毎日髭剃りすると濃くなる?髭剃りは毎日すべき?適切な頻度を調査!
毎日の髭剃りが欠かせない男性が多い中、「髭を剃ると濃くなる」という噂に不安を感じる人もいるはずです。そこで今回は、髭が濃くなるという噂は本当か、正しい髭剃り方法や髭を薄くする方法、日々欠かさず髭を剃っている男性の声などをご紹介します。
目次
髭剃りを毎日すると濃くなるのか調査
剃っても剃っても翌朝には生えてくる髭に、毎日の髭剃りが欠かせないという男性は多いでしょう。そこで気になるのが、「髭は剃る度に濃くなる」という噂です。
果たして、髭剃りを繰り返す事で濃くなってしまうのでしょうか?今回は、噂の真相を調査し、髭剃りの正しい方法や毎日の髭剃りの負担を軽減する方法をご紹介します。
毎日は多い?髭剃りの回数と髭の濃さ5つの関係
本当に毎日髭剃りをすると髭が濃くなるのか、髭剃りの回数と髭の濃さの5つの関係から検証していきましょう。
①科学的に証明されていない
「髭剃りを重ねることによって髭が濃くなる」という説は、実はまだ科学的に証明されていません。
医学博士やプロの理容師さんの見解を聞いても、髭を剃り続けたからといって、毛の量が増えることはないという意見が大多数です。
ただし、実際には髭を剃ることによって「髭の断面が太くなり、毛が増えたように感じる」ということはあります。
②ホルモンの分泌量は減っていく
髭剃りと髭の濃さの関係について、「毎日の髭剃りによるストレスから、毛を濃くする働きのある男性ホルモンが増加して髭が濃くなるのでは?」と考える声もあります。
しかし、この点については心配しなくて大丈夫です。なぜなら、そもそも男性ホルモンはストレスを感じると減少するからです。
さらに、男性ホルモンの分泌量は、25歳〜30歳頃をピークに増加し、その後は減少します。そのため、髭剃りと男性ホルモンは、関係がないと考え問題ないでしょう。
③刺激を与えると髭が濃くなる
毎日の髭剃りは肌に刺激となります。その刺激によって、髭が濃くなるという説に関しては、「毛は増えないけれど、毛は太くなる」ということになります。
あるマウスを使った実験では、1週間連続で電気カミソリを使って毛を剃ると、マウスの体毛が一時的に5%〜10%程度、太くなったという結果が出ました。
このように、髭の量は増えないけれど、髭の太さが一時的に太くなることによって「濃くなった」と感じることが、髭が濃くなったと勘違いしてしまう原因なのかもしれません。ただし、この現象も、刺激をやめれば元の太さに戻る一時的なものです。
④年齢による髭の変化
「髭剃りによって髭が濃くなる」という説について、髭剃りを頻繁に行い始める年齢が、たまたま髭の濃くなる時期とかぶっていたということも考えられます。
そこで、髭の量は年齢によってどのように変化するのかを確認してみましょう。
10代後半~20代
髭が生えてくる年齢には個人差がありますが、平均的には10代後半に髭が生え始め、20代前半には倍以上になる人が多いです。
髭剃りを始める年齢も人によって違いますが、早くて中学生から、遅くても高校生頃には髭剃りを始めているのが一般的です。
そのため、ちょうど髭剃りを始めた年齢が、髭が濃く生え始める年齢とかぶっていて、「髭剃りをすると髭が濃くなる」と勘違いしてしまうのかもしれません。
30代~50代
髭の量は、30代〜50代にかけて一番濃くなります。具体的には、30代頃にかけて急激に毛が太くなり、40代以降はそれ以上太くならず、60代以降から徐々に細くなっていく傾向にあります。
この結果から見ると、そもそも「髭は60代にかけて太く濃くなり続ける」というのが現実で、これが髭剃りの回数によるものと誤解してしまう一因となっています。
⑤髭が濃くなるから髭剃りの回数が増える
科学的には、髭剃りの回数と髭の濃さの関係は解明されていません。ただ言えることは、髭剃りをし始める年齢が、ちょうど髭が濃く太くなる時期であること、髭剃りによる刺激で多少髭の太さが太くなることが重なって生まれた噂と考えられます。
実際には、髭剃りをするから髭が濃くなるのではなく「髭が濃くなるから、髭剃り回数が増える」というのが現実なのでしょう。
髭が濃くなりやすい毎日の髭剃り方法
毎日の髭剃りで髭が濃くなると感じる場合、実際には髭の量が増えているのではなく、皮膚への刺激や剃り方によって、毛の断面が大きくなったり、毛自体が太くなったりしていることが原因と考えられます。
そこで、特に髭が太くなり「濃くなった」と感じやすい髭剃り方法やトラブル、その原因について確認をしておきましょう。
カミソリ負けによる肌荒れ
