ヒゲ脱毛するとニキビができる?ヒゲ脱毛とニキビの関係を解説
ヒゲがある位置はニキビができやすい場所です。ニキビがあるとヒゲ脱毛をできない、脱毛の刺激でニキビができやすくなる、という噂もありますが、本当でしょうか?この記事では、ヒゲ脱毛とニキビの関係や、ニキビを防ぐ方法をわかりやすく解説します
ヒゲ脱毛はニキビがあってもできる?
ヒゲ脱毛の仕組み
ヒゲ脱毛は、脱毛用の特殊なレーザーや光を照射して毛の奥にある毛母細胞や毛乳頭を破壊し、毛が生える仕組みを壊すことで脱毛を行います。
このレーザーや光は、黒色のメラニン色素だけに反応するので、黒色の毛に直接働きかけ、その周りの皮膚にはダメージを与えにくい仕組みになっています。
しかし、ニキビなどで肌荒れがひどい場合などには、毛根の熱破壊を介して肌に伝わるレーザーや光の熱が肌に直接影響を与える可能性があるため、照射できないことがあります。
ニキビを避けるかシールで隠して施術可能
ニキビができている場合は、ニキビの炎症や化膿の悪化を防ぐため直接レーザーや光をあてることはできません。
そのため、ニキビがある場合にヒゲ脱毛を行うときは、ニキビのある場所を避けて照射するか、ニキビの部分を守る保護シールを貼って照射をするか、の二択となります。
ただし、ニキビがあっても照射ができるのは、ニキビに炎症などが見られない軽度な場合と、ニキビが部分的でレーザーや光を避けられる場合です。
ニキビの状態が著しく悪かったり、広範囲に及んでいたりすれば、医師やスタッフの判断のもと照射を見送るケースもあります。
ヒゲ脱毛できないニキビとは?
ニキビが赤く炎症している
ニキビが赤く炎症しているときは、ニキビの原因であるアクネ菌が繁殖して炎症を起こしてている状態です。ニキビにかゆみや痛みを感じることもあり、強く触ると出血することもあります。
このような状態のときは、ニキビの悪化を避けるためにレーザーや光の照射を行うことができません。
ニキビが黄色く膿んでいる
ニキビが黄色く膿んでいるときは、赤く炎症していたニキビが悪化して化膿してしまい、黄色い膿が見えている状態です。むやみに触るとニキビが潰れて痕が残ったり、炎症が広がってしまうこともあります。
この状態のときもニキビの悪化を避けるため、治るまで脱毛を見送ります。
ニキビが広範囲にできている
ニキビが広範囲にできている場合は、ニキビを避けて照射することが難しいため、脱毛をすることができません。安全のために、ニキビが治るまでは脱毛を見送ります。
ヒゲ脱毛をするとニキビは増える?
ヒゲ脱毛でニキビが減る可能性も
毛穴が小さくなり皮脂が溜まりにくくなるから
脱毛をしてヒゲが生えなくなると、毛穴が引き締まってニキビが発生しにくくなります。
ヒゲが毛穴から抜け落ちることにより、その分のスペースが空いて小さくなります。ニキビは毛穴に皮脂が溜まることで発生しますが、毛穴が小さくなった分だけ余分な皮脂が毛穴に蓄積されにくくなるのです。
また、ヒゲが生えていることが原因でつきやすかった汚れや雑菌も防ぐことができるので、毛穴を清潔に保ちやすくなり、ニキビができにくくなります。
ニキビ跡が目立たなくなるから
ヒゲ脱毛をしてヒゲが生えなくなると、皮膚が再生されやすくなってニキビ跡が目立ちにくくなります。
髭脱毛によってヒゲ剃りなどの自己処理が減ると、肌への刺激が減って新陳代謝が活発化するようになります。
新陳代謝が活発になることで皮膚が生まれ変わるターンオーバーが促進され、ニキビ跡の改善に繋がります。
しっかりケアをしないとニキビができる
肌が乾燥して、皮脂が分泌するから
ニキビというと過剰な皮脂の分泌がイメージされますが、乾燥も大きな原因となります。
ヒゲ脱毛をした後の肌は、レーザーや光の照射によって熱を帯び、その周辺の皮膚は乾燥しやすい状態です。肌の水分量が落ちて皮膚が乾燥すると、身体は肌を守るために水分の代わりに油分量を増やそうとします。
その結果、身体が出した油分は毛穴を通って外に出てしまい、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすい状態を作りだし、ニキビができてしまいます。ヒゲ脱毛のあとには、肌が乾燥しないようにケアをすることが大切です。
ニキビではなく毛嚢炎にもなりやすい
