髭の永久脱毛は失敗が多い?原因と対策を解説
髭の永久脱毛は必ず成功するというわけではなく、失敗する可能性も当然あります。その可能性を減らすには、失敗しないための対策を講じることが重要。この記事では、髭の永久脱毛の失敗例を紹介し、その原因と対策法を解説いたします
目次
髭の永久脱毛の失敗例を紹介!
髭を永久脱毛するにあたって、「失敗したらどうしよう」という不安はつきものです。
実際に失敗するケースもありますが、その中には事前に失敗しないための知識を得て、対策を講じていれば回避できるものも少なくありません。髭の永久脱毛を成功に導くためにも、まずはどのような失敗例があるのかを知りましょう。
髭の永久脱毛の失敗例①肌関係のトラブル
まずは肌関係のトラブルにまつわる髭の永久脱毛の失敗例をご紹介します。肌にトラブルが生じた場合を全て「失敗」とみなすのであれば、下記のようにまとめることができます。
トラブルの名称 | 症状 |
赤み | レーザーにより肌が熱を持ち赤らむ |
色素沈着 | 髭を抜いた跡が黒ずむ、または紫がった色になる |
内出血 | 針脱毛の際、針が毛細血管に触れ生じる |
毛嚢炎(もうのうえん) | 毛穴に雑菌が入り炎症、ニキビのようなできものができる |
硬毛化現象 | 毛が脱毛前よりも太くなる |
それではひとつずつ説明していきましょう。
赤み
赤みは光脱毛やレーザー脱毛で髭脱毛を行った場合に見られます。光脱毛もレーザー脱毛も、肌内部にあるメラニン色素(黒色)に反応するレーザーを使い、毛根に働きかけることで脱毛します。
このとき肌は傷つくことはありませんが、肌の内側にレーザーの熱がこもることがあり、これが原因で赤みの症状が出ることがあります。赤みの続く期間は個人差がありますが、短くて数時間、長くても数日で赤みが消えていきます。
色素沈着
髭を抜いた後に、色素沈着が起こる場合があります。紫がかった色素沈着はヘモグロビンの影響。毛細血管が破れヘモグロビン(本来は赤色だが、酸素が抜けると紫色になる)が漏れ出たことにより起こります。
これは次に説明する内出血と同じです。また黒っぽい色素沈着は黒いメラニン色素が関係しています。本来メラニン色素は肌を紫外線など外的刺激から守る役目をしており、髭を抜いた場合、雑菌から肌を守るために生成されます。定期的に髭を脱毛するとメラニン色素が黒く沈着する恐れもあるのですが、これは肌がターンオーバーすることで徐々に解消されていきます。
先ほど光脱毛やレーザー脱毛は、メラニン色素に反応すると記載しましたが、そもそも脱毛前に黒い色素沈着(日焼けも含む)がある場合、レーザーを照射すると強い痛みを伴うため、脱毛行為自体ができない可能性もあります。
内出血
内出血はニードル脱毛、電気脱毛といった「針脱毛」で髭脱毛を行った場合に見られます。針脱毛では毛穴に針を挿入し、電気を流すことで毛母細胞に働きかけ脱毛します。このとき針が毛細血管に触れ、内出血を引き起こす場合がまれにあります。内出血は長くても3週間ほどで症状が引いていきます。
毛嚢炎
毛嚢炎はどんな脱毛方法でも起こりうる肌トラブルです。
毛穴に雑菌が入り炎症を起こすと肌にニキビのようなできものがポツポツとできることがあるのですが、これが毛嚢炎の症状です。ニキビと似ていますが、その違いは原因となる雑菌の種類。ニキビはアクネ菌、毛嚢炎はブドウ球菌が原因で発症します。
髭脱毛後は肌のバリア機能が一時的に弱くなっており、雑菌による炎症が起こりやすくなっています。毛嚢炎は軽度のものであれば、1週間もすると多くの場合、自然治癒で治ります。
硬毛化現象
硬毛化現象は毛が太くなる症状で、脱毛をしたことで産毛がしっかりとした毛になったり、何も生えていなかったかのように見える毛穴から毛が生えたりすることで起こります。
