青髭を抜くのは危険?髭抜きのデメリットと適切な対処法
青髭を自分で抜いて解消するのは、デメリットや肌トラブルのリスクなどもあり、やめておいた方が無難です。この記事ではそのデメリットやリスクを解説した上で、どうしても自分で抜きたいときの方法などもご紹介いたします。
目次
青髭を抜くのはデメリットしかない?
青髭を解消するために自分で髭を抜いている方も多いと思います。しかしこの青髭を自分で抜くという行為はデメリットやリスクがあります。
以下、そのデメリットやリスクを解説していきます。
青髭を抜くデメリット5つ
青髭を抜くと、青髭が解消されたかのように見えるかもしれませんが、それは一時的なもの。さらに青髭を抜くことには、以下の5つのデメリットが挙げられます。
- 炎症が起きやすい
- 色素沈着の可能性がある
- 埋没毛になってしまう
- 1週間ほどで髭はまた生えてきてしまう
- 痛みが強い
ではひとつずつ解説していきます。
①炎症が起きやすい
髭を抜くと毛穴が傷つき、そこから細菌が侵入し炎症を起こすことがあります。炎症を起こすと肌にニキビのようなできものがポツポツとできるのですが、これは毛嚢炎と呼ばれる症状です。
ニキビと似ていますが、その違いは原因となる雑菌の種類。ニキビはアクネ菌、毛嚢炎はブドウ球菌が原因で発症します。
②色素沈着の可能性がある
髭を抜いた後に、黒っぽい色素沈着が起こる可能性があります。この色素沈着にはメラニン色素(=黒色)が関係しています。
本来メラニン色素は肌を紫外線など外的刺激から守る役目をしており、髭を抜くと雑菌から肌を守るためにメラニン色素が生成されます。これが色素沈着の原因となります。
③埋没毛になってしまう
髭は1本1本の毛が太く、根も強いため、髭を抜いたつもりでいても途中で切れている可能性があります。この途中で切れた髭が埋没毛の原因となります。髭を抜くときに肌が傷つき、途中で切れた髭が肌の表面に出る前に皮膚が再生すると、髭が皮膚内で成長し埋没毛となります。
④1週間ほどで髭はまた生えてきてしまう
髭は、毛母細胞や毛乳頭にレーザーなどで直接働きかけて脱毛しない限りは1週間もすればまた生えてきます。
青髭が気にならなくなるまで自分で髭を抜くことは、そもそも時間的に難しいですし、時間をかけて髭を抜いたとしてもまた生えてくるので、自分の満足する状態を維持するのは困難です。
⑤痛みが強い
髭は毛が太く、根が強いことが多いので、毛抜きなどで髭を抜くと強い痛みを伴います。1本や2本髭を抜けば青髭が解消するというわけではありませんので、自分で髭を抜いて青髭を解消するには、相当な痛みに耐えなければなりません。
デメリットを減らしながら青髭を抜く手順
「青髭を抜く」という行為にはデメリットがつきまといますが、どうしても抜かなくてはならないときもあるかと思います。ここではそんな緊急のときの、「青髭を抜く方法」を解説いたします。
①毛を抜く前の準備
毛を抜く場所を温める
まず毛を抜く前に、毛を抜く場所を温めましょう。温めることで毛穴が開き、抜きやすい状態になります。
手と毛抜きを清潔にしておく
手と毛抜きは必ず清潔にしておきましょう。毛を抜いて、開いた毛穴に雑菌が入ると炎症やニキビの原因となります。万が一、肌が傷つくとそこから雑菌が入る可能性もあります。
②毛の抜き方
根元から抜く
毛は根元から抜きましょう。根元から抜くことで、毛が途中で切れにくくなり、埋没毛を未然に防ぐことができます。
毛の生えている方向に沿って抜く