ヒゲ脱毛の後には、ニキビによく似た「毛嚢炎(もうのうえん)」というものができることがあります。ニキビは「アクネ菌」が原因でできますが、毛嚢炎は「ブドウ球菌」といわれる菌が毛穴の傷などから中に入り込み、炎症が起こることでできます。
ヒゲ脱毛後は、レーザーや光の照射により肌がデリケートな状態です。毛穴周辺のバリア機能が落ちているため、いつもよりも菌が入りやすくなります。
ヒゲ脱毛の後は肌を清潔に保ち、保湿するなどして保護をすれば、毛嚢炎のリスクを軽減することができます。
ヒゲ脱毛後にニキビができないようにするには
肌を保湿する
ニキビの発生を避け脱毛を最大限に引き出すためにも、照射後の保湿は非常に重要です。
ヒゲ脱毛後の肌は、照射時の熱の影響で肌が乾燥している状態です。肌を乾燥したままにすると、肌のバリア機能が弱まりニキビなどの肌荒れを引き起こす原因となります。
また、乾燥は脱毛効果を低減させます。草むしりでも乾燥しきった土より多少湿り気のある土の方が抜けやすいのと同じように、脱毛でも肌が潤っている状態のほうが毛が抜け落ちやすいのです。
ヒゲに限らず、脱毛ではアフターケアが重要です。毎日しっかり保湿しましょう。
清潔に保つ
ヒゲ脱毛後の肌は雑菌への抵抗力も弱い状態なので、肌を清潔に保つようにしましょう。
脱毛をした箇所を洗うときは、洗顔フォームをよく泡立てて、フワフワの状態にした泡で軽く撫でるように洗うと優しく清潔に保つことができます。
また、何気なく手で触るだけでも雑菌が肌についてしまいます。肌を触るときは清潔な手で触れるようにしましょう。
荒く触らない
ヒゲ脱毛後の肌はいつもよりも傷つきやすい状態なので、手荒に触ったりすると皮膚にダメージを与えてしまいます。ヒゲ脱毛後は、脱毛した箇所を手荒に触らないように注意しましょう。
また、脱毛後のヒゲ剃りにも注意が必要です。なるべくヒゲ剃りを避けた方が良いですが、必要な場合はT字カミソリではなく電気シェーバーを使うなど、より肌を傷つけるリスクの低い方法で処理をするようにしましょう。
冷却する
ヒゲ脱毛後は、保冷材などを使って肌を冷却すると、肌の状態を落ち着かせることができ、ニキビなどの肌荒れのリスクを防ぐことができます。
レーザーや光の照射により肌や毛穴がデリケートな状態です。レーザーや光の熱による刺激を抑えるために、ヒゲ脱毛後はサロンやクリニックなどでも肌を冷却して沈静させます。
帰宅後も肌が火照るような感じが残っている場合は、必ず照射部位を冷却するようにしましょう。
紫外線(日焼け)を避ける
ヒゲ脱毛後の肌は敏感な状態なので、紫外線の影響でも肌荒れを起こすことがあります。ヒゲ脱毛後は帽子をかぶるなどして、紫外線を避けましょう。
また、日焼け止めを塗る場合は、普段から使用しているものをサロンやクリニックに持参し、脱毛後に使用しても良いか確認をしてから使用するようにしましょう。
激しい運動を控える
ヒゲ脱毛後のデリケートな肌は、汗によってニキビや毛嚢炎を引き起こす可能性が高くなります。
運動をすると汗をかくため肌が不衛生になりやすく、デリケートな状態の肌に雑菌が繁殖してしまうのです。運動を日課にしている人も、ヒゲ脱毛のあとの激しい運動は控えるようにしましょう。
サウナ・アルコールは控える
サウナに入ったりアルコールの摂取をしたりすると、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
サウナや飲酒で体温が上昇すると、レーザーや光を照射した部分がかゆみや肌荒れを起こしたりする可能性があります。
さらに、サウナに入ると毛穴から雑菌が入る可能性も高くなるので、ヒゲ脱毛をした後は、サウナや湯船につかることを避け、ぬるめのシャワーで身体を清潔に保つだけにしましょう。
適切な対処でニキビのないヒゲ脱毛を!
ヒゲ脱毛をすると自己処理が楽になるだけでなく、ヒゲが生えなくなることで毛穴が引き締まる、肌を清潔に保てるといったことからニキビが発生する原因を減らすことができます。
しかし、脱毛後のNG行為や誤ったアフターケアによって、かえってニキビやニキビに似た毛嚢炎を発生させてしまう可能性もあるので、くれぐれも注意しましょう。
ヒゲ脱毛後は、肌をしっかりと潤わせ清潔に保つなど、 正しくケアすることがとても重要です。