硬毛化現象は髭では起こりにくいとされていますが、可能性が0というわけではありません。仮に硬毛化の症状が現れたとしても、ほとんどの場合、脱毛を続けることで次第に抜け落ちていきます。
以上が髭の永久脱毛の失敗例のうち、肌のトラブルに関わるものです。続いては、そもそも永久脱毛の効果がなかったケースをご紹介します。
髭の永久脱毛の失敗例②永久脱毛の効果がない
髭の永久脱毛の失敗例の中には、「永久脱毛の効果がなかった」というケースも挙げられます。ここでは、下記の3つに分けて解説していきます。
- エステの失敗例
- クリニックの失敗例
- ニードル脱毛の失敗例
失敗例の解説をする前に、「永久脱毛」の定義を確認してみると、
永久脱毛は、アメリカ政府機関であるFDA(米国食品医薬品局)が規定した「レーザーを3回照射後6ヶ月経過した時点で67%以上の毛が減っている」状態とされています。
またFDAは「永久に毛髪が無くなるわけではない」ともしており、永久脱毛をしても毛が再び生えてくる可能性はあります。このことを踏まえて失敗例を見ていきましょう。
エステの失敗例
エステでの脱毛はそもそも「永久脱毛」ではありません。
というのも、永久脱毛は医療行為にあたり、永久脱毛の施術を受けるには、クリニック(病院)に通う必要があります。
また、先ほども記載しましたが、医療行為である永久脱毛と言えども、「絶対に毛が再び生えなくなる」ということではありません。
このことを前提とし、毛が再び生えてくることを「失敗」とみなすのであれば、エステでの失敗例は、「脱毛マシンの性能」が挙げられます。
クリニックとエステで行う脱毛の違いは、脱毛マシンの照射可能なレーザー出力の大きさです。エステでは医療行為ができないために、永久脱毛の定義に当てはまらないように抑えられた出力でしかレーザーを照射できません。そのため毛が再び生える可能性がクリニックよりも高くなると言うことができます。
クリニックの失敗例
クリニックで永久脱毛の施術を受けても、それ以降絶対に毛が生えなくなるわけではありません。ただエステよりも脱毛マシンから照射されるレーザーの出力は高いので、より高い効果が期待できます。
それでもなかなか脱毛効果が現れないとすると、毛周期とレーザー照射のタイミングが合っていないことやそもそも担当医師の技術が低いことも考えられます。
ニードル脱毛の失敗例
ニードル脱毛は、先ほどの「内出血」のところでも触れましたが、毛穴に針を挿入し、電気を流して毛母細胞に働きかけることで脱毛します。このため他の方法よりも痛みが強く、脱毛行為の継続を断念するケースもありますし、こちらもニードル脱毛を担当する医師の技術が低いと失敗する可能性が高まります。
以上が、永久脱毛の効果がなかった(=毛が再び生えてきた)失敗例です。続いては髭が薄くならないケースを見ていきましょう。
髭の永久脱毛の失敗例③髭が薄くならない
続いては永久脱毛したのに髭が薄くならないという失敗例を見ていきましょう。
脱毛したのに髭が濃くなった
髭を永久脱毛したのに、逆に髭が濃くなったと感じることがあります。
この症状には2パターンあり、ひとつは先ほど挙げた「硬毛化現象」で、もうひとつは「どろぼう髭」と呼ばれる症状です。
どろぼう髭とは文字通り、口の周りに生える髭のこと。特に光脱毛、レーザー脱毛を受けてから、1〜2週間で口の周りに濃い髭が生えてきたかのような症状が見られます。
どろぼう髭の原因は、レーザー照射されて抜けたはずの髭が、抜けきらずに肌に留まってしまうところにあります。レーザー照射で肌は熱を持ち、むくんでしまい、肌が抜けた髭を抱えてしまうのです。この熱による肌のむくみがおさまると髭はポロポロと抜け、どろぼう髭は解消されます。
【まとめ】
- どろぼう髭は抜けた毛がむくんだ肌に留まっている状態。
- 1週間〜2週間で肌のむくみがおさまり、それとともに解消される。
