髭脱毛前後に日焼けは禁止?許容できる日焼けの程度は?
髭脱毛前後に日焼けはNGとよく耳にしますが、その理由は何なのでしょう?そしてどの程度までなら許されるのでしょう?本記事では光脱毛の仕組みに基づく髭脱毛と日焼けの関連について詳しく解説し、なぜNGなのかや、その対策と解決法についても紹介します。
目次
髭脱毛前後に日焼けはNG?
効果的な髭脱毛を行うためには「日焼け」はNGです。
とは言っても、脱毛中でも日差しは容赦なく降り注ぎますし、お出かけや屋外でのイベントを楽しみたいこともあるでしょう。
そもそもなぜ髭脱毛前後の日焼けはNGなのでしょうか?
この記事では、髭脱毛前後に日焼けがNGである理由を、髭脱毛の仕組みに基づいて解説します。
さらに日焼けの許容範囲の目安や、日焼け対策、日焼けしてしまった場合の対処法についても紹介します。
髭脱毛の仕組み
髭脱毛前後の日焼けがNGである理由をお話しする前に、まずは髭脱毛の基本的な仕組みから詳しく解説していきます。
脱毛機から照射する光をメラニン色素に反応させる
毛の全体像は、皮膚から出ている部分だけではありません。
上の図を見るとわかるように、毛は毛穴の奥深くにある毛乳細胞の底の毛乳頭と呼ばれる部分とつながっいて、毛乳頭から栄養分を補給されることで成長しています。
サロンやクリニックで使用している脱毛機は、特殊な光を使用して毛の黒い色に反応を起こし、熱で毛根につながる毛乳頭にダメージを与えて脱毛しているのです。
もう少し詳しく説明すると…
髭の色は表皮の底にあるメラノサイト細胞からメラニン色素により黒色に染まっています。
光脱毛の仕組みは、脱毛機から照射する光がメラニン色素の「黒」に反応して発熱し、毛根にある毛乳頭を刺激することで、毛根細胞にダメージを与えて、毛乳頭から栄養分を補給されなくなった毛が抜けおちるというものです。
家庭用脱毛器と光脱毛も仕組みは同じ
脱毛機には、
- 市販されている「家庭用脱毛器」
- サロンで使う「光脱毛機」
- クリニックで使う「レーザー脱毛機」
の3種がありますが、実はこれらの仕組みは全て同じです。
それぞれの脱毛機の違いはどこにあるのかというと、光を出力するパワーが違います。
最もパワーが強いのはレーザー脱毛機で、その次が光脱毛機。家庭で使用する家庭用脱毛器は最もパワーの弱いものとなります
髭脱毛前に日焼けNGな理由
なぜ髭脱毛前の日焼けはNGなのでしょう?
その理由には脱毛のメカニズムとの深い関係があります。
火傷や肌のトラブルが起こりやすくなる
日焼けすると当然ながら肌が黒くなりますが、これは肌にメラニン色素が沈着するためです。
髭脱毛は脱毛機から照射される光が髭のもつメラニン色素の黒色に反応して熱を発することを利用しています。
肌が日焼けしていると、脱毛機の光が髭だけでなく肌の黒色にも反応して、肌に強い熱を浴びせてしまうことが考えられます。
脱毛機から照射される強い光で熱を浴びた肌は、火傷を負ったり、色素沈着などの肌トラブルを起こす危険性があると言われているのです。
効果が半減して期間が伸びる
肌が日焼けしていると、脱毛機から照射される光が髭だけではなく日焼けした肌も攻撃してしまいます。
そのため、肌トラブルを回避するには、脱毛機の出力を下げて対応することになります。
出力を下げると肌への危険性は少なくなりますが、弱い出力では毛根の奥にある毛乳頭へ与えるダメージも同時に弱まるため、髭脱毛の効果は下がってしまいます。
1回の脱毛効果が下がると、回数を増やして対応するしかないため、結果として通常より脱毛期間が伸びるということになります。
日焼けが激しい場合は、最悪、日焼けが引くまで脱毛を中止することもあります。
熱さや痛みが強くなる
日焼けした肌は、脱毛時の熱さや痛みが強くなる傾向にあります。
日焼けした肌はメラニン色素がたまり、肌の水分量が減るため乾燥状態にあります。乾燥状態にある肌に強い光を照射すると熱を直に受けてしまうため、通常よりも痛みや熱さを強く感じます。