皮膚をしっかりと伸ばし、毛の生えている方向に沿ってゆっくり抜きましょう。そうすることで毛穴が曲がることを防ぐことができます。
1本ずつ抜く
毛は1本ずつ抜きましょう。複数本を一度に抜こうとすると、途中で切れてしまったり、毛穴が曲がったりしてしまいます。
抜いた後の処理
水や冷却シートで抜いた所を冷やす
毛を抜いた後は、抜いた部分を水や冷却シートで肌を冷やします。冷やすことで皮膚の炎症を抑えることができます。
エタノールを含んだ化粧水でパックする
最後にエタノールを含んだ化粧水でパックし、保湿します。エタノールには消炎作用、鎮静作用があり、炎症を防いでくれます。
抜いた部分を触らないように注意する
毛を抜いた部分には触らないようにしましょう。毛穴に雑菌が入り、炎症やニキビの原因となります。
以上のような毛の抜き方であれば、デメリットを減らしながら毛を抜くことができます。
4つの青髭を抜く方法を解説
青髭を抜く方法は大きく分けて4つあります。
- 毛抜き・ピンセットで抜く
- 爪で抜く
- ブラジリアンワックスで抜く
- 脱毛シートで抜く
それぞれの抜き方の特徴を表にしました。下記です。
抜き方 | 痛み | トラブル | 費用 | 手軽さ |
毛抜き・ピンセット | 多少痛い | 起こりやすい | 約500円〜 | ◯ |
爪 | 多少痛い | 起こりやすい | 0円 | ◯ |
ブラジリアンワックス | 痛い | 起こりやすい | 約2,500円〜 | × |
脱毛シート | 痛い | 起こりやすい | 約1,000円〜 | △ |
以下、それぞれの抜き方のメリットとデメリットを解説していきます。
毛抜き・ピンセットで抜く
メリット
毛抜きやピンセットのメリットはその手軽さです。価格も安く、持ち運びもできます。また細かい部位の脱毛も可能です。
デメリット
毛抜き・ピンセットのデメリットは、1本1本抜くため、作業に時間がかかります。また抜くときに痛みを伴い、毛穴や肌を傷つけてしまう恐れもあります。また毛が途中で切れやすく、埋没毛になる可能性があるのもデメリットです。
爪で抜く
メリット
爪で抜くことのメリットはほぼないに等しいのですが、強いて挙げるとすれば「手軽さ」のみです。
デメリット
手で直接肌に触れて毛を抜くので、毛穴から雑菌が入り、炎症を起こしたり、ニキビができたりする可能性があります。また毛が短すぎると爪で抜くのは困難なので、ある程度毛を伸ばす必要もあります。
ブラジリアンワックスで抜く
メリット
ブラジリアンワックスは、一気にまとめて脱毛することができる点がメリットです。
デメリット
ブラジリアンワックスのデメリットは、肌への負担が大きいことです。
そのため肌トラブルも起こりやすくなりますので、おすすめはできません。また使用前にワックスを温める必要のあるものが多く、手間がかかるのもデメリットと言えます。どうしてもブラジリアンワックスでヒゲを脱毛したい、というのであれば、サロンで、脱毛後の毛の減った状態であれば、対応しくれるところもあります。
脱毛シート
メリット
脱毛シートは、ある程度の範囲をまとめて脱毛できる点がメリットです。
デメリット
脱毛シートはブラジリアンワックス同様、肌への負担が大きい点がデメリット。当然肌トラブルも起こりやすいので、おすすめはできません。
青髭を抜かずに目立たなくする方法4つ
青髭を自分で抜くことにはデメリットが多いです。ここでは青髭を抜かずに目立たなくする方法をご紹介いたします。
①日焼けをする