脱毛後に一部だけ髭が生えた
脱毛後に一部だけ髭が生えている場合は、光脱毛、レーザー脱毛のレーザー照射漏れ(打ち漏れ)があると考えられます。
技術の高い施術者でも照射漏れをしてしまう可能性はあります。レーザーを照射してから1週間〜2週間で髭は抜けていきますので、それ以降で他の部分は抜けているのにそこだけ髭が生えている部分がある、しかもそれが1本2本でなくある程度広い範囲であるとすれば照射漏れの可能性を疑ってもいいかもしれません。
【まとめ】
- 技術の高い施術者でも照射漏れはあり得る。
- 1週間〜2週間待って、他の部分が抜けているのに、そこだけある程度抜け残っている場合、照射漏れの可能性あり。
20回脱毛したのに終わらない
髭の濃さには個人差があります。
髭の濃い方であれば20回通っても脱毛しきれないということも考えられ、中には30回通う方もいらっしゃいます。光脱毛でツルツルになるくらいまで脱毛しようとすると、一般的な回数の目安は下記です。
髭の濃さ | 脱毛完了までの回数の目安 |
薄い | 15回〜18回程度 |
普通 | 18回〜22回程度 |
濃い | 22回以上 |
またレーザーを照射するタイミングも重要で、毛の生え変わる毛周期のうち、毛が生え、伸びる「成長期」にレーザーが照射されないと脱毛効果はありません
全ての毛の毛周期が揃っていることはあり得ないので、より多くの毛の成長期にレーザーを照射するために何度も通うわけですが、仮に20回通っても効果が現れないとすると、成長期にレーザーが照射されていないことも考えられます。
【まとめ】
- 髭の濃い方は光脱毛20回では、ツルツルにならないことも。
- 毛の成長期に合わせてレーザー照射することが重要。
髭の永久脱毛の失敗例④髭が恋しくなった
最後の失敗例は、永久脱毛をしたにも関わらず「髭が恋しくなった」という例です。見ていきましょう。
髭は二度と戻らない
先ほど「永久脱毛をしても毛が生えてくることがある」と記載しました。
確かに毛が生えてくることはあるのですが、レーザー照射したことで毛根は弱っており、そこから毛が生えてきたとしても「細い毛」である可能性はかなり高く、髭でおしゃれできるような状態にはなかなかなりません。髭に限らず永久脱毛を決める前にはしっかりと検討しましょう。
【まとめ】
- 永久脱毛後に生えてくる毛は「細い毛」である可能性が高い。
以上、髭の永久脱毛における失敗例をご紹介しました。次の章ではその対策法を解説いたします。
髭の永久脱毛の失敗対策
髭の永久脱毛が失敗に終わらせないための対策は、次の7つです。
- 効果や料金・期間などの知識をしっかり持っておく
- 男性専門サロン・クリニックを選ぶ
- 症例数の多いサロン・クリニックを選ぶ
- しっかりサポートしてくれるサロン・クリニックを選ぶ
- 肌が弱いならクリニックに通う
- 診察費・薬が無料のクリニックを選ぶ
- また生やせるように脱毛サロンを選ぶ
ではそれぞれ解説していきます。
効果や料金・期間などの知識をしっかり持っておく
脱毛の方法には、光脱毛やレーザー脱毛、ニードル脱毛というようにいくつかの種類があり、それぞれの方法で効果や料金、期間が変わってきます。
脱毛を検討するのであれば、事前に正しい知識を仕入れておくことも重要ですし、サロンやクリニックでしっかりとカウンセリングを受け、疑問点をなくしてから脱毛を始めることも重要です。メンズクリアでは、脱毛をスタートする前にカウンセリングを設けておりますので、疑問や不安を解消した上で、脱毛を始めることができます。
男性専門サロン・クリニックを選ぶ
女性と比べて男性の髭はとりわけ太いので、髭の永久脱毛を考えるのであれば、男性専用サロンや男性専用クリニックを選ぶことをおすすめします。
