鼻毛を抜くのは危険？抜いてはいけない6つの理由と正しい処理方法を解説！

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たとえ鏡を見て鼻毛が出ていることに気が付いたとしても、絶対に抜いてはいけません。一本だけでもと思って気軽に抜いてしまった鼻毛が原因で、感染症や毛嚢炎などになってしまう可能性があるからです。

しかし、見えている鼻毛をそのままにしておくのもエチケット上問題です。今回は、鼻毛を抜かずに安全に処理する方法と、その際に使用すると便利な鼻毛処理アイテムを紹介します。

鼻毛が気になってついつい抜いてしまう人はぜひ参考にしてみてください。

鼻毛は、感染症から人体を守る役割があります。主に、乾燥した空気から気道そのものを守る保湿機能と、鼻から体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入してくるのを防ぐ機能の2つです。

鼻毛を完全に抜いてしまうと感染症の菌の侵入を許すことや、菌に対する体の抵抗力を下げることに繋がってしまいます。特に冬場は、冷たく乾燥した空気が直接気道に入ることで、上気道感染などにかかりやすくなるので一層危険です。

鼻毛を抜いた時にくしゃみが止まらなくなったという経験がある人も多いのではないでしょうか。鼻毛を抜くと、脳は異物が入ってきたと認識して、異物を排除するためにくしゃみが出ます。

鼻毛を抜いた直後でなくても、鼻毛がなくなると異物が鼻の奥に侵入しやすくなり、それらを排除するためにくしゃみが出ます。

鼻毛を抜くとくしゃみが出やすくなるのと同様に、鼻水も垂れやすくなります。鼻水は、くしゃみと同じで、鼻から体内に入りそうになった異物を分泌液と一緒に外に出す防御機能のひとつです。

鼻毛を抜いたことで鼻水が垂れやすくなるのは、体の防御機能が低下している表れです。鼻水が垂れやすくなると、健康面でも危険な状態というだけでなく、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

鼻毛を抜くことで、鼻の中の粘膜や毛穴が傷ついて、病気を引き起こす可能性があります。

毛穴の奥の毛根を覆っている毛包に細菌が感染して炎症を起こす毛嚢炎などが代表的です。毛嚢炎は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌の感染によって起こり、鼻の中だけでなく、鼻全体や顔にまで広がる可能性もあります。

鼻毛を抜いたダメージから、鼻の入り口付近に炎症が起こる「鼻せつ」や、細菌による感染症「丹毒」などにかかる恐れもあります。

鼻毛の中には、臭いを感知するセンサーである嗅毛があります。鼻の奥には嗅上皮と呼ばれるニオイ物質を感知する粘膜があります。その上に細かく生えているのが嗅毛です。

鼻毛を抜く際に、嗅毛を傷つけたり抜いたりしてしまうと、嗅覚の機能が衰えてしまう可能性があります。嗅覚は、危険を察知する上でも重要な感覚です。味を感じる上でも臭いは重要な要素なので、嗅覚の衰えによって食事を「おいしい」と感じづらくなります。

鼻毛を抜くことで、鼻毛の毛根が傷ついて炎症を起こしたり、保護機能が低下して細菌が繁殖しやすくなります。さらに危険なのは、鼻で繁殖した細菌が脳にまで回ってしまうことです。脳は鼻のすぐ奥にあるため、決してありえないことではありません。

脳を包み保護している膜である膜髄に化膿が広がると、髄膜炎になる可能性があります。髄膜炎は、高い発熱や意識障害、けいれんなどを引き起こす危険な病気です。

鼻毛を抜くのは体にとって危険があるため、エチケットで処理したいという場合には別の方法をおすすめします。ここでは、鼻毛を切って処理する方法を、道具別に紹介していきます。 

鼻毛用のハサミは、鼻の穴の中に差し込んで使えるように、サイズが非常に小さくなっています。鼻の中の粘膜を傷つけないように、刃先が丸くなっているのが特徴です。 

ハサミは、電池切れの心配がなくサイズも小さいので、手軽に利用できるのがメリットです。機械式ではないので、水で丸洗いができて、清潔も保てます。

鼻毛カッターに比べると、一度に切れる毛の量が少なく、処理に時間がかかるのがデメリットです。切れ味によっては、切る時に痛みを感じる場合もあります。

手順としては非常に簡単です。切る際には鏡で確認しながら、粘膜を傷つけないよう注意しましょう。 

手動式鼻毛カッターは、鼻毛を切りやすい形状・構造をしたカッターの中でも、電源を必要としないものを指します。

先が円形をしていて、差し込んでワンタッチで切れるタイプや、カミソリのような形状をしたタイプなどがあります。

ハサミと同じく、電池切れの心配がないので手軽に利用できます。さらに、ハサミに比べると、誰にでも使いやすく、短く切りやすい傾向です。電動式に比べるとコツが必要ですが、水に濡れても安心になっています。 