さらに日焼けした肌の黒さに光が反応して肌全体に強い熱が加わり、広範囲にわたって強い痛みや熱を感じることになります。
髭脱毛後に日焼けNGな理由
髭脱毛前に日焼けはNGですが、同じように、髭脱毛後も日焼けはNGです。ここでは髭脱毛後の日焼けがNGである理由について解説します。
色素沈着などの肌のトラブルが起こりやすくなる
髭脱毛後の肌は乾燥し、敏感でデリケートになっています。
通常は肌には適度な潤いがあるため、潤いによってバリヤーが貼られたような状態にありますが、脱毛後はこのバリヤーがない状態です。
さらに、脱毛後の肌は熱がこもった状態です。脱毛機の熱は肌に大きなストレスを与えるため、脱毛後はクールダウンが必要な時期です。
このように、肌がノーバリヤーで熱がこもったような状態の時に日焼けすると、
- 肌が炎症を起こして赤くなる
- 肌が色素沈着を起こして黒ずむ
- 水ぶくれなどの症状が出る
以上のようなトラブルを引き起こす危険性があります。
次回の効果が半減して期間が伸びる(脱毛期間中)
脱毛は何度も繰り返し行うことで効果を得られます。
日に焼けた肌が元に戻るには個人差もありますが、早くても2カ月はかかってきます。髭の脱毛は1ヶ月程度の間隔で行うため、日焼けしてしまうと次回の脱毛に影響が出ます。
日焼けした肌に脱毛機の光を照射すると、黒い肌の色に光が反応して肌に高熱を浴びせることになります。肌にトラブルを負う危険性があるため、脱毛機の出力を弱めざるを得ません。
脱毛効果は半減し、結果として脱毛期間が伸びてしまいます。
髭脱毛できる日焼けの程度の目安
日焼けはどの程度なら大丈夫なのか?わかりやすく紹介していきます。
日焼け肌の色の目安
一般的なカラーの目安は上記のとおりです。
△からは、効果的な脱毛を期待できません。
サロンやクリニックによっては△から断られる可能性もあります。
髭脱毛前後の日焼け対策
髭脱毛中の日焼けは厳禁。とは言っても、全く自宅に引きこもったままで生活するのは現実的ではありません。
ここでは髭脱毛中におすすめの日焼け対策をいくつか紹介します。
日中の外出は避ける
日焼けを避けるには日中の時間帯に外出しないのが得策と言えます。しかし昼間全く出歩かないというわけにも行きません。
では、最も避けたい紫外線の強い時間帯とはいつなのでしょうか?
年間を通して、最も紫外線が強いのは、10時~14時の間です。この時間帯は特に日差しが強く紫外線も多くなります。
ただし、夏場は紫外線の強い時間帯が長くなります。
特に5月~8月は8時頃から16時頃まで強い紫外線が降り注いでいるため注意が必要です。
また、曇りの日はつい油断しがちですが、晴れた日と比較して80%は紫外線が降り注いでいます。曇りの日も日焼け対策を怠らないように注意してください。
日焼け止めクリームを塗る
ただし、日焼け止めクリームは万能ではありません。
汗などで流れることもよくあります。
脱毛期間中はあえて日差しの強い場所へ出かけることを避けるのが一番であることには変わりありません。
マスクなどで髭脱毛箇所を隠す
日焼け止めを塗っても日焼けをしてしまう可能性もあるので、さらに髭部分をマスクで隠すことで日焼けを避け肌へのトラブル対策ができます。
ただし、脱毛後の肌は敏感になっているため、カサカサとした肌触りのマスクは肌を傷める可能性があります。
脱毛後は、肌に優しいウェット感のあるマスクがおすすめです。
ビタミンA・C・Eとリコピンを摂取する
緑黄色野菜、肉魚類など普段の食事で日焼け予防対策ができます。
ビタミンA
紫外線をうけた肌からダメージを防ぐ効果が期待できます。主な食べ物はたまご、レバー。
ビタミンC
黒くなったメラニン色素を白くする効果、抗酸化作用の防止、美白効果などが期待できます。主な食べ物はみかん、レモン、キウイ、ブロッコリー。
ビタミンE
活性酸素を抑える栄養素で、肌の老化や血行不良を防ぐ効果が期待できます。主な食べ物はナッツ、アボカド。