髭は、肌に刺激が起こると一時的に太くなります。特に、肌への刺激となりやすいのが、カミソリ負けです。
カミソリ負けとは、カミソリが合わなかったり、適切な準備をしていなかった際に起こる肌の炎症のこと。正しいカミソリの使い方をしないと、肌に刺激を与えることとなり、毛が太くなる原因となってしまいます。
具体的には、以下のような症状が起こるので、心当たりのある人は、カミソリの使用方法を見直してみましょう。
肌が痛い
カミソリを使用した後に、肌がヒリヒリと痛くなるのは、カミソリによって肌表面が傷ついているためです。
表面が赤くなっていなくても、見えないくらい細かい傷がついていることがあります。また、肌荒れしている時には、肌が痛くなりやすいです。
カミソリを使うと、肌表面の角質や天然の保護クリームと呼ばれる皮脂膜がなくなり、外からの刺激に弱くなります。毛が太くなる原因にもなるため、カミソリの使用方法に気をつけましょう。
出血する
カミソリを使う際、出血してしまうことがあります。また、剃った直後は出血していなくても、掻いてしまうことで後から出血することもあるでしょう。
これも、カミソリ負けの1つです。肌表面の角層だけでなく、さらに下の毛細血管の部分まで傷つけてしまっている証拠といえます。そこから菌が入ってしまうと、膿んでしまう可能性もあるのです。
特に、カミソリ後は外からの刺激に弱くなっているので、肌をいたわるようにしましょう。
色素沈着
肌には、刺激が加わると黒色メラニンがダメージのある部分に集まってきて、肌を外的刺激から守ろうとします。これが、カミソリ負けによる色素沈着の原因です。
間違った使い方で、何度も同じ場所を刺激していると、そのまま濃く跡が残ってしまうこともあるので、そうなる前にできるだけ早く対処しましょう。
毛嚢炎
カミソリ負けで傷ついた肌に、黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌が感染すると、毛嚢炎という状態になってしまいます。これは、毛穴の中で菌が炎症を起こしている状態です。
真ん中に膿をもったぶつぶつや、赤みをもった膨らみなどができると、すぐには治らないので、次回から髭剃りをする時にも注意が必要になります。
この2つの菌は、肌にいる常在菌なので除去することはできません。カミソリの使い方から見直すのが得策です。
カミソリで肌が傷つく原因
カミソリ負けをすると、痛みや出血、色素沈着などいろいろなトラブルを起こしてしまいます。そこで、これらの症状を引き起こしてしまう間違ったカミソリの使い方を確認していきます。
逆剃りしすぎている
髭剃りをする際、逆剃りから始めている人は要注意です。確かに、毛が立つのでしっかりと剃れるような気にもなるのですが、実は逆効果なのです。
逆剃りをすることで、髭に引っ張られた皮膚まで削ぎ取られ、肌の痛みやヒリヒリ、出血に繋がってしまいます。
綺麗に肌にも負担なく髭剃りをするには、毛の流れに沿って順剃りしてから、残っている毛だけを逆剃りをする方法が有効です。
その際、肌をピンと張るように引っ張りながら、カミソリの刃が直角ではなく平面に当たるようにするとよりトラブルなく剃ることができます。
髭剃り前の肌ケアが不足している
意外と手を抜いてしまいがちなのが、髭剃り前の肌の準備です。シェービング剤などをつけている人は多いと思いますが、肌への負担を減らし、毛が太くなるのを避けたいなら、髭を柔らかくしておくことが肝心です。
具体的には、次のような手順で肌の準備をしてみてください。
- 洗顔する
- 蒸しタオルで肌を温める
- シェービング剤を塗る
洗顔をすると、髭が水分を吸収して柔らかくなります。その後、濡らしてしっかり絞ったタオルをレンジで1分ほどチンします。蒸しタオルを少し冷ましてから、顔に3分〜5分ほど乗せましょう。
こうすることで、さらに髭を柔らかく、剃りやすくすることができます。仕上げにシェービング剤を塗ってから髭剃りをすれば、カミソリ負けを防げる可能性が高くなります。
水でカラ剃りしている
肌に水だけをつけてカミソリを使っている人は、肌を傷つけている可能性が高いです。水だけでは、カミソリの刃の滑りが悪く、肌との間に摩擦が生じます。
さらに、シェービング剤を使用した際に得られる、髭を柔らかく剃りやすくし、髭剃り後に肌を沈静化させるということもできません。ちなみに、石鹸をつけてそのまま髭剃りをしている人も多いですが、これもあまり肌にはよくありません。
カミソリ負けを防ぐには、専用のシェービング剤を使用するようにしましょう。
シェービング剤が合っていない