手動式は、水洗いをしても問題のない製品がほとんどなので、使った後は毛くずをとってしっかり洗浄しておきましょう。 

電動式鼻毛カッターは、電気の力で刃を動かし鼻毛をカットできる道具です。差し込み、スイッチを入れるだけという手軽さが特徴。パナソニック、フィリップスなど、電動髭剃りを販売している各種家電メーカーが製造販売しています。 

電動式は、スイッチを入れるだけで鼻毛をカットできます。電動髭剃りなどと同様に、どんな人でも技術なしで一定の短さに切れるのがメリットです。

安全性が高く、うっかり鼻の粘膜を傷つけてしまう可能性も比較的低くなっています。短時間に処理できるのも、電動式ならではのメリットです。 

電源が必要なため、サイズが大きく重量がある、電池が切れると使えなくなるなどのデメリットがあります。 

機械式の場合には、丸洗いできるもの、刃の部分のみ水で洗えるもの、水濡れ厳禁のものなど、製品によって違いがあります。製品の説明書を良く読んで使用・手入れをしてください。 

カットしたい部分に当てやすいデュアルエッジ刃で、鼻毛はもちろん、耳毛や眉毛などにも使えます。鞄や机に入れておいても邪魔にならないスリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。 

スタイリッシュな見た目で一見すると鼻毛カッターとは分からないので、家の外でも持ち運びやすく使いやすいのがメリットです。本体の水洗いができないのがデメリットですが、刃の部分は洗浄可能なので、きちんとお手入れすれば清潔に保てます。

短時間で処理が可能で安全という、電動鼻毛カッターのメリットがしっかり備わった製品です。デザイン性が高く見た目がスタイリッシュなため、鼻毛カッターと気が付かれにくいのはこの製品ならではです。

先端が丸みを帯びた超薄刃を採用しているため、狙った部分をピンポイントで剃れます。先端が細くなっていて、鼻の奥の毛や耳毛の処理などにも最適です。

独自の構造で、狙ったところをしっかり剃れるのがメリットです。防水性能が高く、本体を丸洗いできるので、いつでも清潔なのもポイントになります。

独自の形状のため、使い方に慣れるまで少し時間がかかります。一気に剃るタイプではないので、時間がかかると感じる人もいます。

剃る場所をしっかり狙えるので、眉毛などを整えるのにも最適で、用途が幅広い製品となっています。電動式で丸洗いできるものが良いと考えている人にはおすすめです。

刃の先端の広いスリットで鼻毛を捉えて、しっかりカットします。電動式の中では低価格で、コストパフォーマンスの良い製品です。

円形の先端を差し込み、スリットの中の刃でカットするタイプなので、短時間で鼻全体の処理が可能です。使用後は丸ごと水洗い可能で、キャップも付属していて、清潔に保管できます。

パナソニックの同型の製品を長年愛用しているという人も多いです。低価格ですが、耐久性も高く、鼻毛処理専用としてコストパフォーマンスが良い製品となっています。

鼻毛だけでなく、耳毛、眉毛などへの使用も想定した、男性向けのフェイスエチケットカッターです。持ち歩いて気になった時にさっと取り出せるコンパクトな形状となっています。

眉毛以外のお手入れもしたい人におすすめです。コンパクトなサイズと、目立たないブラックカラーが持ち運びにも最適です。

パワーがあり、よく切れると感じて愛用している人も多いです。鼻毛を一気に処理できるため、短時間でささっとお手入れしたいという人に向いています。

スリットに側面から入る毛だけでなく上から入る毛も切れる、新デュアルエッジ刃を採用し、狙った毛を確実にカットできるのが特徴です。水を吸い込んで内部の毛クズを洗い流せるスマート洗浄機能を搭載しています。

