玉毛を抜くのは危険?知っておくべきデメリット
男性器である陰嚢はデリケートです。安易に毛を抜くと、思わぬトラブルがおきる可能性が高いです。どのようなデメリットが起きやすく、そして安全に陰嚢の毛を処理するにはどのような方法があるのかを紹介しています。安易な処理を避け、安全な処理を行いましょう。
目次
玉毛を抜くとどうなるのか知りたい
陰毛の処理を考えている男性は少なくありません。
しかし陰嚢の毛をピンセットなどで直接抜くと強い痛みを感じることがあり、デメリットが起きやすいです。場所が場所だけに、トラブルが起きても病院に行くことは躊躇われるでしょう。どのようなトラブルが起きやすいのか、以下に紹介します。
そして抜く以外ではどのような処理方法があり、リスクを最小限に抑えることができるのかもあわせて以下に紹介していきます。
【リスク】玉毛を抜くデメリット
- 埋没毛が起きやすい。
- 雑菌が入り毛嚢炎が起きる可能性が高い。
- 毛が太いため内出血を起こしやすい。
- 毛穴が広がり黒いポツポツの原因にもなる。
陰嚢の毛を毛抜きやピンセットなどで抜くと、さまざまなリスクが起きる可能性が高いです。
陰嚢は常に下着やズボンで覆われた場所ですので蒸れやすく、皮膚トラブルが起きると悪化の確立が高い場所ですから注意が必要です。
埋没毛(まいぼつげ)
陰嚢のみでなく、体の他の部位でもそうですが、無理に毛を抜くと埋没毛が起きやすいです。
埋没毛は皮膚が傷ついた際にかさぶたなどで皮膚の表面が覆われてしまい、毛が皮膚表面へ出て来られない状態を言います。埋没毛は放っておいても、いずれ皮膚内部で分解されて自然に消えていきます。
しかし埋没毛は肌の見た目を黒ずんで見せますし、色素沈着をおこすこともあります。さらに炎症が起きる場合もあります。
毛嚢炎(もうのうえん)
毛を抜いた際に毛穴から雑菌が入り込み、毛嚢炎が起きる場合があります。
埋没毛が原因で起きることもあります。
陰嚢は常に衣類内部にありますので、毛嚢炎が起きると蒸れが原因で治りにくいうえに悪化の確率が高いです。毛嚢炎は重症となると薬だけでは治せず、手術が必要となる場合があります。
内出血
毛を抜くと内出血が起きることがあります。これは、毛穴の周りにある毛細血管が切れて出血することが原因で起きる現象です。
陰嚢の毛は太いため力が加わりやすく、内出血をしやすくなります。痛みはほとんどありませんが、見た目は悪いです。
見た目がポツポツする
毛抜きは毛穴を広げる原因ともなります。毛穴が広がった結果汚れがたまりやすくなり、毛嚢炎が起きる可能性が高いです。
また毛穴の広がりは、角栓がたまりやすい状態です。角栓が酸化すると黒く変色し、黒いポツポツとした見た目となります。さらに毛抜きを繰り返すことで毛穴が膨れ上り、黒い毛が目立ちやすくなります。結果的に見た目が非常に悪い状態となります。
玉毛を抜く以外の処理法
方法 | おすすめ度 | リスク |
カミソリで剃る | × | 怪我をする可能性が高い。 カミソリ負けによる痛みや痒み。 毛の伸び始めの痒み。 |
電気シェーバー | △ | 使用するシェーバーが限られる。 毛の伸び始めの痒み。 |
除毛クリーム | △ | 人によっては炎症を起こす。 |
ブラジリアンワックス | △ | 痛みが強い。 慣れないと失敗することがある。 埋没毛が起きる可能性あり。 |
ハサミで切る | × | 怪我をする可能性が高い。 毛の伸び始めの痒み。 |
サロン・クリニックの脱毛 | 〇 | 料金がかかる。 時間に拘束される。 |
カミソリで剃る
陰嚢の毛をカミソリで剃る方法はおすすめできません。
行う場合は注意が必要です。陰嚢は毛が収縮しやすいため剃りにくいうえに、皮膚を傷つけやすい部位です。
剃る時は必ず鏡を準備して、剃る部分をしっかり見られるようにしなくては危険です。力をこめて剃らず、上手く剃れていない部分があっても繰り返し剃らないようにしましょう。怪我をするリスクが高くなります。誤って切ってしまい、出血がひどかったという体験談がありますので無理は禁物です。
また上手に剃れたとしても、その後はカミソリ負けの痛みや痒みに悩まされます。さらに毛の伸び始めがチクチクして、それに伴う痒みがひどい場合もあります。