シェービング剤といっても、いろいろな種類があります。
「ジェルタイプ」のシェービング剤は、髭がよく見える透明タイプなので、髭剃り初心者や、形を整えながら髭剃りをしたい人に向いています。
「オイルタイプ」のシェービング剤は、滑りを良くして肌への負担を軽減させるのが特徴です。カミソリ負けしやすい人にはおすすめです。ただし、刃の間に髭が入り込みやすいため、カミソリをしっかりお手入れする必要があります。
「フォームタイプ」のシェービング剤は、肌が弱い人におすすめです。泡がクッションとなって、カミソリによる刺激を軽減させることができます。ただし、髭が見えにくいので、髭剃りに慣れている人に向いているでしょう。
「ローションタイプ」のシェービング剤は、ベタつかずにさっぱりしているのが特徴。肌が強く、手軽にさっと髭剃りしたい人に向いています。
「ワックス・クリームタイプ」のシェービング剤は、水を加えて泡立てることによって、固さを調節できるという特徴があります。しかも泡立てても髭の状態を見やすいので便利です。ただし、オイルタイプと同じように、しっかりとカミソリを洗う必要があります。
劣化した剃刀を使っている
カミソリの刃は、定期的に交換しましょう。それ以上使用している場合にはカミソリの刃が劣化していることにより、カミソリ負けを引き起こしている可能性があります。
交換の目安は、メーカーによって違います。
- Gillette(ジレット) → スムーサーの色が白くなった頃
- Schick(シック) → 2週間ごとに交換
- 鋼製の貝印 → 錆びたら交換
- ステンレス製の貝印 → 切れ味が落ちたら交換
お使いのカミソリの説明書をよく確認して、刃の交換時期をチェックしておきましょう。
また、刃の劣化を避けて長持ちさせるためには、皮脂や皮膚をしっかり洗い流し、水気を良く切ることが大切です。特に、浴室などの湿気が多い場所での保管は、劣化しやすいので注意してください。
保湿ケアをしていない
髭剃りをした後の肌は、角質層が傷ついて外からの刺激に弱くなっています。特に、肌表面にある天然のクリームとも言われる角質と皮脂が混ざったバリア膜がなくなっているため、乾燥しやすくなっています。
乾燥した肌は、外からの刺激を直に受けてしまうため、髭剃り後はしっかりと保湿しましょう。
化粧水や美容液、乳液などは、保湿成分を多く含んでいるタイプがおすすめです。また、肌に低刺激のタイプを選ぶことも大切でしょう。
髭剃りの回数は少ない方がいい
髭剃りによって髭が濃くなることはありませんが、毎日剃ることは肌への負担となり、肌トラブルに発展してしまいます。
綺麗に髭が剃られていても、赤いブツブツや出血で汚くなった肌では、見た目の印象も良くないはずです。
そこで、できるだけ肌への負担を減らすために、髭剃りの時間帯別のメリットデメリットも確認しておきましょう。
朝派のメリット
朝は、しっかり睡眠をとった直後なので、肌の血行が良く、カミソリの刺激によるダメージをあまり受けずに済みます。また、綺麗になった直後に出かければ、髭がない状態で1日を過ごせます。
ただし、起きた直後は顔がむくんで張っている状態です。深剃りをしたい場合には、起きてから30分以上経ってから剃るようにしましょう。
夜派のメリット
夜に髭を剃る場合、お風呂に入った状態で髭を剃ることができます。体を洗うついでに髭剃りができる手軽さが夜の髭剃りの大きなメリットでしょう。また、夜に髭剃りをしておけば、朝の忙しい時間に髭剃りしなくて良いので、1日をスムーズに始めることができます。
毎日髭剃りをする理由を調査
髭が濃くなってしまうかも……と心配しているのに、なぜ毎日髭剃りをする人がいるのでしょうか?その理由を調査してみました。
身だしなみを整えるため
毎日髭剃りをするという人の中でも多かったのが、「身だしなみを整えるため」というものです。1日でも剃らないと、無精髭が生えてきてしまう人も多く、こまめな髭剃りが欠かせないのです。
身だしなみに関する口コミ
髭の剃り残しがなければ毎日剃らない
髭剃りを毎日する人の中には、剃り残しがない日には剃らないという人も多いです。できれば、毎日髭剃りをしたくないというのが本音なのでしょう。
剃り残しに関する口コミ
髭が許容される職場であれば毎日剃らない
職業によっても、髭剃りを毎日する必要があるかが変わってきます。営業や接客業などの清潔感を大切にする職場なら毎日剃る必要がありますが、自由業やアーティスト、職人、あまり人に接しない職業なら、毎日剃らないという人もいます。
剃り残しに関する口コミ
嫌々髭剃りする人の口コミ
毎日髭剃りをしている人の割合は?
