 | なし |
ドイツの原料と生産技術を利用したシェービングブラシで、毛が柔らかいことから敏感肌の人にも向いています。2,000円を切る価格で購入でき非常にコスパの良い商品です。
おすすめシェービングブラシの一覧表
メーカー | Melo | Anbbas | Barsado | ミューレ | GRUTTI |
---|---|---|---|---|---|
商品名 | |||||
毛の種類 | アナグマ | アナグマ | アナグマ | アナグマ | アナグマ |
長さ | 全長10センチ、ブラシの長さ6.5センチ | 全長10センチ、ブラシ部分5センチ | 全長10センチ、ブラシ5センチ | 全長11センチ | 全長12センチ、ブラシ6センチ |
セット品 | なし | ボウル、スタンド | スタンド | なし | なし |
特徴 | ・高級なアナグマの毛を使用 ・1,680円と安価 | ・アナグマの毛を使用 ・抜け毛が少ない ・ボウルとスタンド付きでお得 | ・毛先が細く洗顔としても有用 ・スタンド付きでお得 | ・高品質で高性能。髭を根本から立たせて深剃りが可能 ・ブラシ部分が取り外し可能で手入れが楽 | ・毛が柔らかく敏感肌の人向け |
シェービングブラシの正しい使い方
ここからはシェービングブラシの使い方について解説していきます。
シェービングブラシで準備するもの
自宅でシェービングブラシを使用するには、シェービング用の石鹸とボウルを準備する必要があります。
シェービング用の石鹸
シェービング用の石鹸は3つに分けられます。シェービングソープ(ハード)、シェービングソープ(ソフト)、シェービングクリームの3つです。
ハードタイプは、他と比べると泡立ちに少し時間がかかります。最も歴史あるクラシカルなものなので、シェービングブラシを使うのであれば、一度は試してみると良いでしょう。匂いは独特で好みが分かれます。
ソフトタイプは固めのペースト状の石鹸で、ハードに比べると泡立ちやすいのが特徴です。また、ハードタイプのものよりも安価な物が多いです。
シェービングクリームは、名前の通りクリーム状の石鹸です。最も泡立てやすく取り扱いが楽なタイプです。
ハードタイプだから洗浄力が高い、クリームタイプだからといって保湿力が高いといったことはなく、それぞれの石鹸によって特徴は異なります。
シェービングボウル
シェービングボウルは、石鹸を泡立て、泡立てた石鹸を保持しておくための場所です。小さすぎても大きすぎても泡立てるのには適していません。品質の良い物はより泡立ちやすい傾向があります。
材質は様々な種類がありますが、初心者の人は大きさと重さを重視すると良いでしょう。手の平に収まるサイズで、適度な重さがあると簡単に転覆することも無くなります。
シェービングブラシの毛を柔らかくする
いきなり泡立てずにまずはブラシを柔らかく馴染ませましょう。
毛を柔らかくする方法
40度くらいのお湯にブラシを付けて3分くらい放置し、毛を柔らかくさせます。そのままでは固すぎて泡立てるのにも使いづらく、顔をマッサージするのにも不向きだからです。同時にボウルにもお湯を注いで温めておくのがポイントです。
動物の毛を使ったブラシであれば、長く使っていく内に柔らかく馴染んできて、より使いやすくなってきます。
お湯につけるときの注意点
お湯につける時は、ブラシと持ち手の間の接着剤の部分にお湯がつかないように注意しましょう。接着剤が剥がれてしまう危険性があるので、ブラシ全体をお湯に付ける方法はNGです。
シェービングブラシで泡立てる
シェービングブラシを泡立てる方法は2つあります。1つは石鹸の容器の中である程度泡立てる方法と、石鹸をスプーンなどですくい、ボウルの中で泡立てる方法です。後処理を慎重におこなう必要があるので、慣れない内はスプーンですくってボウルで泡立てる方法がおすすめです。
まずは、ブラシの毛を軽く絞り、水分を落とします。その後温めておいたボウルのお湯を少し残して捨てて、弧を描くようにブラシで石鹸を回していきましょう。泡立てるのに水分が足りない場合は、数滴ずつ慎重に垂らしましょう。80~90回転ほどかき混ぜるのが目安の1つです。
泡を使ってシェービングする
泡立てが完了したら、お湯か蒸しタオルで温めた肌に泡を塗っていきます。ブラシを軽く回すように馴染ませることで、毛穴の奥を洗浄する効果があります。全体に泡を塗り終わったら毛の向きに逆らわないように剃っていきましょう。
シェービングブラシの気になるQ&A
- シェービングブラシはどこに売っている?
シェービングブラシは、大型スーパーやドラッグストアの髭剃り用品のコーナーで購入ができます。より専門性の高い高品質のものとなると、専門のメンズ美容グッズの販売店や通販を利用する必要があります。
- シェービングブラシはダイソーで買える?
豚毛のシェービングブラシがダイソーで購入できます。しかし、非常に安価なこともあり、数回使用しただけで抜け毛がひどかったり、毛が柔らかすぎて使いづらいといった難点があります。試しに購入してみて、継続して使うのであれば改めて他のものを用意することをおすすめします。
肌荒れ予防にシェービングブラシを使おう
この記事では、シェービングブラシの使い方・おすすめを紹介していきました。
シェービングブラシによる泡を使ったシェービングは、肌荒れの予防に効果が期待できます。また、伝統的な両刃カミソリとシェービングブラシを使うクラシックシェービングは仕上がりも良く密かに注目が集まっています。興味のある方は1度挑戦してみてはいかがでしょうか。
もちろん、シェービングブラシは一般的なT字カミソリで髭剃りをするときにも使えますので、ぜひこの記事を参考に試してみて下さい。