電気シェーバー
電気シェーバーはカミソリと比べると、危険度は低くなります。ただ髭や眉用の電気シェーバーでは陰嚢の皮膚を挟んでしまい、痛みを感じたり怪我をしたりなどの危険があります。
そのため電気シェーバーを使う際は、ボディ用を利用するとリスクが低いです。ボディシェーバーは皮膚が挟まりにくい構造となっているため、痛みや怪我のリスクが低くなっています。電気シェーバーで陰嚢の毛を剃る時は皮膚を伸ばし、万一の危険を避けるために深剃りはしないようにしましょう。
しかし怪我のリスクは低くても、カミソリ同様、剃った後のチクチクした痒みは起きます。
除毛クリーム
除毛クリームは陰嚢を切るリスクがなく、安全に処理することが可能です。毛を溶かしますので、剃った後に起きるチクチクした痒みもありません。
処理の方法は簡単で陰嚢にクリームを塗り、一定時間放置した後に拭き取るか洗い流して終了です。
しかし陰嚢はデリケートな部位ですから、人によってはクリームが原因で炎症を起こすことがあります。そのためパッチテストが必要です。また粘膜の部位に塗るとトラブルが起きることがあります。使用前に商品の注意書きをよく読んで、使用可能部位以外には塗らないようにしましょう。
ブラジリアンワックス
ブラジリアンワックスは専用ワックスを皮膚に塗り、その上に専用シートを貼ってその粘着力を利用して毛を抜きます。VIOに使えるワックスですから、陰嚢の脱毛処理にも使えます。
ただブラジリアンワックスは毛を強引に抜きますので、痛みは強いです。また上手に抜くには慣れとこつが必要なうえに、埋没毛が起きる可能性があります。
ブラジリアンワックスを使っての陰嚢処理を行っているサロンがありますので、ブラジリアンワックスで脱毛処理を行う場合はサロンを利用するのも1つの方法です。「イビサワックス」と「サロンユイット」というサロンで、ブラジリアンワックスによる脱毛処理を受けることができます。
ハサミで切る
陰嚢の処理にハサミを使う方法は危険です。
ハサミは刃物で皮膚が切れやすいです。実際にハサミで処理を行っていて、誤って陰嚢の皮膚を切ってしまったという場合があります。血が出ておらず、その時はたいしたことはないように思えても、雑菌によって後から重症化する可能性があります。
もしハサミで行うのであれば、鏡を利用して切る箇所を目で確認できる状態にしましょう。皮膚ぎりぎりの位置は切らないようにしてください。
なおハサミで切った場合、処理後は毛の伸び始めのチクチクした痒みに悩まされることになります。
サロン・クリニックの脱毛
デリケートな部位の脱毛は、サロンやクリニックを利用すると安心です。処理に慣れたスタッフが対応しますので、効率よく脱毛できてリスクも少なくて済みます。
料金がかかり時間に拘束されるというデメリットはありますが、万一トラブルが起きた場合は対処してもらえますので、安心して脱毛することが可能です。
玉毛は抜くより脱毛がいい3つの理由
永久的な効果を得られる
陰嚢は見辛い位置にあり、何度も処理をするのは手間です。
しかしサロンやクリックを利用して脱毛を行うと、毛の伸びが遅くなり処理の回数が減ります。
特に、医療機関で脱毛処理を完了した場合は、毛が生えにくくなり処理をせずに済むなどの永久的な効果を得られる場合もあります。
肌トラブルのリスクが少ない
脱毛を専門とするサロンやクリニックを利用すると、プロのスタッフによる処理を受けることができます。そのため肌トラブルのリスクが少なく済みます。
万一肌トラブルが起きても、スタッフがすぐに対応をしてくれますので、重症化することはありません。また処理においての不安についても、対応を求めることができるので安心です。
男性専門サロン・クリニックもある
陰嚢の脱毛処理は下半身を露出することになります。そのため恥ずかしさから処理を受けることを躊躇う男性は多いです。
しかし処理する部分だけしか見えないように、紙パンツやタオルで隠しながらの処理を受けられますので大丈夫です。
男性専門のサロンやクリニックでは対応スタッフは男性のみという場所が多く、そのスタッフの男性達も実際に脱毛経験をしている場合があります。そのため、男性の恥ずかしさや悩みに寄り添ってもらえますから安心です。