青髭は、まだ肌の中にあって伸びようとしている毛が透けて見えるために起こります。よって日焼けをし、肌をある程度黒くすると青髭が目立たなくなります。
②コンシーラーで隠す
コンシーラーは部分用のファンデーションのこと。コンシーラーを使うことでシミやそばかす、ニキビなどを、ピンポイントで隠すことができます。現在では男性用のものも多数販売されています。コンシーラーには大きく分けて下記の3種類。
- クリームタイプ
- リキッドタイプ
- クレヨンタイプ
青髭を隠すには、クリームタイプを使うのがおすすめです。以下手順です。
- オレンジ色のコンシーラーを指に取ります。オレンジは青髭の色味をうまくカバーしてくれます。
- 青髭の気になる部分にコンシーラーをぽんぽんと優しく置いていきます。気になる部分にのみ塗りましょう。
- 次に自分の肌の色に近いベージュのコンシーラーを重ねます。指の腹を使ってコンシーラーを伸ばし、塗っているところと塗っていないところの境目を分かりにくくさせましょう。指を内側から外側に動かすのがポイントです。
- コンシーラーが唇についた場合は、リップクリームをつけた綿棒で拭き取りましょう。
以上がコンシーラーの塗り方です。
T字カミソリで深剃りする
青髭は、電気シェーバーよりもT字カミソリで剃る方が、髭の根元から剃れ、目立ちにくくなります。刃の枚数の多いものを選ぶとより効果的。3枚刃以上のものを選びましょう。T字カミソリで髭を剃るときのポイントがこちら。
- 髭剃りの前に蒸しタオルで肌を温める
- 深剃りした後はしっかりと保湿する
髭剃りの前に蒸しタオルで肌を温めることで毛穴が開き、髭の根元から剃ることができます。また深剃りは、肌には負担になりますので、剃った後は化粧水や乳液、美容液などでしっかりと保湿し、肌を守りましょう。
抑毛ローションを使う
青髭を目立たなくする方法として「抑毛ローションを使う」という手段も挙げられます。洗顔後や髭剃り後に抑毛ローションを塗ることで髭が徐々に薄くなっていくのですが、これは多くの抑毛ローションに配合されている、「フィニリーブ」や「大豆イソフラボン」による効果です。
どちらの成分も女性ホルモンの主成分である「エストロゲン」と非常によく似ています。女性ホルモンは毛を薄くする機能がありますので、これらの成分が配合された抑毛ローションを塗ることで髭を薄くする効果が期待できます。ただ抑毛ローションは、3ヶ月や半年といった長いスパンで使用して初めて効果が期待できるものですので、即効性はありません。
青髭を抜くと得られる効果
青髭を抜くと、次のような効果が得られます。
髭剃りの肌ダメージが減る
電気シェーバーであれ、T字カミソリであれ、髭を剃ると角質まで削ってしまうので、肌はダメージを受けてしまいます。これが毎日となると肌の負担は相当大きいものとなります。青髭を抜いて解消することで、このダメージを減らすことができます。
若々しい印象を与える
青髭が解消されると、当然見た目の印象が変わります。青髭が目立つとどうしても老けて見えてしまいますが、それが解消されただけで、周りには若々しい印象を与えることができるでしょう。
時間と道具の節約になる
毛は剃るよりも抜いた方が、次に生えるまでの時間が長くなります。仮に1回1回の処理時間は抜く方が長くかかったとしても、処理の回数は少なくて済みますので、結果的に抜いた方が時間の節約になります。また髭を剃るときに使用するシェービングクリームやカミソリなどの減りも遅くなるので、道具の節約にもなります。
そもそも青髭の原因とは?