リコピン
トマトが有名です。トマトは加熱するとリコピンがさらに増加します。トマトソースのかかったものやさらに手軽にトマトジュースなどでも摂取することができます。
日焼け止めサプリメントを飲む
日焼け止め対策は、体の内側からのアプローチも大切になってきます。
オススメする飲む日焼け止めサプリは「SIMI(シーミー)ホワイト」です。
日焼けやメラニンの生成を抑制し、日焼けによってできてしまったシミ・色素沈着改善する効果があります。又、全身に対応しているため、手の届かない背中やデコルテなどのシミや日焼けにも予防が可能です。
ソラレンの摂取を避ける
ソラレンとは光毒性物質とよばれているもので化粧品や食べ物に含まれいます。
ソラレンを摂取した状態では紫外線を吸収しやすいといった作用があります
ソラレンを含む食べ物 |
レモン・みかん・グレープフルーツなどの柑橘類、 キウイ、アセロラ、きゅうり、じゃがいも、パセリ、しそ、など… |
※朝方にソラレンを含んだ食べ物を摂取すると、通勤などで日差しを浴びた時に吸収しやすくなるため、できるだけ控えるようにしましょう
髭脱毛後に日焼けしてしまったら…
睡眠の質を高める
睡眠によって日焼けした肌を早期に回復させる方法もあります
紫外線によって肌が焼けるのは、メラニンが生成されて肌を黒く見せるためです。たとえ日に焼けてしまっても、代謝が活発に行われていればメラニンは古い角質と共に排出され、肌は白さを取り戻します。
この肌の代謝のことを、ターンオーバーと呼びます。
ターンオーバーの大きなカギを握っているのが、成長ホルモンです。成長ホルモンは新陳代謝を促進し、肌をよみがえらせる力を持ちます。
成長ホルモンが最も多く分泌されるのは、眠りについてからの3時間です。
この時間帯に良質な睡眠を得ることでターンオーバーが促進され、日焼けからの回復も早くなることが見込めます。
保湿する
紫外線を浴びてしまった後でも、肌をしっかり保湿することで肌に水分と油分のバランスを取りながらうまく新陳代謝を促進させる効果が期待。
また、紫外線を浴びてしまうと肌の水分が奪われてしまい乾燥肌になります。
乾燥肌になると肌が赤くなりヒリヒリして肌湿疹などを引き起こします
紫外線を浴びて日焼けをしてしまった時は悪化しないように化粧水やクリームなどで肌に潤いを与えてあげることが必要です。
アルコールフリーなど肌に負担がないものを利用して保湿するようにしましょう
冷やす
脱毛後の肌は乾燥し、熱のこもった状態です。そこに日焼けによる熱が加わり、乾燥がさらに進んで、肌は炎症を起こしかねない状態になっています。
日焼け後のケアとしてまず大切なのは、冷やすことです。氷水で冷やしたタオルや保冷剤をくるんだタオルなどを肌にあててクールダウンしましょう。
肌に熱がこもった状態だとメラニンが定着しやすいため肌に色素沈着がおこる可能性もあります。
しっかりと冷やすことで炎症を抑え、色素沈着による肌の黒ずみを防ぐ効果が期待でるでしょう。
髭脱毛の時期をずらす
夏場は紫外線が強くて日焼けしやすいことを考えると、夏場に脱毛期間が重なるのはデメリットが大きいと言えます。
髭の脱毛期間はおよそ半年程度なので、10月頃に脱毛を開始して、翌年の夏までに終わるのがベストだと言えるでしょう
髭脱毛前後は日焼けに注意
髭脱毛には最低でも半年間は通い続ける必要があります。そのためスケジュールの調整に苦心する人も多いでしょう。
そんな髭脱毛期間中に日焼けをしてしまうと、
- 脱毛期間が伸びる
- 費用がかさむ
- 肌トラブルや脱毛時の痛みの原因になる
これらのリスクを負うこととなります。
髭脱毛期間中は日焼け止めクリームやマスクなどを上手に使って日焼けを避ける工夫をしましょう
また、万一日焼けしてしまった場合はすぐに冷やし、一日も早く元の状態に戻すよう生活を改善するとともに、脱毛中にもし炎症が起きた時には脱毛サロンや皮膚科に相談しましょう。