抜くより安全!玉毛脱毛の料金
レーザー脱毛
受けられる場所 | ダビデクリニック新宿 | メンズリゼ | ゴリラクリニック |
1回の料金 | 12,800円 | 13,300円 | 13,000円 |
5回の料金 | 37,800円 | 39,800円 | 45,000円 |
痛み | 軽減処置。 | 緩和処置がとられる。 | 麻酔を希望できる。 |
レーザー脱毛は痛みを伴うため、クリニックによってさまざまな痛みを緩和する方法が用意されています。
ダビデクリニック新宿では、レーザーを照射時に自動的に冷却ガスが吹き付けられます。これによって瞬時に皮膚が冷やされて痛みが軽減されます。また同時に皮膚の炎症を抑えることも可能です。それでも痛みが強い場合は別料金となりますが、麻酔クリームを希望できます。
メンズリゼでは術前と施術中、施術後に希望に応じてクーリングが行われます。痛みがひどければ、すぐに対処をお願いできます。
ゴリラクリニックでは別料金となりますが、麻酔を希望できます。笑気ガス、麻酔クリーム、局所麻酔注射のいずれかを選ぶことが可能です。
レーザーの特徴
レーザー脱毛は1回の脱毛処理で効果を実感できます。ツルツルにしたいのであれば、10回ほどが目安となります。
効果は高く、1度レーザー処理を完了すればもう処理をせずに済むという人もいます。料金は1回で13,000円前後、5回で5万円程度を目安としておくと良いでしょう。
脱毛サロン
受けられる場所 | メンズ脱毛マックス | メンズクリア | リンクス |
1回の料金 | 3,000円 | 14,700円 | 7,350円(初回) |
5回(4回)の料金 | 15,000円 | 46,000円(4回) | 58,800円 |
痛み | ゴムで弾かれるような痛み。 | 冷却装置で軽減。 | 冷却装置で軽減。 |
光脱毛は痛みがレーザーほど強くはありません。
しかしそれでも痛みはありますので、メンズ脱毛マックスでは痛みがひどい場合は照射パワーを弱めてもらえます。
メンズクリアとリンクスでは痛み軽減のために、脱毛処理と同時に冷却可能な装置を使っています。ただメンズクリアの脱毛機械は、スタッフ自身が実体験で選んだ装置です。そのためメンズクリアの痛み軽減はかなり期待できます。
光脱毛の特徴
光脱毛は照射パワーがレーザー脱毛と比べると弱く、1回の処理では効果を実感できません。
効果実感には4回から5回ほどの処理が目安となります。時間はかかりますが効果はあるので、処理を完了すると手入れがほとんど必要ないという例も少なくありません。
また光脱毛は男性専門サロンが多く、痛みが少ないというメリットがあります。そして照射時間はレーザーと比べると短く済みますので、長時間拘束されたくない人には向いています。
抜くより危険!?玉毛レーザー脱毛の陰嚢への影響
生殖機能への影響はない
陰嚢は生殖器のため、レーザーを当てることに不安を感じる人は多いです。
しかしレーザーによる生殖器への影響はありません。なぜならレーザーの光はメラニン色素にのみ作用するからです。メラニン色素はレーザーに反応して熱を吸収します。そして吸収されたレーザーの熱は毛根にたまり、これを破壊します。
以上のことから、レーザーが生殖器に悪影響を及ぼさないことが分かります。
影響はないが痛みは強め
レーザーは生殖器には影響をしませんが、痛みはあります。レーザーが与える熱は非常に高いため、痛みが起きやすいのです。またメラニン色素に反応しますので、埋没毛などが原因で色素沈着を起こしている場合は、痛みが強くなります。
痛みが強い場合は、スタッフに伝えて出力レベルを抑えて照射してもらいましょう。
玉毛は抜くより脱毛がベスト
陰嚢は男性にとって大切な部位ですから、安易に抜くと肌トラブルを起こしてしまいます。トラブルが起きると長時間湿気にさらされる部位でもありますので、完治までに時間がかかります。カミソリやハサミを使うと、思わぬ事故を起こし大怪我に繋がりかねません。
デリケートで大切な部位だからこそ、安心安全に処理ができる脱毛を行うことが大切です。