男性専用であれば、髭の永久脱毛の症例もそれだけ多いですから、失敗することは少なくなります。また男性専用のサロンやクリニックは、当然通院するのは男性です。女性と会わずに恥ずかしい思いをすることなくサロン・クリニックに通えるというのもメリットと言えます。
男性専門でおこなっているサロン・クリニック
症例数の多いサロン・クリニックを選ぶ
髭に限らず永久脱毛を行うサロンやクリニックを選ぶときに参考にしたいのが「症例数」です。
症例数の多い方が当然、さまざまなケースに対応してもらえる可能性が高いですし、そもそも症例が多いということは、そのサロンやクリニックのキャリアが長いことや施術の技術が高いこと、そして必然的に失敗が少ないということの現れでもあります。
しっかりサポートしてくれるサロン・クリニックを選ぶ
脱毛コースが終わった後の「アフターケア」がしっかり充実しているサロンやクリニックを選ぶことも重要です。
永久脱毛をしてもまた毛が生えてくる可能性もありますし、光脱毛、レーザー脱毛の場合、レーザー照射漏れの可能性もあります。
コース終了後ケアの全くないサロンやクリニックは少ないと思いますが、事前にアフターサポートをチェックすることを忘れないようにしましょう。
肌が弱いならクリニックに通う
もしも肌が弱いという自覚があるのであれば、サロンではなくクリニックを選びましょう。
クリニックは病院ですので、国家資格を持つ医師や看護士が担当してくれます。万が一の肌トラブルでも診察と治療を迅速に受けることができますし、豊富な知識を持って対応してくれるので安心です。
診察費・薬が無料のクリニックを選ぶ
先ほどのクリニックに関してですが、中には、永久脱毛コースを申し込めば、脱毛にまつわる肌トラブルなどの治療費や診療費、薬代が無料になるクリニックがあります。
このようなクリニックを選ぶことで万が一のケースに備えることも不安を取り除く一因となります。
また生やせるように脱毛サロンを選ぶ
後悔先に立たずと言いますが、永久脱毛をした後に「また髭を生やしたいな」と思ってもそれはなかなか難しいものです。
クリニックでのレーザー脱毛は1回あたりの料金がサロンよりも高額であることが多く、またレーザーの出力も高いため、脱毛効果も高くなります。
おのずと「引き返すこと」ができなくなります。もし「また髭を生やしたい」と思うかも、という不安のある方は、1回あたりの料金の安いサロンでじっくり脱毛を進めていく方がいいかもしれません。
脱毛トラブルNO.1はニードル法
ここまで永久脱毛の失敗例について記載してきましたが、最後に脱毛でのトラブルが1番起こりやすい方法が「ニードル法」であることも申し添えておきます。
スタッフの技術に差がある
ニードル法は、「毛穴に針を挿入し電気を流し毛母細胞に働きかける」というかなり緻密なやり方で脱毛します。
このようなやり方ですから、当然、脱毛効果は他の脱毛方法よりも担当スタッフの技術の高低に左右されますし、場合によっては内出血を引き起こす可能性もあります。効果の面でも、肌トラブルの面でも不安が多い手法と言えます。
肝炎などの感染リスクも
さらにニードル法では、肝炎などの感染症にかかるリスクもあります。このため脱毛コースの契約前に血液検査をする場合もありますし、契約後脱毛を始めるときには本人専用の針を購入することが多いです。それでも感染リスクが0になるというわけではないことも覚えておきましょう。
髭の永久脱毛で失敗しないよう適切な知識を
この記事では髭の永久脱毛の失敗例やその原因と対策について解説してきました。
満足のいく結果を得るためには、事前に正しい知識を仕入れ、サロンやクリニックをじっくり選ぶことが重要です。
万が一のことがあってもしっかりと対応してもらえるサロンやクリニックであればなおのこと安心ですよね。自分の中で「安心材料」をたくさん持って永久脱毛を受けることをおすすめします。