電動鼻毛カッターの中ではやや高価格帯の製品ですが、鼻毛以外にも、耳毛処理、眉毛の形を整えるためにも使えて用途は幅広いです。

スマート洗浄機能では毛くずが取り切れない場合も、防水で本体の丸洗いができるので、お手入れをしっかりすれば、常に清潔に保てます。

丸ごと水洗いができてキャップ付きなので、持ち運び用として重宝している人が多いようです。

パナソニックという大手メーカー製品ならではの安心感があるのも選ばれる要素の一つになっています。

過去に同じメーカーから販売されていた鼻毛カッターが、よりスタイリッシュなカラー・デザインとなった製品です。差し込んでカットするタイプなので、短時間で処理が可能です。

丸ごと水洗いできるので、使用後のお手入れも簡単です。専用掃除ブラシもついているので、細かい部分に入り込んだ毛も取り除けます。

スリットに挟み込めない短すぎる毛が剃り残る場合があります。

電池の持ちがよく、一般的な使用頻度なら頻繁な電池替えの必要がないようです。太い毛質でもしっかり剃れると愛用している人もいます。

髭剃りで有名なフィリップスのAmazon限定販売モデルの鼻毛カッターです。独自の補足角度のついたカッター形状と、高い防水性能が特徴です。

他のスリットタイプの鼻毛カッターと異なり、狙った場所をピンポイントで剃れるのがフィリップス製品のメリットです。鼻の奥まで届くので、よりすっきりと処理ができます。

一般的な鼻毛カッターの形状に不満を感じていた人は、フィリップスの鼻毛カッターを使って満足する人が多いようです。今までに別の鼻毛カッターを使っていて剃り残しが多かった、ストレスを感じていた、という人におすすめです。

ポケットサイズで持ち運びにも便利な、手動式の鼻毛カッターです。機械部分がないので水濡れにも安心で、錆びにくいステンレス製になっています。

手動式なので電源不要、飛行機などへの持ち込みも問題ありません。コンパクトでポケットに入るサイズなので、持ち運びにも便利です。

電動式に比べて使用時の音がしないのもメリットのひとつです。

手動式ならではの手軽さと、しっかりとしたつくりを兼ね備えていて、電動式から乗り換えて愛用している人も多くいます。特に、電動式の稼働音が気になる人におすすめです。

カミソリや包丁などを扱う刃物メーカー貝印の、刃先が丸いセーフティ設計のエチケット用ハサミです。薄刃仕上げで、毛の根本に沿ってカットできます。

鼻毛だけでなく、眉毛などのお手入れにも使用できます。

顔の毛のお手入れ用のハサミは100円ショップなどでも売っていますが、比較すると切れ味や刃の薄さに違いが感じられるようです。

使用後は刃を洗って乾かしておけば、錆びたり壊れたりする心配もなく、長く愛用できます。

貝印の身だしなみ用の衛生用品「119」シリーズのハサミです。刃先が丸く、鼻の穴の処理にも安全な設計となっています。キャップ付きで、収納しておく際にも便利で清潔です。

エチケット用ハサミの中でも、衛生的で安全性の高い製品です。鼻毛カッターにくらべると一度に剃れる毛量が少ないので、処理完了までに時間はかかります。しかし、気になる毛を一部分のみ、ささっと処理するだけなら最も手軽に使えます。

鼻毛カッターは電動でも手動でも大げさな気がするのでハサミを愛用しているという人も多くいます。鼻毛処理用として想定されている製品なので、安全面や衛生面でも安心です。

伸びてきた鼻毛を処理するだけでなく、鼻毛が伸びにくくすることも鼻毛対策として重要です。鼻毛を含めた体毛が伸びやすい、伸びにくいは生まれつきの体質による部分もありますが、生活習慣などに気を付けることでも変化すると考えられています。 

女性に比べて男性の鼻毛が伸びやすいのは男性ホルモンが多いためと考えられます。男性であっても、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが過多になると、鼻毛が伸びやすくなる可能性があるということです。

ホルモンバランスの乱れは、肉体やメンタルヘルスに負荷がかかることでも起こります。規則正しく、ストレスの少ない生活を心がければ、ホルモンバランスも良くなり鼻毛も伸びにくくなる可能性が高いです。

もちろん、鼻毛以外の健康上の問題の改善にもつながります。

ホルモンバランスの乱れによる影響は女性が受けやすいと考えられがちですが、男性にも無関係ではありません。特に睡眠によって分泌される成長ホルモンは、疲労した肉体や組織を修復してくれるので、不足すると日中に受けたダメージを回復できず、体調や体質に影響します。