そもそも青髭の原因とは何でしょうか。以下、解説していきます。
肌の下の毛が透ける現象
青髭は、まだ肌の中にあって伸びようとしている毛が透けて見える現象です。つまり、どれだけ丁寧に髭を剃っても、そもそも肌に毛があるために青髭は解消されません。髭を脱毛することではじめて、青髭が解消されるのです。
肌が白いと目立ちやすい
肌が白いと青髭が目立つのは、肌の中にある髭が透けやすいから。そのため日焼けをすると肌の色と髭の色が近くなり、多少青髭が目立ちにくくなります。
男性ホルモンの増加
青髭が目立つ要因のひとつには「男性ホルモンの増加」が挙げられます。エストロゲンやジヒドロテストロンといった男性ホルモンは髭の成長のスピードを速めます。具体的には、以下のような事柄が要因となって、男性ホルモンは過剰に分泌されます。
- 食生活の乱れ
- 過剰な筋トレ
- 飲酒喫煙
- ストレス
- 夜更かしや寝不足
上に挙げた事柄はすべて男性ホルモンの過剰分泌に直結します。野菜中心の食生活や禁煙(もしくは減煙)、睡眠時間をきちんととるなど、生活習慣を見直しましょう。
年齢と共に青髭になりやすくなる
上の項目で名前の出た「ジヒドロテストロン」という男性ホルモンは年齢と共により多く分泌されるようになります。そのため加齢するにつれて青髭になりやすくなります。
青髭は抜くより脱毛サロン・クリニックが最適
青髭は自分で抜くよりも、脱毛サロンやクリニックで脱毛を受ける方がより良く解消されます。
一度脱毛すれば効果が持続
サロンやクリニックでの脱毛は、ただ抜くというわけではなく、毛根や毛母細胞に働きかけて脱毛するので、次にその毛穴から毛が生えてくる可能性はとても低くなります。サロンやクリニックでの脱毛方法は大きく3種類です。その脱毛効果を下記にまとめました。
脱毛方法 | 脱毛効果 |
医療レーザー脱毛 | やや高い |
光脱毛 | やや低い |
ニードル脱毛 | 高い |
永久脱毛は医療行為。クリニックでしか施術を受けることができません。永久脱毛のできるクリニックでは医療レーザー脱毛やニードル脱毛で施術が行われており、どちらも脱毛効果は高いです。
サロンでは主に光脱毛で脱毛を行います。この光脱毛は、永久脱毛の定義に当てはまらない程度にレーザー照射の出力を抑えた形で脱毛を行いますので、脱毛効果はやや低いです。
肌トラブルが少ない
サロンやクリニックでの脱毛は、自分で毛を抜くよりも当然肌トラブルが少ないです。事前にどのような方法で脱毛するかというカウンセリングも設けられますし、脱毛後のアフターケアについてもしっかりとアドバイスをもらえます。
また、万が一肌のトラブルが発生してもクリニックであれば、無料で診察を受けられる場合が多いですし、サロンでも提携しているクリニックを紹介してもらえ、安心です。
思ったより高くない
サロンやクリニックでの脱毛と聞くと、料金的に高いイメージがあります。確かに1回あたりの料金は脱毛グッズを購入するよりも高いですが、長い目で見ると、脱毛グッズを買い続けるよりも支払う金額は割安になる場合が多いです。
以上のことから、青髭は自分で抜くよりもサロンやクリニックで脱毛を受けた方がより良く解消されると言えます。
青髭対策で脱毛サロン・クリニックを選ぶポイント3つ
青髭対策として脱毛サロンやクリニックを選ぶときのポイントは下記の3つです。
- ①脱毛機器は最新のものを導入しているか
- ②通いやすい位置に店舗があるか
- ③脱毛の総合費用が安いか
ひとつずつ解説していきます。
①脱毛機器は最新のものを導入しているか
脱毛機器はどんどんと進化しています。最新のものが導入されていると、脱毛時の痛みも少なく、時間も短くて済みます。事前にどのような脱毛機器が取り揃えられているかをチェックしてみましょう。
②通いやすい位置に店舗があるか
脱毛は1回通えばそれで完了するというものではありません。何度も通うことになるので、サロンやクリニックの立地もポイントになってきます。通うのが面倒になって脱毛を途中で断念するのは時間的にも経済的にもとてももったいないことです。
③脱毛の総合費用が安いか
脱毛完了までにかかるトータルの金額もチェックしておいた方がいいでしょう。脱毛サロンとクリニックで青髭が解消されるまでの大体の費用の目安を掲載いたします。
青髭が解消されるまでの費用の目安 | |
脱毛サロン | 30,000円〜 |
クリニック | 80,000円〜 |
上に掲載した金額はあくまで目安です。髭の濃さには個人差もありますし、どの程度解消したいかにも左右されます。
青髭は無理して抜くより脱毛が正解!
青髭は自分で時間をかけて抜いてもまた生えてきますし、肌トラブルなどのリスクも付きまといます。また自分で抜くよりも脱毛サロンやクリニックで半永久的な脱毛を受けた方が、結果的に時間もお金も節約できる上に、万が一の肌トラブルのときも安心です。
青髭は無理に自分で処理するよりも、脱毛サロンやクリニックで脱毛することで解消しましょう!