髭が伸びる早さは人それぞれですが、男性の中で、毎日髭剃りをしている人はどのくらいいるのでしょうか?調査してみました。
髭剃りを毎日している人が多い
世間の男性の中で、毎日髭を剃るという人は、全体の約半数程度存在すると言われています。というのも、髭を伸ばしている状態でない限り、ほんの少しでも髭が伸びてくるとだいぶ目立つからです。
中には、チクチクざらざらとして不快だからという理由で、毎日髭を剃る人もいます。
髭剃りが数日に1回の人は少数
多くの人が毎日髭剃りをするのに対して、数日に一度しか髭剃りをしないという男性は、少数派と言われています。髭を数日に一度しか剃らない人は、髭があまり濃くない人、伸びるのが遅い人がほとんどです。
また、中には肌のことも考えて2日に1回にしているという人も。髭の濃さにそこまで悩んでいないなら、肌のためにも数日に1回の髭剃りが一番理想なのかもしれません。
ほぼ髭剃りしない人も
非常に稀な意見として、髭剃りをほぼしないという人もいます。髭を伸ばしていたり、すでに永久脱毛をしていたりと、その理由はさまざまです。
逆に、1日に2回も髭剃りをするという人もいますが、相当肌が強くない限りは避けた方が無難でしょう。
毎日の髭剃り回数を減らす対処法
髭は、50代にかけて一番濃くなり、その後も生え続けます。毎日の髭剃りは、脱毛をしない限りなくなることはありません。そこで、毎日の髭剃り回数を減らすための脱毛方法について解説します。
光(フラッシュ)脱毛
主に、脱毛エステサロンで行われているのが光(フラッシュ)脱毛です。
光(フラッシュ)脱毛は、メラニンの黒色に反応する光を当てて、毛乳頭に熱を加えて処理する方法で、一度に何本もまとめて毛の処理をすることができます。
レーザー脱毛などに比べて痛みが少なく、料金もリーズナブルなため、脱毛初心者には挑戦しやすい脱毛方法と言えるでしょう。
医療レーザー脱毛
黒色に反応する強いレーザーを使って、毛が生えないように処理していくのが、医療レーザー脱毛です。
使用するのは医療用脱毛レーザーなので、医療機関で医師免許を持った人しか行うことができません。強いレーザーなので痛みを伴い、料金も高くなりますが、高い効果を期待することができます。
ニードル(美容電気)脱毛orニードル(絶縁針)脱毛
医療脱毛の一種で、プローブを呼ばれる針を毛穴に差し込み、電気を流して毛根にダメージを与える脱毛方法をニードル脱毛といいます。ただし、現在は、あまり主流な脱毛方法ではありません。
脱毛方法は、直接、毛穴一つ一つに針を刺して施術するというもので、強い痛みを伴い、時間もかかるのが特徴です。ただし、1つ1つ確実に刺していくので、効果としては期待できるでしょう。
ニードル脱毛を行なっている脱毛クリニックでは、「絶縁針を使用しています」といった表記を見かけることがあります。
絶縁針とは、従来のニードル脱毛が針全体に電気を流すものだったのに対し、先端以外を絶縁体にして毛根部のみに熱が発生するようにしたものです。
こうすることで、熱は針の先端にしか発生せず、痛みを大幅に軽減できるようになりました。
比較項目 | 光(フラッシュ)脱毛 | 医療レーザー脱毛 | ニードル(美容電気)脱毛 |
---|---|---|---|
効果 | 〇 | ◎ | ◎ |
使用脱毛機 | IPL脱毛機 S.S.C脱毛機 SHR脱毛機 | アレキサンドライトレーザー YAGレーザー ダイオードレーザー | 直流針 高周波針 絶縁針 |
痛み | ほとんど痛くない | 痛みを伴う 部位によっては強い痛みがある | 痛みを伴う |
回数 | 12回程度 | 5回〜10回程度 | 5〜10回程度 |
期間 | 2年〜3年程度 | 1年〜2年程度 | 2年〜3年 |
費用 | 5万〜15万程度 | 15万〜20万程度 | 50万〜100万程度 |
受けられる場所 | 脱毛エステサロン | 脱毛クリニック | 脱毛クリニック |
毎日の髭剃りは刺激を抑えてケアして行おう!
毎日髭剃りをしていて、その多くが「こんなに剃ったらさらに濃くなるのでは?」と不安を抱いています。でも、実際には、毎日の髭剃りで髭が太くなることはあっても、髭が増えることはないことがわかりました。
ただ、髭が太くなると濃く見えてしまうため、肌に負担をかけない正しい髭剃り方法を行うことが肝心です。
それでも、剃っても剃っても生えてくる髭にうんざりしているなら、少しでも負担を軽くするために、脱毛サロンやクリニックへ行くことを検討しても良いでしょう。少し時間と費用はかかりますが、毎日の髭剃りが格段に楽になるはずです。