十分な睡眠時間を確保しホルモンの分泌を促すことで、健康な体=体毛が生えにくい体へと近づきます。

さらに、睡眠不足による血行不良は、白髪の原因にもなります。鼻毛の白髪が気になる人は、睡眠不足が続いていないか普段の生活を見直してみて下さい。

日々の食生活の改善が、鼻毛を伸びにくい体作りに役立ちます。体毛の増減には、ホルモンバランスが大きく関わっているのです。日々の食事で偏りなくさまざまな食材を食べるようにすれば、ホルモンバランスが整い、鼻毛を含めた体毛が伸びにくくなります。

白髪の原因のひとつに栄養不足があります。鼻毛の白髪が気になって抜いてしまうという人は栄養バランスのとれた食事を心がけることで、白髪の少ない体質に改善が可能です。

鼻毛に限らず、ストレスによる負荷がかかることで、人体の防衛本能から体毛が伸びやすくなります。

運動不足は、体だけの問題ではなくメンタルヘルスにも大きく影響します。体が硬くなり血流が悪くなったり、疲れやすくなったりするほか、脳の働きが悪くなったり、精神的なストレスがかかったりしてしまうのです。

なかなか運動する時間がとれないという人は、寝る前のストレッチなど手軽にできる運動から初めてみてください。寝る前のストレッチは、睡眠の質の向上も期待できます。

鼻毛には、鼻から体内に侵入する異物をガードするフィルターの役割があります。タバコは口から吸うから鼻は関係ないと考えるかもしれませんが、実際には鼻から煙が出ていったり、鼻から多くの煙が入って来たりしています。

タバコに含まれる微粒子は体にとって有害なため、日常的にタバコを吸っていることで防御機能が働き、鼻毛が伸びやすくなると考えられます。

タバコを吸うことで、男性ホルモンの増加によって体臭がきつくなるなどの変化もあらわれます。エチケットのためにも、タバコを控えることで体質の改善をすることは重要です。

冷え性の女性は、体を寒さから守ろうとして自然と体毛が濃くなる傾向があります。鼻毛も、冷たい外気から気道や体を守る役割があるため、寒い環境にいたり、体が冷えたりすると濃くなる可能性が高いです。

寒い冬はもちろんですが、体の冷えは気温が高い夏場の対策が重要です。クーラーのかかった部屋に一日中いないようにする、夏でも眠る時には長ズボンを着用するなど、体が冷えないように気を付けましょう。冷たい飲み物を飲みすぎない、湯船にしっかり浸かるという対策も効果が期待できます。

鼻毛は、体を細菌やウイルスなどから守るために生えてくるものです。そのため、砂埃や排気ガスなど、空気中に異物が多い環境では鼻毛が伸びやすくなると考えられています。

空気の汚い環境に気をつけて、できるだけきれいな空気の中で過ごすことで、鼻毛の必要性が低下し、生えにくくなる可能性があります。

室内では空気清浄機を使用する、外出時にはマスクをつけるなど、空気の汚れに気を付けてみてください。

鼻毛を抜いたことで、痛かった、化膿してしまった、くしゃみが止まらなくなったなどの経験をしている人は少なくありません。鼻毛を抜いて処理すると、さまざまな弊害があることを、口コミや感想から見ていきます。 

ついつい鼻毛を抜いてしまうが、抜くとやはり痛いと後悔している人は多いです。1本だけ抜く時も、ブラジリアンワックスでまとめて抜く時も、どちらも痛いようです。

鼻毛を抜いて化膿したという経験がある人は少なくありません。たくさん抜いたからというわけではなく、たとえ1本でも、場合によっては化膿し、他の人から見ても分かるくらい鼻が腫れてしまった、耐えられないくらい痛くなったという人もいます。 

鼻毛を抜いたあとに必ずくしゃみが出ることを、不思議に思っている人が多いようです。くしゃみが止まらなくなるのは、鼻毛を抜いた刺激を鼻に異物が侵入したと脳が勘違いするからと考えられます。くしゃみだけでなく、涙や鼻水も止まらなくなるという人も多いです。 

鼻毛を抜くと鼻の中はもちろん体全体の健康に影響があります。鼻毛を処理したい時は、抜くのではなく切るのがより適切です。そのためにも、セーフティハサミや、電動・手動の鼻毛カッターなどの専用アイテムを活用する必要があります。

鼻毛を抜いて処理していた人は、今回紹介した処理方法や鼻毛処理アイテムを参考に、適切な鼻毛処理を行ってみてください。さらに、鼻毛が伸びにくくするための生活習慣を身につけていきましょう。